(巻十五)骸骨の上を装ひ花見かな(上島鬼貫)

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6月12日月曜日

この団地に引っ越して三週間が過ぎ、団地の野良猫に媚びて三週間が経った。初めのうちは酒のつまみの袋菓子から小魚を与えてご機嫌を伺ってみたが、猫跨ぎされてしまった。
そこで、ペットのおやつ(ササミほーそーめん)を買って与えてみた。野良猫は二匹いて、一匹(A野良)はゴミ集積小屋への細い通路にたむろしている。もう一匹(B野良)は小屋の反対側の草むらに出没している。二匹とも白黒のぶちで時々二匹でいることもあるので兄弟か親子であろう。
二匹とも顔立ちはよくない。拾って行って飼おうと思うほどの器量ではない。それでいてAとBは性格が違う。Aは実に用心深い野良で“おやつ”を鼻先に置いても我輩がいるうちは手をつけない。B野良は呼べば“ニャー”と応え、“おやつ”もすぐに食べるし随分とそばにも寄ってくる。

ポケットに猫を飼ひたし修司の忌(遠藤若狹男)