(巻十五)凍つる夜の独酌にして豆腐汁(徳川夢声)

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6月21日水曜日

昨日火曜日の続きであります。

三分で診る大病院や蝉のから(潤)

会計でも小半時待ち、一時半に病院を出た。大病院の外来はこんなものであろう。入院したときには看護師さんをはじめ、皆さん大変よくして呉れた。

看護婦にころがされつつ更衣(小山耕一路)

先生との縁もあり、好きな街でもある此処を終焉の地としたいとも思っているので腹は立てないようにした。

行秋の波の終焉砂が吸ふ(伊藤白潮)

昼飯は亀有に戻り、バス通り二筋目の中華香菜館にした。前に入って担々麺定食ー(担々麺、炒飯小皿、サラダ、デザート、食後の珈琲付)ー780円がお値打ちであったので今日も同じ定食にして八海山を一合つけた。
新橋天下一の担々麺もいいが単品で870円である。担々麺は同じように旨い。

三伏や弱火を知らぬ中華鍋(鷹羽狩行)

今日は定期診察のほかに区民事務所での細君の印鑑証明カード受領の任務が与えられていた。

一羽鳩この秋晴に任務もち(鷹羽狩行)

本人が行けばよいのだが、銀行や郵便局など金の置いてあるところ以外は方向音痴を言い訳にして自分では行かない。

文学少女が老いし吾が妻茨の実(草間時彦)

細君の保険証など身分証明と実印と委任状とを一度取りに帰り駅前の区民事務所へ出直し、無事印鑑証明カードをいただいた。申請から受け取りまでの間、ソファーに座り各種案内ポスターを眺めていたが、区民葬のポスターを読んでみると安上がり上げても百万はかかりそうだ。

その時は家族葬でと生身魂(安田俊明)