2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻十四)夏痩せて日記の余白目立けり(広瀬米)

2月27日月曜日 新しいICレコーダーラジオはFMの感度が良いし、ワイドFMなのでTBS、文化放送、ニッポン放送も聴くことができる。しかし、NHK第二放送で格調高い教養番組を聴くには古いラジオにスイッチしなくてはならない。昨晩も寝床から起き…

(巻十四)名月やマクドナルドのMの上(小沢麻結)

2月26日日曜日 駅前の本屋さんは俳句雑誌の取扱いを止めたのであろうか?NHK俳句も角川俳句も置いていない。角川俳句は25日が発売日であるが土曜日で、翌日も日曜日のため配送が明日の月曜日になるので棚にまだないのかもしれない。 2月20日朝日…

(巻十四)吹かれ来し野分の蜂にさされたり(星野立子)

2月25日土曜日 転居先URの事務所で鍵を受け取り、電気、瓦斯、水道を通した。不器用な我等夫婦を助けに義妹夫婦が来てくれて、義弟が照明の取り付けなど電気系統の調整をしてくれた。結論から申せば、面倒見のよい妹夫婦のそばへ擦り寄るようなものであ…

2/2 Octopuses and the puzzle of aging by Peter Godfrey-Smith

That idea was sketched in the 1940s by a British immunologist, Sir Peter Medawar. A decade later, the American evolutionist George Williams added a second step. Mutations often have multiple effects, and these can differ in their timing. C…

(巻十四)如月や日本の菓子の美しき(永井龍男)

2月24日金曜日 春愁や覚悟を迫る顔の紙魚(潤) 入館証の更新で顔写真をブースで撮った。鏡では毎日てめえのツラを見ているが、改めて老醜を突きつけられた。 老醜をさらせるわれも少しだけ翁さぶるか木枯の日は(前登志夫) どうでもよいことですが、 山手線…

1/2 Octopuses and the puzzle of aging by Peter Godfrey-Smith

Around 2008, while snorkeling and scuba diving in my free time, I began watching the unusual group of animals known as cephalopods, the group that includes octopuses, cuttlefish and squid. The first ones I encountered were giant cuttlefish…

(巻十四)菜の花を挿すか茹でるか見捨てるか(櫂未知子)

2月23日木曜日 どうでもよいことですが、 税関が新しいポスターを作ったようです。 http://www.customs.go.jp/zeikan/pamphlet/poster/28poster_animal.html ご覧の通り“税関は、野生生物のミカタです。”と言うキャッチコピーです。“味方”と言う漢字を使…

「卒業生へのはなむけの言葉ー中島義道」新潮文庫“私の嫌いな10の人びと”から

私は「はなむけの言葉が大嫌いです。なぜなら、それは、普通、目前に開けている世界に船出する若者たちを「励ます」言葉で埋もれているからです。病、老、死をはじめ、人生の暗い側面に蓋をして、希望をもって積極的に生きる姿勢ばかりが強調されるからです…

(巻十四)浮き世とや逃げ水に乗る霊柩車(原子公平)

2月22日水曜日 朝の目覚めは4時くらいである。覚めてしまうのは仕方ないので、イヤホンで英語を聴いている。 虎造と寝るイヤホーン春の風邪(小沢昭一) 聴いているのはNational Public Radio(NPR)のAll thing Considered と言うニュース番組からお好みで…

(巻十四)理髪師に頭預けて目借時(斎藤秀雄)

2月21日火曜日 払暁に雨戸叩くや春二番(潤) 今年は順調に一番、二番が吹いたが、春は近付いているのだろうか。風向きが変って北風は厳しい。 朝、出掛けに銀行に寄りURの家賃引き落とし手続きを終わりました。通帳の印影で時々手間取るのですが今日のご…

関税率表解説、分類例規(国際・国内)の改定及び追加について

どうでもよいことですが、 昨日ご当局から4月1日から適用される品目分類に係る通達が出されました。 http://www.customs.go.jp/kaisei/tsutatsu/H29tsutatsu/H29tsutatsu0203/index.htm どうでもよいことですが、 関税率表解説と国際分類例規は世界税関機…

(巻十四)髪すく(漢字)や鏡の中の秋の風(有働亨)

2月20日月曜日 呼び出してくれる人あり翁の忌(青山丈) 五年以上前の経緯を問い質そうという電話が入った。そんな昔のことは覚えていないし、そもそも仕組んだのは我輩ではないよ、と申し上げたいところである。そんな訳で春二番が吹きまくるなか面談に足…

(巻十四)みえねども指紋あまたや種袋(小宅容義)

2月19日日曜日 細君に引きずり回されて亀有の家具屋と家電屋を歩いた。物の売り方としては基本なのであろうが、「今買わないと、在庫がいつまであるかわからない。」と言う。食器棚でも、冷蔵庫でも、電子レンジでも同じことを言われるのだから嫌になる。…

(巻十四)バナナ食ふ女のエゴはゆるすべし(行方克巳)

2月18日土曜日 URとの契約などあり1月と2月の土曜日が空かず、今日やっと名医のところへ薬をいただきに行けた。 風邪引きやインフルエンザも少し落ち着いたのか、三人待ちで直ぐに診察となった。この直ぐがよろしくないのである。ソファーで三十分く…

2/2Dementia rates drop unexpectedly by Gina Kolata

More older people today also have cardiovascular risk factor - high levels of blood pressure, blood sugar and cholesterol - that increase the risk of dementia. But more are taking medications for those conditions, so perhaps better control…

(巻十四)芭蕉忌や我に派もなし伝もなし(正岡子規)

2月17日金曜日 春一番ということであり、そうなるとこの句を是非ともご紹介致したい。 生真面目に生きて突然春一番(石綿久子) 我輩の大好きな“物語俳句”のなかでもサスペンスという点では誠にあざやかである。 突然何が起こったのだろう?夫の浮気と離婚…

1/2Dementia rates drop unexpectedly by Gina Kolata

Despite aging population and increases in risk, study finds U.S. decline Despite fears that dementia rates were going to explode as the population grows older and fatter, and has more diabetes and high blood pressure, a large nationally re…

「ゆとりー谷川俊太郎」新潮文庫“ひとり暮らし”から

ゆとりという言葉がたとえば広告の文章などに見えかくれするようになってきたのは、ここ十年くらいの間のことだろうか。ゆとりを口にできるくらいに、日本人の生活にゆとりが出てきたのは、私たちの勤勉のたまものだろう。四畳半ひと間に住んでいた人間が十…

(巻十四)夏負けて鬼城の叱咤浴ぶごとし(大橋敦子)

2月16日木曜日 どうでもいいことであるが、 本日はお役所の上屋立ち入り検査があり、空港の倉庫に出勤した。上屋(ウワヤと読みその由来は英語の“warehouse”であると云う。)は開国当初からの税関用語で税関の輸入許可を受けるまでの間外国から到着した貨物…

(巻十四)壮年にしづかに兆す悲しみやある日の風はわが肩ゆ立つ(春日井建)

2月15日水曜日 別ブログで貿易通関関係の情報、主にお役所からのお達し、を拙い英語で流しているが、ここのところネタ涸れである。 昨日は戯れに、貿易にも通関にも関係ない、豊島園プールの釣り堀情報などなど流してみた。 釣堀の四隅の水のつかれたる(…

(巻十四)目の高い人に拾はる彩落葉(丸山佳子)

2月14日火曜日 気の急いている細君に尻を叩かれて、まだだいぶ先の転居ではあるが、移住先の電気、ガス、水道の利用申し込みをした。 幸い電話がスイスイと繋がりそれぞれ6~7分の通話で手続きが完了した。 インターネットでも出来るがどうしても旧来の…

(巻十四)虫売の黙つて虫を鳴かせけり(明隅礼子)

2月13日月曜日 立春の米こぼれをり葛西橋(石田波郷) ヤフーの記事を読んでいたら、偽装魚沼産コシヒカリのことが出ていた。報道の真偽は定かではないが、JA系列の卸が外国米を随分混ぜて魚沼産コシヒカリに仕立ていたという。事実であれば、JAも地に…

「マジメも休み休み言えー河合隼雄」新潮文庫“こころの処方箋”から

うっかり冗談を言うと、「冗談も休み休み言え」と叱られることがある。冗談もいいが、そうのべつまくなしに言うべきでない、ということだろう。これと同様に、「マジメも休み休み言え」と言えそうな気がする。ともかくマジメだが、何となく人に嫌われたり、…

(巻十四)炎天を来て一水を身に通す(小澤克巳)

2月12日日曜日 2月6日朝日俳壇、歌壇: 旅にして戎祭と知る人出(高柳和弘) 前世には猫なりしかと思ふまで猫が好きにて猫に好かるる(坂本捷子) 移住計画が少しではあるが前進したので一人街に出て昼の酒で祝盃といたした。 昼食に肉まんなどを食べさせら…

(巻十四)分からない道が分かれる春の山(秋尾敏)

2月11日土曜日 我輩は二年前の秋に短い間ではあったが二度入院した。我輩も細君も重篤な病気とは思っていなかったし、事実一週間の入院二回で以後は定期的なエックス線検診だけである。 点滴のわが名逆さま日脚伸ぶ(志村宗門) しかし、我輩は病院のベッド…

2/2 In Beethoven's own hand? by Michael Cooper

Simon Maguire, the senior specialist for books and manuscripts at Sotheby's, said that while he had known that Christie's had passed on the score, he had not known which experts Christie's had relied on or what their doubts were. He noted …

(巻十四)たましいのたとへば秋のほたるかな(飯田蛇笏)

2月10日金曜日 今日はゴミ当番である。雨が降ったり雪なんぞに降られると当日の難儀に加え、ゴミ回収後の濡れた袋の天日干しなど当日以外にもやることが増える。我輩の場合やはり日頃の行いのせいであろうか、まずまずの天気である。 初狩にわが家月番の…

1/2 In Beethoven's own hand? by Michael Cooper

A manuscript failed sell after a scholar publicly questioned its authenticity When a 232-page handwritten score of Mahler's epic Second Symphony (“Resurrection”) sold for $5.6 million at Sotheby's in London last month, it shattered a nearl…

(巻十四)考える蟻あり少し列乱す(閑田梅月)

2月9日木曜日 10時から1時まで外国からのお客さんと関税定率法第4条本文“当該輸入取引に関し買手により売手に対し又は売手のために、当該輸入貨物につき現実に支払われた又は支払われるべき価格”つまり「現実支払価格」に関わる意見交換をいたした。幸…

(巻十四)恐るべき八十粒や年の豆(相生垣瓜人)

2月8日水曜日 追い 老い でした。すみません! タバコを吸いにビルの外へ出て立木の根元を見ると菫が咲いていた。(写真) 薄き日の重なるところ冬菫(高渕秀嘉) ボロいガラケーの真ん中のOKボタンがポロッと外れてしまった。ガラケーがしぶとく生産されて…