4月2日月曜日
新入社員が入って来ました。30人も採用したとのことです。新卒はほとんど女性のようであの黒スーツが土俵入りの如く一列にならんで会議室に入っていきました。
と書きましたが、相撲取りのような女子はおりませんでしたです。
東京のホームは長し新社員(田中とし江)
四月の浜松町駅ホームの小便小僧はランドセルをしょい、桜の小枝を担いでおりました。
返事よきことが何より一年生(井上實)
帰宅し夕食です。
細君が食卓に朝日俳壇とミニコミ紙“定年時代”の定年歌壇を持ってきた。
朝日俳壇からは、
春眠をむさぼる若さ我にあり(鈴木清三)
を羨ましく思いながら書き留めた。今朝も深夜放送族となり、ラジオ深夜便で加山雄三さんの“君といつまでも”や森進一さんの“港町ブルース”を録音した。
歌壇の方は細君が
六首の中からこれがよい、と
寒空に浮雲ふたつ寄り添えば亡き夫恋し 不覚の涙(田口希代)
読んだ。
いい歳して愛の告白かと勘違いしたが、要は“あたしゃ、先には逝かないからね!”と云う残存宣言だった。
それはその方がよい。
物差しの違ふあなたと心太(平野みち代)