(巻十八)舟遊びともなく矢切渡りきる(上田五千石)

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4月7日土曜日

ヤフーのブログのご機嫌がよろしくない。すっきりと掲載できずすっきりできない土曜の朝の始まりであった。

インプラントの支柱を先週立てたので、施術後の検査に歯科に出掛けた。術後快調とのことで再来週歯形を採る段取りとなった。

歯科に口あけたるままの窓に花(久田草木)

その歯科のある新柏駅の階段に迷子の猫の捜索願いが貼り出されていた。マネちゃんと云うそうである。まだ若い猫さんとお見受けいたしたが、

諌めつつ繋ぎ居にけり猫の恋(炭太祇)

と云うことかな?でも避妊処置済みだとのことだからなあ?

歯科が終わり柏まで戻りビックカメラで細君ご指示の掃除機のゴミ袋と古典的イヤフォンを買った。

イヤホンの音の通はぬ冬籠り(滝川直広)

次いで丸井に回り、期間限定の古本市を冷やかして

「捕物小説名作選
池波正太郎・選」(集英社文庫)150円

を買ってみた。

各親分さんの短編
採録されていて親分さんと作家先生は以下の通りです。

半七捕物帳-岡本綺堂
右門捕物帖佐々木味津三
銭形平次捕物控-野村胡堂
若さま侍捕物手帖-城昌幸
顎十郎捕物帖-久生十蘭
明治開花安吾捕物帳-坂口安吾
加田三七捕物そば屋-村上元三
貧乏同心御用帳-柴田錬三郎
岡っ引源蔵捕物帳-南条範夫
風車の浜吉捕物綴-伊藤桂一
神谷玄次郎捕物控-藤沢周平
耳なし源蔵召捕記事-有明夏夫

何れ、場面描写の抜き書きをいたしたい。

打水や平次が謎を解く時分(小沢昭一)

そのあと、西口の庄屋で海鮮丼に一合つけての昼食といたしたが、今日もスリリングなこぼれ話が聞けた。
斜め先のテーブルで初老三人がヒソヒソ話している。“再任用”、“統括”とか“6級”などと云う詞が出ているからお役人であろう。
元の官庁への不満や苦情を処理して転がして行くのがお仕事のようで、ある。つまりはご同輩のようである。離れているので話は途切れ途切れであるが、再就職先での心得の確認のようだが“謙虚じゃなくちゃ”とか“一度外に出たら”とか“十五万超えたらないわ!”とか。(*謙虚については反省すべきところがあるが、相手があまりにもバカだと我慢出来なくなる!)でよい勉強になる。
ここで早引きするのもなんなのでもう少し呑むことにした。

苦瓜や昼酒の量むずかしく(斎藤徳治)

“カッコつけて早く辞めるのは失敗だな。”とか本音が出ている!そして吾輩の関心事でもある女房とのつきあい方に及んできて更には現職当時の処遇不満も出てきた。

春の夜の立ち聞きよるせ女部屋(吉川英治)

どうも話を聴いていると“いっぱい案は上げたと思うよ”とか“佐川さん”がとかのことばが交わされているのでどうも今渦中の“理財・財務系”のようだ!でも流石に元お役人だからここいらあたりから顔を突き合わせてのヒソヒソ話になり盗聴不能になってしまった。

この話初めてすると生身魂(成光茂)