2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」 貧乏に追ひつかれけりけさの秋(蕪村) 昨晩のNHKラジオアーカイブスは、変則で、中野孝次氏の第三回の再放送でした。 愛犬ハラスとのことを中心に、死と生、清貧の思想についてのお話をうかがいました。 死を意識しつつ、しっ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 この人はすみやかに避けむ会釈して二号館歩廊を面舵に切る(島田修三) 週末に書き留めた、 「世間を憂しとやさしと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねばー山上憶良」 の、“やさし”の意味を朝一で調べてみました。 京浜東北線鶴見…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 鴨鍋のさめて男のつまらなき(山村玉藻) 俳壇歌壇はメッセージ性が強い句歌が多く、該当なし。 夏痩せて 嫌ひなものは 嫌ひなり (三橋鷹女) NHK俳句と短歌が俳句と短歌の雑誌でありましように! 新柏の桜もずいぶん開いてきま…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 もち古(ふ)りし夫婦の箸や冷奴(久保田万太郎) 新柏の桜並木もちらほらと開いてきた。 桜を見上げてばかりいるが、足元の我が家の庭の雑草も成長している。 摘草のにほひ残れるゆびさきをあらひて居れば野に月の出ず(若山牧水) 柏…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くあるかな(前田夕暮) 南筑波ゴルフ場に桜のような白い花をつけた木が何本もあった。 誰かが、あれはコブシだと言っていた。 北国の春という歌謡曲の歌詞にあったので名前は知って…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 身の丈で生きて知足や去年今年(井上静夫) それに近い状態ではあるが、欲望とかが枯渇してそのような状態にあるようです。 空蝉のそばなる蝉のむくろかな(高梨圭一) 今日は、南筑波ゴルフ場で遊びました。 一緒させていただいた、…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 さわやかや妻に敬語をつかわれて(岩神刻舟) 細君に敬語など使われると、何かの尻尾を掴まれたのではないかと、ドキッとする! 夫の恋見て見ぬふりの破れ傘(佐藤文子) 細君に「見て見ぬふり」などという芸は期待できません。 でも…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 鴨の中の一つの鴨を見ていたり(高浜虚子) 昨日、東京では開花したとのことでした。 花はちりぎわですから、しばらくは動かずですよ! 桜もきれいですが、梨の花もこの時期で、捨てがたい。 梨花散るや 意中の人 待つ肩に (知人の…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 春風の花を散らすと見る夢はさめても胸のさわぐなりけり(西行) 今晩の帰路は上野駅乗り換えにしてみた。 やはり、相当に混雑は解消されている。 細君に逃げられたりと暗く告ぐ逃がしてやったと思ひたまへよ(島田修三) 東京の開花…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 がっくりと抜け初むる歯や秋の風(杉山杉風) 3月16日俳壇歌壇 俳壇金賞: 古井戸の底に落ちたり春の空 歌壇金賞: ランナーの過ぎゆきたればそれぞれにいつもの孤独へもどりてゆけり(岩元秀人) ラジオ講演会を途中まで聴く。(…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ(俵万智) その程度のやりとりがちょうどいいくらいかな。 新柏梅小路、公園通り、坂下通り、御屋敷坂と歩いて行くと、白梅、紅梅が七、八本あり、楽しませてくれた…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 片蔭に縄のれんなど出ていたり(仁平勝) 昨晩は、いい歳をして深酒をしてしまった。 前の会社の後輩氏がめでたく3月末定年退職になる。 登山が趣味の後輩氏から、途中下山の決断など、山話を興味深くうかがった。 みはるかす全円…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 帰還せぬ翼も混じる鰯雲(柴田佐知子) 原発反対にしろ、戦争反対にしろ、デモ隊のシュプレヒコールのような句や歌が多い。 その中で、上の句と、 前ヘススメ 前ヘススミテ 還ラザル (池田澄子) が好きです。 2315時就寝

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 思ふ人の側に割り込む炬燵かな(一茶) 通勤途中で聴いている、ICレコーダーのイアホーンが遂に壊れた。 いつもスペアーを準備してあるので、当座困らないが、またスペアーを調達しなくては。 遠雷にまず気付きたる猫の耳(濱松智…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 青葉して団地しづかに老いにけり(角田大定) 昼休みに、ゴルフ用の小物を買いに御徒町アメ横に行った。 外国の方が多いし、雰囲気、特に商品の並べ方が、バンコクやチャンマイのようです。 ぼろ市に買ふ気の膝をつきにけり(林八重…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや(寺山修司) 昨晩はラジオを聴きながら寝込んでしまったようだ。 春眠の時も含めて一生涯(高橋将夫) 帰路は新橋から上野東京ラインに乗ってみた。 夕方以後は全て取手ま…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 妻二タ夜あらず二タ夜の天の川(中村草田男) 俳壇歌壇は来週に期待します。 五木寛之氏の講演、続いて山本一力氏の講演をうかがって、就寝となりました。 無理はよくない、無理はしない。 2130時就寝

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 雪国に六(むつ)の花ふりはじめたり(京極きよう) 夕食後、細君が水彩でアネモネを描いていた。 他のこと、料理や掃除については、ケチをつけるが、 芸術関係のことは、徹底的に褒めまくっています。 落ち葉舞ふ流派それぞれ面白し…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 落選に挫けず投句生身魂(長尾重明) 明るいうちに退社できる季節になった。 細君の風呂上がりが7時半くらいなので、ずらすため、若干の時間調整をしなければならない。しかし、今日もあまり飲みたくない。 神田コーラクはやめて…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 やはらかに人分けゆくや勝角力(高井き董) 義理の御返しを探しに、有楽町・銀座を歩いた。 クッキーだとか、チョコレートだとかで、何が受けるのかわからない。 いづくにも 虹のかけらを 拾い得ず (山口誓子) 御中元、御歳暮と同…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 谷に鯉もみ合う夜の歓喜かな(金子兜太) 世の中、デフレでインフレだ。 久しぶりの晩酌のつまみの蟹棒が小さく縮んだ!そして値段は膨らんだ! 足高に 涼しき蟹の あゆみかな (木因) なんぞと、世間さまに文句つけても始まらない…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 今生の狂ひが足らず秋蛍(手塚美佐) 15階の喫煙所から夕方の西の空を見ると、東京を覆っている厚い灰色の雲が、県境あたりでくっきりと切れている。 その縁は陽を受けて淡く変わっている。 表側はきっと鮮やかなピンク色なのだ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 抜きがたし踊り子草と名の知りて(浮田千代) 気が付けば、神田駅と東京駅の間の車窓から見えていた、旧東京国際郵便局の建物が取り壊されていた。 歴史的でも、芸術的でもないビルであるから、消え去っても不思議ではないが、二十…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 ひかる茄子一番先に切られけり(原阿佐太) 小雨のなか、細君と柏に出かけた。 新柏駅までのついでにちょっと回り道して紅梅を見ようと、柿の木坂の一本隣りのお屋敷坂を下りて駅に向かった。 柿の木坂の家々は三十坪程度のこじん…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 夕されば衣手寒し高松の山の木ごとに雪ぞ降りたる(万葉集) 菜の花のおひたしを作った。 花がついていたので、取り分けて、ヨーグルトの空きカップに入れた。 しばらくは花が楽しめる。 貧乏臭い花見だけれど、台所に花があるのは…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 片陰に入りわが影を休ませる(津田和敏) 今晩は、前の会社の草野球チームのOB会の飲み会です。 今は、一名を除き、全員が定年退職しております。 今晩は、その最後の一名が3月末で退職するので、集まることになりました。 贅沢な…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 柚子三つはふり込んだる湯の騒ぐ(橋本栄治) 今日も穏やかな天気で、午後2時あたりから睡魔に襲われ、多分居眠りをしたと思います。 外に出て風に当たり、コンビニで珈琲を買い、なんとか残りの時間は目を開けておりました。 昼…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 越後屋にきぬさく音や衣更(きかく) 今日は天気も回復し、暖かったのでアークヒルズにあるJETROのライブラリーにブラリ旅をした。 必要な文献のコピーをお願いし、待ち時間に書架の間を散策した。 雑誌コーナーで、雑誌TI…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 越後屋にきぬさく音や衣更(きかく) 今日は天気も回復し、暖かったのでアークヒルズにあるJETROのライブラリーにブラリ旅をした。 必要な文献のコピーをお願いし、待ち時間に書架の間を散策した。 雑誌コーナーで、雑誌TI…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 甘いことば言ってとねだるつれあいのいる幸せをかみしめよ君(大黒千加) 居てあげるだけでありがたく思え、と言う細君の論理に合致する歌ですねぇ。 インドネシアー日本EPAの原産地規則の質問と、 輸出貿易管理令別表三の二関…