(巻十八)十月の空より薄し朝の月(今瀬剛一)

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3月26日月曜日

今日から新橋SL広場で古本市が始まったので昼休みに勇んで出掛けた。
出店数は変わらないが文庫本の比率が減っているように思え、CDやレコードといったところが増えているように思える。

花冷の本屋に本の無かりけり(江良修)

短い昼休みでじっくりと探すことは出来ず、狙っていた随筆・評論はそもそも少ない。10冊くらい買うつもりでいたが、「貧乏物語ー河上肇(岩波文庫)」を一冊お土産に買ったのみである。捲ってみれば経済学の本で難しそうである。

志ん生のびんぼう自慢梅漬くる(望月秀子)

帰宅し夕食をいただき、渡してくれた朝日俳壇を眺め、 

でたらめな口笛がゆく春あした(中村小城南) 

を書き留めた。

音痴は口笛も音痴にしか吹けない。何故音痴なのだろう。細君の方向音痴もなりたくなっているわけではないし、私だって音痴でなければ人生をもう少し楽しめたかもしれない。合唱などのときは自分でも音がズレているのが分かる。仕方がないから“口パク”で邪魔にならないようにしていた。
歌えなくても歌は好きだ。今朝、火曜日の朝、は3時に目が覚めてしまった。ラジオ深夜便を聴くと卒業式ソング特集と云うことで昭和の歌を流してくれた。武田鉄矢の送る言葉や赤い風船の翼をください。そしてスーザンが去ったときに涙で聞いた中島みゆきの時代が流れた。
40年と云う時代が流れた。