(巻十五)まず犬に水を飲ませて汗の人(今井文雄)

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8月6日日曜日

亀有桜通りの蝉時雨は素晴らしい。

死を遠き祭りのごとく蝉しぐれ(正木ゆう子)

受給年齢に達する誕生日はまだ2ヶ月以上先であるが、受給申請手続きの用紙と案内書が郵送されて来た。
戸籍謄本や住民票などの添付が必要と書いてある。
金に関する事への反応は抜群に速い細君が電話で確認したところ、誕生日以降に交付されたものでなければならず、慌てて入手しても無駄だと云うことが解った。
それならば、何故2ヶ月以上も前に送って来るだろうか?
細君も、そこのところは突っ込んだそうで、回答は「よくお読みいただくため、」だそうである。

いよよ年金冷し中華の辛子効く(奈良比佐子)

細君もOLとしてお局様と言われるまで勤めたので、おまけ付きでいただけるが、それでも我輩が逝くと年金だけでは無理のようである。そのせいか最近は“二人で長生きしましょうね。”にトーンが変わってきた。
年金制度にあまり迷惑を掛けてはいけないので、受給期間は10年ほどにいたしたいが、いくつになっても自分で始末しない限り先が見えない。始末する強さはないし、こまったものである。

身の始末念頭にして霧を吹く(土屋秀夫)

出来ることと云えば酒とタバコの摂取継続くらいか?

露の世の酒と煙草を断つ余生(赤川静帆)

統計の取り方にもよるようだが、タバコによる医療費の支出増より、短命による総合的な支出減の方が大きいそうであるから、どんどんタバコを吸わせて、酒を呑ませて、早く始末した方が健全な財政と楽しい人生になるのではあるまいか?

健全な暮らしの端に竜の玉(森田智子)