(巻十八)相傘の男子濡れ行く木の芽時(竹内創造)

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3月6日火曜日

今年の冬は確かに例年より寒かった。その寒さが細君の腰に溜まったようで痛みを訴えている。

小春日や菩薩の腰の妖しめり(久富か
つよし)

こちらに来ての初めての冬、初めての腰痛なのでまだ掛かり付けの治療院がない。どちらの評判がよいのかも分からず、近いところに電話をしたそうだ。
勿論商売だから愛想もよく親切に相談に乗ってくれたそうだが、保険扱いになるかならないかは言葉を濁すそうだ。怪我なら保険扱いになるだろう。肩凝り腰凝りでは保険扱いにはならないというのも道理だが、凝りの治療と痛みの治療は違うだろうから面倒みては貰えまいか?悪徳が詐欺まがいに保険請求したのが細君の腰に響いている訳だ。

生きるにも死ぬにも保険五月来る(東智恵子)

私の歯科の治療、インプラント、は保険外だから「保険外でもいいじゃないか、楽になるんなら。お父さんの一本分は掛からないだろうから。」と勧めている。

女菩薩とまがう妻いて懐手(吉田未灰)

その歯であるが、右下の一番奥の歯が痛い!昨日、暇潰しに食べた柿ぴーのピーナッツが硬かったがそのためだろう。

退屈と思はねど暇柿食うて(古川朋子)

なにかもっと高級な物を食べて傷めたのなら納得もするが、ピーナッツでは情けない。

放蕩の夜のむなしさよ落花生(小寺正三)

柿ぴーにもいろいろあるがワサビ味が好みである。ピーナッツは随分質の良くないものが混ぜてあるが、無いよりはあった方がやはりうれしい。
柿の種もピーナッツもそれぞれに存在していたが、それを混ぜて柿ぴーとして商品化したのはどこのどなた様であろうか?匹敵するようなシンプルで画期的なミックス商品が思い当たらない。
同じ豆類でも甘納豆各種(白花、うぐいす、金時、小豆)はそれぞれに小分けしてある方がうれしい。

三月の甘納豆のうふふふふ(坪内稔典)

一番の好みは味・形ともにうぐいすである。うふふふふ、うひひひひ!

毎年これで女性読者を失うが、まあいいか!

とうがらし高齢といふ反抗期(岡本久一)