2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

WATERFRONT NEWS

関税局―9月末セーフガード対象品目通関済み数量公表 10月30日 CTB announces the safeguard items clearance volume reports by the end of September The volume of imported safeguarded items or Tariff Quota items, have been monitored and the figure…

「きつい鉋[かんな]をかけられて ー 早坂曉」文春文庫 95年版ベスト・エッセイ集 から

「胆嚢癌です」主治医から、はっきり告知されたときは正直言ってもう駄目かなと思った。なにしろ心筋梗塞で倒れ、心臓手術を待っているときの癌発見である。それもかなり進行しているらしく、「早坂さん、好きなものを食べていいですよ」と言うではないか。…

(巻二十七)不器用に林檎剥きいて世を憂ふ(大牧広)

(巻二十七)不器用に林檎剥きいて世を憂ふ(大牧広) 10月30日金曜日 午前中、細君は歯医者へ出かけた。 夫婦して週に一度は何かしらの医者通いであります。 散歩: 高校コースを歩いた。とある庭先のミカンが大分熟してきたようだ。 初生りの蜜柑初生りら…

「芸者の玉代 - 野口富士男」ウェッジ文庫 作家の手 から

いま「玉代」を「ギョク代」と読める読者は幾人いるだろう。半年ほど前、早大の平岡篤頼教授に会ったら、学校で文庫の「花柳小説名作選」をテキストにして講義中だが、学生は「半玉」を「ハンタマ」と読むと言っていた。玉代も半玉も花柳界だけの特殊な用語…

(巻二十七)罪の香と罰の色なり紅薔薇(物江里人)

巻二十七)罪の香と罰の色なり紅薔薇(物江里人) 10月29日木曜日 秋晴れでありました。 秋の空高きは深き水の色(松根東洋城) 特に家事もなく、午後は本が届いていたので駅前の図書サービスカウンターまで往復を歩いた。 本日は六千六百歩で階段2回でした…

「白熱講義のマナー - 福岡伸一」中公文庫 楽しむマナー から

村上春樹の「羊をめぐる冒険」の中ほど、主人公がいよいよ北海道に羊を探しにいく朝、「僕」とリムジンの運転手のあいだに議論が展開される場面がある。それは、猫にいわしと命名したことに端を発する、名づけることについての議論だった。 〈「しかしさ、も…

(巻二十七)歯科に口あけたるままの窓に花(久田草木)

(巻二十七)歯科に口あけたるままの窓に花(久田草木) 10月28日水曜日 健康・不健康: 泌尿器科に参る。採血の結果が良かった。数値が下がったので四十ミリから二十ミリに薬が替わった。 それはよいのだが、昨晩寝ている間に足がツッたようで痛みが残って…

「我老いたり - 正宗白鳥」お金本 から

金の多寡[たか]によつて人間の価値は極まらぬとは教養ある人士の定説となつてゐるやうだが、その定説も頼りないので、事実に於いて、多くの場合、金次第で人間価値は極まるのである。かつて実業界の快男児福澤桃介の人間観金銭観はさういふ事であつたらし…

(巻二十七)忘れ居し金一両や暮の春(菅原師竹)

(巻二十七)忘れ居し金一両や暮の春(菅原師竹) 10月27日火曜日 写真は昨日買い物帰りに参拝した香取神社です。初詣はどうなるのだろうか。 散歩は高校コースで修徳のグランド前を3時前に歩いたら、まだ体育授業であった。 男子が体育授業でソフトボール…

「哲学は疑う - 土屋賢二」幸・不幸の分かれ道 から

同じ境遇でも、ものの考え方がちがうだけで幸福だと感じる人と不幸だと感じる人がいます。極端に言えば、ふつうなら考えられないほど不幸な境遇にあるのに幸福そうにしている人がありえます。そういう人は少数ですが、実際に存在しています。ものの考え方で…

(巻二十七)気休めに貼る湿布薬いわし雲(ひさきひでこ)

(巻二十七)気休めに貼る湿布薬いわし雲(ひさきひでこ) 10月26日月曜日 実に長閑な秋の日でございました。 先ずは夏場お世話になったタオルケットと併せて枕カバーなどの洗濯をいたし、タンスの礼服などに風通しを致しました。 午後は冬物の下着を買いに…

「さびれた街の誘い - 高田渡」ちくま文庫 バーボン・ストリート・ブルース から

ツアーで全国各地を回るようになったのは、高石音楽事務所に所属してからのことだ。 事務所に所属したいたのは一年ぐらいだったが、その間に日本中ほとんど回ったと思う。とりわけ岡林信康と五つの赤い風船とはよくいっしょにツアーに出た。 ツアーとなると…

(巻二十七)垂れ込めて腹くだしたる我鬼忌かな(石田波郷)

(巻二十七)垂れ込めて腹くだしたる我鬼忌かな(石田波郷) 10月25日日曜日 生協に出かけた細君が単価30円を切った(30枚で700円)マスクを買って帰ってきた。 ついでに花屋でフォックス・フェースも買ってきた。 寝る前に、そのフォックス・フェース…

「眠狂四郎の生誕 - 柴田錬三郎」柴田錬三郎選集18随筆エッセイ集 から

作家は、小説作りの楽屋話をするのを、あまり好まないらしい。私も、好きではない。それぞれの商売には、コツがあり、そのコツをしゃべってしまっては、ミもフタもなかろうし、専売特許を公開する必要はない。 たしかに、これは、秘密にしておくべき手の内な…

(巻二十七)言ひ過ぎしあとの寡黙や蝿を打つ(東洸陽)

(巻二十七)言ひ過ぎしあとの寡黙や蝿を打つ(東洸陽) 10月24日土曜日 こちらに引っ越してきたときに義妹からお祝いにいただいた食器乾燥機が草臥れてきた。 加えて、老夫婦二人の世帯になったので皿数などもずいぶんと減った。 そこで、食器乾燥機を廃し…

WATERFRONT NEWS

WATERFRONT NEWS 植物検疫―オーストラリアの植物検疫情報表更新10月23日 Plant Quarantine updates Australia’s quarantine conditions information Plant Quarantine office has been collecting information on other countries’ plant quarantine requisi…

「筆まかせ(書抜其の二) - 正岡子規 岩波文庫 筆まかせ から

○Base-Ball 運動となるべき遊技は日本に少し 鬼事、隠れッこ、目隠し 相撲 撃剣位なり 西洋にはその種類多く枚挙する訳にはゆかねども 競馬、競走 競漕などは尤[もつとも]普通にて尤評判よき者なれども ただ早いとか遅いとかいふ瞬間の楽しみなれば面白き…

(巻二十七)紐ゆるみ届く小包走り梅雨(川村紫陽)

(巻二十七)紐ゆるみ届く小包走り梅雨(川村紫陽) 10月23日金曜日 本日は雨天なりで外出せず。 読書:① BBC The problem with abolishing coins Many governments are contemplating taking coins out of circulation – and others already have. But the …

「12471 - 前田司郎」」ベスト・エッセイ2012 から

「12471 - 前田司郎」」ベスト・エッセイ2012 から 僕は34歳で、一応90歳くらいまで生きる予定なのでそうするとあと56年生きられる。56年がいまいちピンとこないから計算すると、20440日だ。まあ、2万日と思って良い。これはまあだ…

(巻二十七)くらがりを好みていたり花疲れ(高倉和子)

(巻二十七)くらがりを好みていたり花疲れ(高倉和子) 10月22日木曜日 昨晩はおかずを作らなかったので、今日の昼飯に昨晩の残り物がない。 そう言うときは、オープン・サンドになる。ハム、茹で玉子、キュウリ、トマトをチーズ・トーストに載せてコーン・…

「金とはなにか - 養老孟司」文春文庫 涼しい脳味噌 から

お金くらい、変なものはない。なぜなら、本来どうして交換可能かと思われるような対象が、お金を媒介にすれば、平気で交換されてしまうからである。私が大学で働くと、ただいまのところ、一カ月に手取りで四十数万円下さる。ただし、その金額の算定根拠は、…

(巻二十七)ともづなの張りては弛み初嵐(松本光生)

(巻二十七)ともづなの張りては弛み初嵐(松本光生) 10月21日水曜日 今日は細君がお出掛けした。昼は備蓄調整飯で赤飯と即席麺にした。チキンラーメン、旨し。 冷し中華普通に旨しまだ純情(大迫弘昭) 子どものころ買って貰えなかったものの一つが即席ラー…

「なぜ眠くなるのか - 久我勝利・佐久間功」図解・そこが知りたい!科学の不思議 から

◆実は科学は解明していない!?なぜ眠くなるのか。こんなことも、実は科学は完全に説明できていない。体力を回復するためとか、本能だとか、現実世界から逃避し安らぐためとかエネルギーの低下を避けるためとかいわれているが、明快な答えはないのである。さ…

(巻二十七)夕立は来ぬと見切りて水を遣る(桑島正樹)

(巻二十七)夕立は来ぬと見切りて水を遣る(桑島正樹) 10月20日火曜日 血圧の薬が減ってきたのでお医者さまへうかがう。 待合室にいるとあの面倒な義妹が入ってきた。マスクして下を向いているので当座は見付からないがそのうち名前を呼ばれちゃうから面倒…

「更衣室のマナー - 角田光代」中公文庫 楽しむマナー から

スポーツクラブに入会したばかりなのに、もう足が遠のいているのだと、年若い知人が打ち明けた。ああ、面倒でいかなくなる人っているよね、とうなずいたが、そうではないらしい。彼女曰く「だってみんなあんまりにも大胆だから愕然としちゃって、なんだかい…

(巻二十七)五七五の旅に出ようか風天忌(西をさむ)

(巻二十七)五七五の旅に出ようか風天忌(西をさむ) 10月19日月曜日 散歩: 鳥に遭おうと中川の土手まで歩いたが、水鳥も鵜も居らず。居たのは雀さんだけでした。 水面に漂うゴミで焦点を合わせる練習をいたして退散致した。 ただ、途中の修徳のグランドに…

「効力の有無はその人にあり - 渋沢栄一」お金本 から

「効力の有無はその人にあり - 渋沢栄一」お金本 から 金[かね]は尊[たつと]いもの であるとか、または貴[たつと]ばねばならぬものであるとかいうことに関しては、古来、随分多くの格言もあり、俚諺[りげん]もある。ある人の詩に「世人交わりを結ぶ…

(巻二十七)不忍や水鳥の夢夜の三味(河東碧梧桐)

(巻二十七)不忍や水鳥の夢夜の三味(河東碧梧桐) 10月18日日曜日 散歩: 近所の花鳥風月を愛でる散歩である。花に加えて鳥も愛でようと双眼鏡をぶら下げて歩くことにした。 双眼鏡のなか一閃の鷹渡る(高岡敏子) 初日はわざわざレンズを向けるほどのことは…

「十読は一写に如かず - 柴田錬三郎」柴田錬三郎選集18随筆エッセイ集 から

「十読は一写に如かず - 柴田錬三郎」柴田錬三郎選集18随筆エッセイ集 から まるっきり読書をしない人間に、ぶっつかると、むかしから、どうも奇妙な気がしてならなかった。殊に、青年のころは、そういう人間を、完全に軽ベツすることにきめていた。読書し…

(巻二十七)どちらかと言へば麦茶の有難く(稲畑汀子)

(巻二十七)どちらかと言へば麦茶の有難く(稲畑汀子)10月17日土曜日 写真は東禅寺三門門前の掲示でございます。一昨日が一万歩超え、昨日が六千歩でしたから心地よい疲れを覚え、良い眠りを頂いた。血圧も下がりめでたしめでたし。午前は風呂場の排水口の…