(巻十三)鷹鳩と化し犬大欠伸する日曜日(二木蓮)

イメージ 1

12月4日日曜日

友人の結婚披露宴は天王洲アイルのホテルの最上階で行われた。ここからの東京港の眺めは素晴らしく掲載した写真は近景から品川埠頭の倉庫、東京港水路、お台場海浜公園、である。

品川のビルの向かうの夏の潮(戸松九里)

夜となり朝となり、

いただいた引き出物を開いた。バームクーヘン、とお吸い物のもと、加えて“申し込みカタログ”が入っていた。折角頂けるのであるから、長く手元に残るもので老人の楽しみとして使えるものを考え、コンパクトな十倍双眼鏡を選んだ。

双眼鏡のなか一閃の鷹渡る(高岡敏子)


角川俳句12月号はすでにもとめてござったが、我輩の書留句の紹介が遅くなり申した。

この話初めてすると生身魂(成光茂)

少しだけいい酒買つて秋刀魚焼く(末永拓男)

やさしくて人に喰はるる鯨かな(長谷川櫂)

酔ひたい酒で、酔へない私で、落椿(種田山頭火)

煮詰まつてゆくは夫婦の愛・憎・無視(筑紫磐井)