(巻二十一)なりゆきの相傘に積む細か雪(新保吉章)

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3月30日土曜日 

何しろ結石との付き合いは40年近くあり、石の破砕も十回近く受けているので、ことことについて患者として蘊蓄を傾けることに問題はなかろう。
最初に発症したのは外郵出張所でイザリをやっていた時だから38年くらい前だろう。作業中に腰に痛みを感じ苦しみだして九段坂病院へ行った。受付で症状を説明すると、軽く“石ね。”と言われたが、こちらは初体験ですから何が何だか判らずでした。
その頃が超音波で結石を破砕できるようになった初期のころで、虎ノ門病院にはその最新式の破砕装置があるとのことでそちらに回された。
その装置と言うのが風呂のような物で、下半身を水に浸けて、その水の中に衝撃波を走らせて体内にまで衝撃を与えて破砕しようと言うものでした。
それから10年ほどして虎ノ門病院に再度破砕にうかがった頃には水中型からベッド型の乾燥型に進歩しておりました。その後3~5年に一度虎ノ門病院で破砕を繰り返しておりました。
最初の勤めを41年と3ヶ月で退きましたので虎ノ門病院とも縁が切れました。縁が切れて3年目辺りにまた発症し、縁がありまして千葉西病院で施術していただいたのですが、麻酔が進歩したようで、腕からの麻酔注入でコロッと行くようななりました。あの腰骨と言うか背骨の最後のところと言うかそのあたりで痛い目に合うことはなくなりました。
千葉西病院では初めに衝撃波でやって見たのですが、うまく砕けず、二回目は内視鏡手術ということになり、こちらは成功したそうです。
兎に角、麻酔が楽になったことがうれしい。あのままでこちら側に戻ってこなくてもいいか?と思うこともあります。尊厳死安楽死しが安楽にできるのではないかと自信を深めたのもこの体験からです。
そして千葉西病院の施術から3年余で今回の発症となりました。
今回は亀有のクリニックの先生が、平成立石病院に紹介状を書いて下さったのでこちらで手術していただきました。最初から内視鏡手術で、今朝の排尿でも破片がボロボロと出て来ます。青年医師さんも大丈夫と仰っていましたので大丈夫なのでしょう。
超音波の場合は終わって見ないと分からないと云う不確実性がありましたが、直接石にぶつかって行く内視鏡ですと、確実に破砕できるようです。
麻酔と云い、内視鏡手術と云い、進歩してますねえ!

施術・手術の方法よって体への負担が違うのでしょうが、此方の病院では翌朝から常食でございました。それまでの病院では昼飯あたりからお粥でしたから、内視鏡の方が体への負担も少ないのでしょう。
尿路(筒先から膀胱までかな?)に入れてあった管も今朝、朝一で外してくれましたので今はすっきりです!