(巻十八)原点に戻らぬ企業返り花(的野雄)

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3月9日金曜日

春一番パトカーもきて朝一番(潤)

団地の外れにパトカーが止まっていた。警察官がいなかったので折角だから一撮いたした。撮り終わり五六歩行ったところで警察官が集会所の脇から出てきてスレ違った。写真など撮っているところを発見されたら、職質されたかも知れないな!

冬枯や巡査に吠ゆる里の犬(正岡子規)

パトカー警察官の出で立ちも変わった。先ず帽子が大きな記章をつけた日差しの大きな権威の象徴的な帽子から戦闘帽のような装飾性のない帽子に変わっている。
制服も作業衣のような機能的なもなっていて、その上にポケットのたくさんついた釣り師が着るようなベストを着ている。しかしこのベストは釣り師が着ている風通しの良さそうな軽いものとは違うようで防弾・防刃能力を備えた防具のようにも見えた。
一言で申せば、“形式的”な出で立ちから“実戦的”な装備へとチェンジしたと言う印象であり、“おまわりさん”から“警官”への変身とも言えよう。少し物騒になってきた世の中に対応せざろう得なくなってきたのかも知れない。

寒雷に若き巡査が照らされて孤独に耐える深夜の交番(飯島幹也)

余りメディアの報じることをネタにしたくはないが、あの国税庁長官が辞任すると報じられた。この類いのことがあれば、まことに当てはまるだろうと控えて置いた句があるので使わさせていただく。

首とんで事をさまりぬ白椿(高橋将夫)

高級官僚と小税吏では雲泥、月とスッポン、天と地との差であるが、尾を振ってちょっと可愛がられて捨てられてと云うのはレベルに関係なく、又官民を問わず“あるある”噺である。

亀鳴くや尾を振る犬の処世術(木津和典)

そして今日、こんな端くれの元小税吏にも“後進に道を譲れ”との御触れが届いた。そんなことがあったと日記に記しておくのである。

ねる前にまねしたと書く日記帳(森家裕美子)