(巻二十一)俳人は歩き画人は座る春(内山思考)

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2月22日金曜日続き

税務署での申告を済ませてすぐ裏を流れている中川の堤防に出た。その遊歩道を本奥戸橋まで歩いた。雑誌『東京人-12月増刊号-葛飾柴又を楽しむ本』に依れば、この中川の川沿いの今が歩いている道は古代東海道であり中世の鎌倉街道だそうだ。そう言えば京成小岩と京成高砂の間に鎌倉町という地名があったが、それが由来か?
中川は自然の川でこの付近で大きくS字に蛇行している。温かい陽気のせいか海鵜やカモメが浮いている。海の鳥が出張って来る領域なのだなあ。

奥戸橋は奥戸街道に懸かっている。橋から立石のアーケードまで街道を歩いた。崩れかけた古い商家がまだ何軒も残っている。この道も江戸の道であろう。

立石は所謂「千ベロ」飲み屋の街、アーケイドの街として人を集めているが往年の輝きはない。昭和30年代、が子供のころは洋服などの買い物はこのアーケイドでしたものだ。今は飲み屋とパチンコ屋と周旋屋が目につく寂れかけたアーケイドである。
京成電車の線路の向こうに古本屋あるので踏切を渡った。

古本屋では

「くじらの朝がえり - 椎名誠」(文春文庫)
「思考の整理学 - 外山滋比古」(ちくま文庫)
「猫のいる日々 - 大佛次郎」(徳間文庫)
「無理難題が多すぎる - 土屋賢二」(文春文庫)

を確保いたした。

古本屋を出て踏切に戻る途中に「呑んべ横丁」なる横丁を指し示す貼り紙があったので横丁に迷い込んでみた。
写真のとおりそのまま昭和のテーマパークに移設したくなるような路地である。聞くところによれば区役所移転を含む再開発地域指定されているらしい。何れ消えて行くのだ。

アーケイドには何軒か昼から呑ませる店が看板を出していたが、テレビの探訪番組の地井さんの真似をしているわけでも、なぎらさんの真似をしているわけでもなく、坂崎さんの真似をしているわけでもないので、亀有に戻り「ときわ」で漬け丼で一杯にしました。

そんな楽しい一日でした。

憂いなく今が死に時ちゃんちゃんこ(潤)