(巻二十一)「前年比」に追わるる夫木の芽季(小高沙羅)

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3月6日水曜日

が傘を持っていけと煩かったが持たずに家を出た。持たなく正解でしたね、今日は。


申し訳ありませんが皆さん多忙で外出で、わたしゃ一人でお勉強でした。
3時過ぎに事務所を出て、日比谷公園西幸門の豊後梅を観梅いたしました。今日は見頃でした。桜と違って“見事な”梅という表現は馴染みませんね。でも大変よろしい。

絵筆買ふ贅沢ゆるす梅咲く日(福永耕二)

そこから日比谷図書館に入り『俳句界』の三月号を閲覧いたそうといたした。ところが書架の最新号はまだ一月号でした。
そこで空白未読の昨年の十月号を捲った。


書き留めた句は以下の通りです。

一日をきれいに遊び新茶汲む(石原玲子)

西日照りいのち無惨にありにけり(石橋秀野)

今日生きて今日の花見るいのちかな(角川春樹)

熱帯夜くすりのやうに水を飲む(川村研治)

もう親を批判して居り半ズボン(中島みつ子)


帰路駅前のコンビニで予約してある航空券を購入いたした。コンビニに世の中が納まっていると詠んでいますが、まったくです。

コンビニに現世のすべて冬の暮(高野ムツオ)

が打ち出してくれた予約表のバーコード読んで画面の「確認」を押して、レシートのようなものにコンビニ印を押してもらって完了ですか?
チェックインのときにこのレシートを見せるんですか?それとも搭乗のときにCAに見せるんですか?

コンビニのあとはの指示で和幸の揚げ物を買いました。どこに出掛けたのだろうか?


一通りの買い物を済ませ、“ときわ”に
寄ったらテレビで“
ヤドカリ食堂というものを紹介していた。爺さんたちが料理教室で知り合い、一月に一度店を借りて腕前を世に問うているそうだ。曰く“孤独はよくない”と。

はいまだに引っ越しというか、荷物の配送を自分の問題とは思っていないようだ。臍の緒をぶら下げたが金切り声をあげて“どの箱を送るの?”と三十男に訊いている。
わしゃ知らん。