2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」 中年や遠くにみのれる夜の桃(西東三鬼) 角川俳句3月号で氏の訃報に接する。 更衣 駅白波と なりにけり (綾部 仁喜) さまざまに 世を捨てにけり 歌かるた (綾部仁喜) これからも、ある意味、前にも増してお目にかかる機会が増え…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 さやけくて妻とも知らずすれちがふ(西垣脩) おでん酒酌むや肝胆相照らし(山口誓子) 在庫にもう一句、酒を酌む句がありました。 コーラクの煮込みを続けたせいか、左足土踏まずのあたりが軽く腫れた。 痛風さんの警告です。 歩け…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 験(しるし)なき物を思はずは一坏(ひとつき)の濁れる酒を飲むべくあるらし(大伴旅人) くよくよせずに一杯やれよ、と旅人さんが言っているので、ちょっと寄って行こうか神田駅! 飲めるだけのめたるころのおでんかな(久保田万太郎)…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 ビニール傘透かして時雨の中華門(奈良文夫) 車中生態観察: 前の座席に老夫婦がいた。奥さんはガラケイでメールのやり取りに夢中! 旦那は、それを横目で見ながら、ムッツリと不満そう。 われと妻 それぞれ知らぬ 過去ありて 賀…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 それぞれの仕事の匂ふ夜学生(天野明正) 匂ふ、とは臭気のことではあるまい。 例えば、筆者に染み着いていて離れない「小役人臭さ」とかを言っているのであろう。 しかし、夜学生と言えばまだ青年だ。それでも、生業の雰囲気が漂…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 志ん生のびんぼう自慢梅漬くる(望月秀子) 夕方の新柏駅は通学の高校生が多い。 もう氷雨ではないが、柏南高校の男子生徒が二人、傘をささないで悠然と駅への坂を下ってきた。 どうせなら思う存分降ってくれあるんだたまに濡れた…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 谷といふ器溢るる紅葉かな(八木澤賞) 2月16日俳壇歌壇 俳壇金賞: 古本によき帯残る四温かな(内田恒生) 書き留め賞: 足弱となりたる我に土凍つる(山下接穂) 歌壇金賞: 子兎の忘れたやうな手袋を拾ふ風花舞ひし公園(瀧上裕幸…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 海山のものの重みを雑煮椀(野澤節子) 1日を家事手伝いで過ごす。 家の中に感動がないわけではないが、外を歩きたい。 朝、ステンレスの物干し竿を拭いて毛布を干したが、9時で竿は温かくなっていた。春が近い。 白梅のあと紅梅…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 にこやかに酒煮ることが女らしきつとめかわれにさびしき夕ぐれ(若山喜志子) どの夫婦にもあるギャップですね。 白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしずかに 飲むべかりけり (若山牧水) 細君もなにかとご不満をお持ちでしょう。…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 子規(ほととぎす)かほの出されぬ格子かな(野坡) 親会社の海外派遣社員に元の会社の事業説明をしました。 コメディアンを目指している筆者ですから、頑張ってお座敷を務めましたが、あまり受けなかった。 秋晴や宙にえがきて字を…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 秋なれや木の間木の間の空の色(也有ーやいう) 朝の車内天気予報は雪と言っているが、有楽町界隈はまだ雨だ。 雪はいやだが、 やわらかに 積れる雪に 熱る頬を 埋むるごとき 恋してみたい (石川啄木) こういう寒い夜にはおでんが…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 春雨やうつくしうなる物ばかり(千代尼) 細君の右手人差し指の怪我も金曜日には抜糸とのことだが、今晩は弁当を買ってくるか、外で済ましてくれとのことであった。 弁当にすることにしたが、勢いをつけるために、神田コーラクで一…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 一夜(ひとよ)づつ淋しさ替る時雨かな(巴人) 昨日は、ほぼ2ヶ月ぶりに床屋に行った。 寒かったので横着していたが、さすがに我慢できずに行きました。 おおまかな 剪定にして 狂ひなし (高橋将夫) 途中、いまが見ごろの梅小路の…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 式場で一人ぼっちで留袖着て明日からわたし姑になる(福田万里子) 2月8日俳壇歌壇 俳壇金賞: なに気なく手にするものに蜜柑かな(山本幸子) 山本幸子さんの句で、書き留めてある句を紹介させていただきます。 冷房に熱き一人の…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 靡くたび風の揃ひし芒かな(越智麦洲) 一日中家にいて、大部分を家事手伝いで過ごしました。 家にいると、なかなか感動に巡り会えない。 さよならの バレンタインの チョコレート (藤原宣子) 細君と息子以外に会ったのは、配達に…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 雲の峰まことに大志あるごとし(馬場龍吉) 夏の雲の雄大さに志しを誓った句でしょうか。青雲の志。 しかし、ここまで来ると、 不遜なる大志なつかし鰯雲(愛川弘文) に親しみを感じます。 湧く雲や振り向けば鰯雲(潤) 酒を飲みたく…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 うき草や今朝はあちらの岸に咲(さく)(乙由ーおつゆう) 今日は暖かいと言うのでコートなしで出掛けた。夕方になっても、コートなしで耐えられる。 午後、税関で人待ちし、時間があったので、お台場側から大井埠頭を眺めた。 うき…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 たんぽぽもけふ白頭に暮の春(召波) と、くれば、 此の翁 白頭 真に憐れむべし、 これ昔、紅顔の美少年 (劉 希夷) でしょう? 筆者にぴったし。 ほぼ1日を家事手伝いで過ごした。 右手中指が使えないと、ほとんどの家事ができな…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 どうせなら思う存分降ってくれあるんだたまに濡れたい気分(西之原正明) 青春などを頭に残して寝付いたところ、昔の夢を見た。 45年前の羽田空港で立哨(門番)している夢だった。パンアメリカン航空が全盛のころで、全日空は国際…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 居心地の悪き生家や吊し柿(あらいひとし) 今朝、松戸から上野まで先頭車両の運転席の後ろに立って旅をした。 線路は、曲がり、登り、鉄橋を渡り、ポイントで何本にも分かれる上野駅の九番線に電車は到着した。 青春はみづきの下…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 立ち飲みに女がひとり暮の秋(相坂康) 2月2日の俳壇歌壇 俳壇 金賞: 弔いに気負ふ老いどち寒四郎(三方元) 銀賞: それぞれに憧るる星冬芽どち(板坂壽一) 歌壇: 書き留め賞 コップ酒飲み干す時のしばらくを逆さのままに宙に留…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 手に受けし林檎の中の闇思ふ(小谷一夫) 新柏、梅小路の白梅が一輪二輪と開いてきた。 桜とちがい、ポツンポツンと花が開いていて、賑やかでないところがいい。 暖かくなったとは思わないが、暖房のない自室に一時間近くも居られ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 櫛買へば簪(かんざし)が媚びる夜寒かな(渡辺水巴) 昼休みに、ラジオで知った山本夏彦をインターネットで調べてました。 「日常茶飯事」という随筆集があるようなので、帰宅途中に浜松町の本屋で探したが、ない。 老いたりとはい…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 船窓に音なくひらき遠花火(澤好摩) 二夜続けての酒宴は疲れる。寝不足だ。 妻二タ夜あらず二タ夜の天の川(中村草田男) 元上司で師でもある方から「所用で近くまできた」と電話をいただいた。 会議中で気付かず失礼申し上げた。 …

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 新茶の香真昼の眠気転じたり(一茶) 昨晩の飲み過ぎで、いつも以上に頭の回転が悪い朝、 不始末の報告に、通関業者さんと一緒に、成田税関へ行った。 通関の依頼人と通関業者の両者に過失があり、両者そろって絞られた。 幸いなこ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 さうぶ湯やさうぶ寄りくる乳のあたり(白雄) 毎朝有楽町の電気ビル裏のコーヒーショップで朝食を摂っている。 ハムチーズトースト、サラダ、茹で卵のセットに決めているが、茹で卵がなかなかの曲者である。 その日の茹で具合で殻…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 断酒4日目達成 2230時就寝

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 会えぬ人会わぬ人あり秋の水(平光俊明) 前の会社からOB会総会と懇親会の案内状が届いた。 概ね、上の句と下の歌の理由で出たことはない。 この人はすみやかに避けむ会釈して二号館歩廊を面舵に切る(島田修三) 今回も、欠席する…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 ぬば玉の寝屋かいまみぬ嫁が君(芝不器男) 歌壇俳壇 歌壇金賞: 稜線に日の入る位置が移るなり春の近づく目盛のごとく(丹羽利一) 歌壇書き留め賞: 新しき日記に先ずは記しおく延命処置はしないでください(大見宣子) 俳壇金賞: …