(巻十五)秋鯖や上司罵るために酔ふ(草間時彦)

イメージ 1

イメージ 2

7月18日火曜日

成田空港のお役所へご挨拶に伺うことになり同行いたした。新居からは初めての成田方面出動である。
先ずはバスで京成電鉄青砥駅に出た。駅前のドトールでモーニングを頂き、三本吸う。
青砥からは京成本線経由の成田空港行きに乗った。佐倉を過ぎたあたりでまだ残っている一面の青田を見る。

会ひにゆく一筋道の青田中(高木きみ子)

因みに、作者の高木さんは大阪税関の職員だったと思います。

成田空港のお役所にご挨拶と相談事案の触りを説明し、

聞き置くと云う言葉あり菊膾(中村汀女)

を賜る。

さて、昼飯をどこにいたそうかと考えたが、浜松町までの帰路を京成本線・都営浅草線にして、途中の京成八幡で下車して荷風所縁の大黒屋にしてみようかと考えた。
大黒屋が在りそうな小学校前の商店街やバス通りを歩き回ったが突き止められず、踏切そばの古本屋山本書店に入って尋ねたところ、店仕舞いしたようだとのことであった。
何も買わずに道を尋ねるも何なので、店に入る前に店先の古本棚から何か一冊と思い物色したが、いざ選ぶとなるとなかなか決まらず、結局「俳句を味わうー鑑賞から上達へー鷹羽狩行著」(講談社現代新書)にした。値札がついていないので心配ではあったが、300円は越えまいと踏んだところ百円であった。

社に戻る車内で捲ると書き留めたくなる句がコロコロとあり、先ずは

男運悪く水着のよく似合ふ(滝口明男)

を書き留めた。