(巻十六)笑ひ茸食べて笑つてみたきかな(鈴木真砂女)

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9月18日月曜日

そう言うわけで、今日は義母の見送りの会となった。
親子三人で家を出たが、どうしても早め早めで動いてしまう。いわゆるセレモニーホールに45分前に到着した。義妹御一行も、ほぼ同時に到着した。
娘二人、婿二人、孫三人が参列して無宗教で会を執り行い、棺に花を敷きお別れした。葬式に孫三人がいると云うのは何か悦ばしいことのように思えた。

秋風や孫たちの居て家族葬(潤)

一時代前はお寺造りの霊柩車であったが、今は落ち着いたワゴン車である。
喪主は長女である細君であるが、ワゴン車の助手席に写真を抱いて座る役目を振られた。市営の火葬場までは30分弱で到着、前面に利根川の堤、その先に関東平野が広がり、薄墨で描かれたような筑波山が控えていた。

筑波山渡りをせむとアサギマダラ秋空かきまぜ群れて飛びをり(猪野富子)

遺体が遺骨に成るまで約一時間。
娘二人が一組、孫三人で二組、婿二人で一組で遺骨を骨壺へ納めた。

婿二人とも大当り魂迎へ(伊佐利子)

頭部の遺骨は斎場のご担当さんがそれぞれの場所、例えば「下顎です。」と呟きながら骨壺へ納めた。
長寿天命を全うした方の遺骨は少ない!

骨軽し壺は重たし秋の空(潤)

骨壺を頂いて、お見送りの会は終わり、義妹一家と別れてタクシーで柏クレストホテルへ向かった。
ホテルに着いて、トイレで衣装を改め、レストランで食事を致した。
なお、骨箱は予想していたよりも大きく、余裕を持って入れるつもりだった袋にピッタリと納まってくれた。