(巻十八)薬屋の食後三回舌二枚(仁平勝)

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4月28日土曜日 

くだんの、邱永漢先生の随筆をコチコチとガラケイに打ち始めた。事務所ではパソコンに打ち込むが家ではガラケイにしている。
パソコンを机の上に置いてみたが、机も椅子も低くて良い姿勢が取れない。不自然だから腰に負担がかかる。我慢すると“命取り”になると思いパソコンは元あった整理箪笥の上に戻した。

春愁や箪笥の上の薄埃(源通ゆきみ)

家ではガラケイにしているもう一つの理由は、すぐ止められてすぐ始められる手軽さである。
会社には始業時刻前とか昼休みがあり、一応そういう時間はコチコチに専念できる。家庭の場合はいつ細君から“ああせい、こうせい、”がいつ入ってくるか分からないので常に待機状態である。いつでも止められていつでも始められるガラケイの方が家では優る。

厨より声して南瓜切れといふ(小野喬樹)

ガラケイの短所、少なくとも使っているKYF32では、は漢字の数が貧しい。旧字はあまり拾えないので古書には向かない。

「 しかし、戦後は当用漢字やら略字の奨励で、年寄の立場から見れば、字の読めない書生が大量に製造されたことになるらしい。時世の赴くところで慨嘆するほどのこともないと思うが、子母沢寛先生からおききしたところによると、最近は剣豪ブームであるにもかかわらず、仇討という字の読めない者が多いそうである。じゃ、なんと読むのですか、と伺ったら、シリウチだということだった。」

以上は今コチコチしている邱先生のお嘆きであります。

葱刻む妻に字を聞き著者校正(河野頼人)

ゴールデンウイークは冬ものから夏ものへの切り換え時季になる。コートとジャンパーは先週洗濯に出した。今日は替え上着を4着出した。真冬用2着と春秋用2着である。ズボンは家で洗えるチノパンで通したので無い。
ケチャップを垂らしたり、醤油垂らしたりしてよく服を汚すし、煙草の火を落として穴を開けたこともあるので高い服は着ているだけで心配で落ち着かず、不快である。
“歳をとればとるほど身なりを調えないといけない。”と云うが、年寄りの筋トレみたいなものだろう?

衣類だけでなくシーツ、枕カバー、毛布カバーもこの期に変えるので天気の良い今日洗濯となった。

衣食足り団地布団の満艦飾(高澤良一)