(巻十九)一月の川一月の谷の中(飯田龍太)

イメージ 1

イメージ 2

7月19日木曜日

お役所に10時でお約束いただいておりましたのでまだ本格的に酷暑になる前にオフィスを出ました。
途中LRTゆりかもめ”の車窓からお台場の駐車場を見下ろしますとビーチバレーボールのコートでしょうか、砂場が造営されておりました。メインコートには簡易スタンドも組立てていましたが、日除けはないようです。
バタバタと熱中症患者が出なければよろしいのですが。

腰骨の日灼け具合を較べけり(すみません)

さて、お役所の手続きも滞りなく終わり、新橋まで戻りました。せっかく京橋まで便利のよいところにいるのですから、“大舷”で海鮮ちらしをいただくことにして銀座線に乗りました。
ちょっと早く着きすぎて11時半まで10分ほど日陰を探して待機して店の前にたち至ると暖簾は出ていましたが、“準備中”の札を掛かっております。
中にはもう客がいるようなので畏そる畏そる戸を引いて、
“もういいですか?”
と入ると、
“いいよッ!詰めてすわっつくれ!”
となった。
“おもての札が‘準備中’になってたんで気つかっちゃいましたよ。”
“(店のモンに)なにボヤボヤしてんだ、さっさとひっくりけーしとけ!”
で先ずは一幕。
こちらの注文を待たずに、
“今日は中落ちにしない!うめえぜ!”
ときたのでお願いした。
服務規定に違反しますが、グラスで一杯いただきました。
大将の今日のご高説は『旨いものを食え、旨いものを食いたいと思え、旨いものを食うために一生懸命働け!』でございました。
“いつか銀座の寿司屋で寿司がつまめるようになりてえッて、頑張るんだよ。そういうのがいなくなったなあ~。なんとか屋の牛丼が何十円値上げしたとか、立ち食い蕎麦がどうのこうの言ってんじゃしょうがねえだろ~う。”

本当に美味しい中落ち丼で一杯いたして1600円でした。本当に美味しい!
“他で食ったら三千円だよ。”
とおっしゃっておりました。
“夜は6時くらいから開けるんですか?”
“そんくらいだったら開けてるな。他なら三万とるところ、半分でいいもの出すよ。”とのことでした。
ランチまでだなあ。ふと食べたくなり、ふと入るが基本姿勢なので万札が飛ぶお店に“ふと”は入れない。
我慢して小遣いためてというのは好きではないし、できない性分です。

蝋の鮨のぞく少女のうなじ細く(高見順)