(巻十八)死ぬならば自裁晩夏の曼珠沙華(橋本栄治)

イメージ 1

6月6日水曜日

梅雨に入ったようでございます?関東はまだですか?
“ときわ”で鰯で呑んでいたらテレビが梅雨入りを告げていました。

雨粒の窓をはしるや梅雨に入る(辻桃子)

本日の句を持ちまして巻十八の読み切りでございます。引続き一挙掲載いたします。


そう云えば、“ときわ”からも灰皿が消えた。親爺の話だと役所がうるさいとのことだ。

日盛りの都庁はやはり居丈高(大牧広)

一ミリのピアニシモだからニコチンを欲しているわけではなく、何となく時間潰しに煙草を“する”だけだ。

なに気なく手にするものに蜜柑かな(山本幸子)

敢えて禁煙などと大袈裟なことを言わなくても、縁は薄れて行くだろう。

酒止めようかどの本能と遊ぼうか(金子兜太)