(巻四十五)千円の散髪すます土用かな(入江多美子)

9月23日火曜日晴れ。朝家事は特になし。細君は秋刀魚を買いに白鳥生協へ行き、帰りにちょっと迷子になってから戻ってきた。亀有生協にも秋刀魚はあるが、白鳥生協に比べると格段に規模が小さく従業員も少ないので腸を抜いてくれない。白鳥生協ではハイ!と手…

(巻四十五)手放せばいいだけのこと水中花(倉本節子)

9月22日月曜日晴れ。爽やか!朝家事は延ばし延ばしにしてきたタンスの衣類の風通し。黴がひどいだろうと覚悟していたが、それほどでもなく黒のコートの袖と裾と襟にチラホラ。黒のジャケットは袖に少し。いずれもクリーニングに出さなければならないほどの深…

(巻四十五)菊人形こころもとなき帯の位置(千野千佳)

9月21日日曜日晴れ。朝家事は特になし。細君が買い物から戻るのと入れ替わりに散歩に出かけた。夏の暑い間は行けなかった青戸八丁目に足を伸ばした。果樹の邸の柿とミカンは立派に育っていたが、無花果はすでになし。修徳グラウンドをかすめて宝持院をのぞく…

(巻四十五)かばかりの橋にも名あり川涸るる(木下まこと)

9月20日土曜日晴れ、やや蒸し暑し。朝家事は掃除機掛け。その後散歩。図書館で4冊返却し、2冊借りた。そこからお稲荷さんにお詣りし、32円献納して私のポックリ、細君の健康、猫さんたちの安全を祈願いたした。隣の蓮光寺さんには御彼岸の墓参りの人達が訪れ…

「老人(抜書) ー 永井荷風」岩波文庫 問はずがたり・吾妻橋他十六篇 から

「老人(抜書) ー 永井荷風」岩波文庫 問はずがたり・吾妻橋他十六篇 から老人は燈[あかり]を消して夜具の中に這入った。今日は昼過に墓参をしたり葬式に来てくれた町内の人達のところへも礼参[れいまいり]に立寄ったりして、かなり疲れもしたので、眼をつぶ…

(巻四十五)鳥よ啼けここも一つの冬の星(イーブン美奈子)

9月19日金曜日曇り、8時現在の気温20度。朝家事は特になし。細君が生協から戻るのと入れ替わりに郵便局へ健康保険料を納付しに出かけた。局員のおばちゃんたちの接遇、心地よし。局内に掲げられていたずいぶん直接的な売込みの文句が面白く、了解を得て一撮…

この奥に集落一つ渓紅葉[たにもみじ](和田和子)

9月18日木曜日晴れ、酷暑、多湿。会社からお呼ばれし、都心に出かけた。そう言う訳で洗濯は昨晩夜濯ぎ。青砥に出て、ATM でヘソクリを下ろしたが0845時からの無料時間帯の数分前だったので、少し待った。青砥からは先発の上野行きに乗り、上野から銀座線で日…

(巻四十五)手の内を隠して二人日向ぼこ(高田尚閑)

9月17日水曜日晴れ、酷暑、多湿。朝家事は特になし。生協へ出かけた細君がドングリを三粒拾って帰ってきた。昼飯は細君が昨日買って帰った崎陽軒の焼売と蒸しキャベツにいつもの納豆に味付け海苔、それにトマトとキュウリのサラダでした。で、一息入れてから…

(巻四十五)冬の日や三時の日向四時の影(堀内諭)

9月16日火曜日曇り、時々雨、多湿。朝家事は特になし。細君は記帳にお出かけで独り静かに過ごす。スマホ故障で開けなかったブログ、図書館、それにAVへ顔本経由でのアクセスができた。これでだいたいのことはできるようになった。あとはカメラだけだ。細君、…

「どん底の日々を救ってくれた“妻の愛” ー 加山雄三」言葉の力 から

「どん底の日々を救ってくれた“妻の愛” ー 加山雄三」言葉の力 から今、ぼくは世の中を憂えてもいるけれど、それでいいと思っている。悩んで苦しまなかったら、幸せを幸せと思う心も生まれないし、人や周りの環境に感謝する心も育まれないと思っているから。…

(巻四十五)抱へ込む一人の地獄天高し(斉木直哉)

9月15日月曜日 晴れ。朝家事は拭き掃除。その後散歩に出かけ、図書館で4冊返し、4冊借りた。そこからお稲荷さんにお詣りし、ポックリ、細君の健康、猫さんたちの安全を祈願いたし35円献納いたした。コンちゃんは猫爺さん宅の玄関前で丸まっていた。声をか…

(巻四十五)意識して歩幅大きく歩く秋(田中敏子)

9月14日日曜日曇り、多湿。朝家事は洗濯。箪笥の衣類の黴落としは曇天のため順延にした。夏用の散歩帽子が擦り切れてきてみっともないから買ってきなさいとの仰せで、白鳥生協2階のシマムラへ出かけ、デニムの帽子を千円で買い、生協では米酢を買って退去。…

(巻四十五)川下る小舟のごとく梨むけり(青木千禾子)

9月13日土曜日 黴の部屋黴びたる男籠りおり(前田一章) 曇り、多湿。朝家事は特になし。細君が生協から戻るのと入れ替わりにお雪のところへ行く。今日はシェルターに居て、すぐに石段に来てくれた。人間の女なら、こう毎日毎日同じことをしていたら飽きてき…

「機嫌・不機嫌(仮題) ー 斎藤孝」リア王症候群[シンドローム]にならない 脱!不機嫌オヤジ

「機嫌・不機嫌(仮題) ー 斎藤孝」リア王症候群[シンドローム]にならない 脱!不機嫌オヤジ「不機嫌」=リア王から、「上機嫌」になろうここまでは、中高年になるとごく普通にしていても「不機嫌」に見えること、そして不機嫌に見えるだけでなくて、実際に「…

(巻四十五)今日のことだけ考える寒さかな(小林康昭)

9月12日金曜日雨、時々曇り。朝家事は洗濯、部屋干し。晴れ間を縫ってお雪に会いに行った。お雪は今日も南側に居て、すぐに石段に来てくれた。シンちゃんは不在。ブラッシングなどしながらおしゃべりを致した。お雪が時々ニャーと話しかけてくる。何を言いた…

(巻四十五)切れ味を試されてゐるトマトかな(山田はづき)

9月11日木曜日晴れ、のち雨。朝家事は特になし。細君が生協から戻るの入れ替わりに散歩に出かけた。図書館で1冊返し3冊借りて、そこから都住へ向かう。お雪もシンちゃんも南側に居て、声を掛けてから石段で待っているとお雪がやってきた。膝に乗り喉を鳴らし…

(巻四十五)お前なんかに言はれなくても葱坊主(市堀玉宗)

9月10日水曜日 曇りのち雨、多湿。朝家事は特になし。細君はコレステロール検診に駅前クリニックへお出かけになった。だが、ゆっくり一時と思っていた10時過ぎにご帰宅になり孤独と静寂は破られ、早速洗濯いたせということになった。洗濯のあと、まだ雨が降…

(巻四十五)梨買ふに足のマークの上に待つ(仁平勝)

9月9日火曜日晴れ、暑、多湿。朝家事は拭き掃除。午前中は外出せずに英聴と筆写で過ごした。昼飯を食べて、一息入れてからデジカメの市場調査に出かけた。調査場所はショッピング・モールにある「キタムラカメラ」と駅前の家電量販店「ノジマ」である。で、…

「猫と偶然 (三作抜書)ー 春日武彦」作品社刊 猫と偶然 から

「猫と偶然 (三作抜書)ー 春日武彦」作品社刊 猫と偶然 から 「深大寺(冒頭抜書) ー 春日武彦」作品社刊 猫と偶然 から 我が家の猫が死にかけたのである。ぐったりして水を飲まなくなった。食欲もない。もともとテーブルの下やソファの上で寝てばかりい…

(巻四十五)よく喋るひとなり毛糸編みながら(堀切克洋)

9月8日月曜日晴れ、酷暑。皆様、小生の73歳の誕生日に祝辞を賜り誠にありがとうございました。さて、今日は午前2時過ぎに月蝕を見よと叩き起こされ上半分が薄く残る満月を仰いだ。起こして、月を仰がせるのも不器用な愛情表現と受け止めて謝しておいた。で、…

「支配人物語 ー 井上ひさし」わが蒸発始末記 中公文庫

「支配人物語 ー 井上ひさし」わが蒸発始末記 中公文庫あのころから三十年以上も時がたつのに、まだ忘れることのできない人物が十人はいる。あのころとは浅草のストリップ劇場の文芸部で働いていた時分のことであり、忘れられない人物とは喜劇役者とストリッ…

(巻四十五)寝て覚めて起きてこの世の暑きこと(池田澄子)

9月7日日曜日晴れ、暑し、風あり。朝家事は掃除機がけ、布団干し。10時前から散歩に出かけ、図書館で1冊返却し1冊借りた。『猫と偶然 ー 春日武彦』。そこからお稲荷さんに回る。車の下からコンちゃんがお出ましになり2袋召し上がる。お稲荷さんには30円献納…

(巻四十五)長き夜や私やっぱり紙が好き(原田昭子)

9月6日土曜日晴れ、暑し。朝家事は特になし。スマホ故障す。カメラ機能ほかを諦めて、電話機、メール機能だけの老人用連絡機器として使うことにした。諦めが肝心。諦めねばならないことがドンドン出てくるわけで、いい練習だ。細君が生協から戻るのと入れ替…

(巻四十五) 干藷のその鈍角な味が好き(三方元)

9月5日金曜日雨、午後から夜にかけて台風通過の予報。朝家事は掃き掃除。外出叶わず。昼飯を食べて、一息入れて、扇風機の微風を浴びて、座椅子で2時間も昼寝。この3、4日を掛けてWhy are spices delicious?https://www.bbc.co.uk/programmes/w3ct4y4p を聞…

「わが町 市川 ー 井上ひさし」わが蒸発始末記 中公文庫

「わが町 市川 ー 井上ひさし」わが蒸発始末記 中公文庫江戸川をへだてて東京都の東端小岩の町と隣り合う、この市川市へ移り住んでから、もう十五年たった。その前は四ツ谷駅から歩いて三分の新道横丁にいた。横丁には岩井半四郎丈の住まいがあり、夏の夜な…

(巻四十五) ぎくしやくと規則正しい芋水車[いもぐるま](我妻幸男)

9月4日木曜日曇り時々雨(夕方強雨)、やや涼し。朝家事は洗濯。その後、クリニックに午後の診察の予約をしに行く。途中図書館に寄り2冊返却。魅力的なオクヤマ看護師さんに元気よく、「午後一番で。3時ですよ!」と予約を頂いた。で、帰り道に都住に寄りお雪…

(巻四十五) 夏めくやどれも捨てたきものばかり(井上睦子)

9月3日水曜日晴れ、酷暑、多湿。朝家事は特になし。細君が生協から戻るのと入れ替わりに散歩に出かけた。図書館で1冊返却し、1冊借りた。最短コースで都住に向かい、自転車置場にいたお雪さんとシンちゃんに挨拶。お雪はすぐに膝に乗ってきたが、シンちゃん…

(巻四十五) 温度差のほどよき人とゐて涼し(濱口宏子)

9月2日火曜日晴れ、酷暑、多湿。朝家事は洗濯と拭き掃除。そのあと散歩。酷暑につき、都住へ直行した。自転車置場を通るとお雪さんとシンちゃんが寝そべっていた。水場に腰を下ろすとお雪が来て膝に乗る。後からシンちゃんも来たが早めに自転車置場へ戻って…

「無人島のふたり(抜書) ー 山本文緒」新潮文庫 から

「無人島のふたり(抜書) ー 山本文緒」新潮文庫 から5月26日(水)まぶしいくらい日差しが強く、空が青い日。家からそう遠くないところにある、小さな医院へ初診に行く。まだ開院して2年たっていないそのAクリニックは、訪問介護やお子さんの治療、緩和ケアな…

(巻四十五) 少しずつ貧しくなれど良夜かな(温泉川清志)

9月1日月曜日晴れ、酷暑、多湿。朝家事は洗濯。細君が生協から戻るのと入れ替わりに散歩に出かけた。月初めでもあり、蓮光寺の掲示板を目指した。途中、キバナコスモスらしきを愛で、人のいない曳舟川の水遊び場を通り、お稲荷さんに参詣し33円献納してポッ…