2/3「ラブミー農場の四季 - 深沢七郎」文春文庫 余禄の人生 から

2/3「ラブミー農場の四季 - 深沢七郎」文春文庫 余禄の人生 から こんなふうに私の畑の花の名を並べると、なんとなく花栽培業のように思われるが、実際には畑の中に、ポツン、ポツンと、ときどきのその季節に咲くだけである。畑の花というものになってしま…

(巻二十六)街をゆく臍出しギャルや稲光り(井上ひろし)

(巻二十六)街をゆく臍出しギャルや稲光り(井上ひろし) 9月19日土曜日 プランターのミカンの木に残っていた最後の果実が落ちてしまった。 昨年は完熟し、鳥が来て啄んだが、今年は夏の終わりで幕となってしまった。 耐へていしミカンの落つる彼岸かな (駄…

1/3「ラブミー農場の四季 - 深沢七郎」文春文庫 余禄の人生 から

1/3「ラブミー農場の四季 - 深沢七郎」文春文庫 余禄の人生 から埼玉へ来てから十二年もたった。三反半の畑に「ラブミー農場」などと愛称をつけて「農場だ」などと張り切ったのは越してきた当時だけだった。いまは自分の食べる葉っパ類しか作っていない。食…

(巻二十六)なに隠すつもりか春のふところ手(西條泰弘)

(巻二十六)なに隠すつもりか春のふところ手(西條泰弘) 9月18日金曜日 今年は害虫が多い。 少なくとも二種類いて、写真一の虫は緑色が鮮やかで背中が丸みを帯びている。名前は知らない。写真二のもう一つは、土色の保護色になっている背中の平ら虫で、背中…

「いつもそばに本が - 島田雅彦」朝日新聞読書欄-ワイズ出版 から

「いつもそばに本が - 島田雅彦」朝日新聞読書欄-ワイズ出版 からこれまで暮らしてきた家は皆ろくでもない家ばかりだった。これまで食べてきたものも、近頃の青少年の食生活を笑えない代物ばかりだった。ある日、自分の余命を考えて、愕然とし、慌てて居住…

(巻二十六)群衆に距離置く男雲の峰(刈田光児)

(巻二十六)群衆に距離置く男雲の峰(刈田光児) 9月17日木曜日 家事: 洗濯と風呂場の排水口付近の掃除などいたした。 先輩からの電話などもあり、午前中の散歩は取り止めといたした。 また別の滝にならんと水奔る(三森鉄治) 散歩: 亀有図書館が来年まで休…

「歌謡曲は哲学である - 山内志朗」ベスト・エッセイ2012 から

「歌謡曲は哲学である - 山内志朗」ベスト・エッセイ2012 から 今、私は哲学と歌謡曲の関係について調べている。なにをバカな、と思う人も多いだろう。なぜなら、哲学とは理屈であり、歌謡曲とは理屈などどうでもよく、ひたすら情念を歌い上げるものだ…

(巻二十六)綺麗事並べて春の卓とせり(櫂未知子)

(巻二十六)綺麗事並べて春の卓とせり(櫂未知子) 9月16日水曜日 健康・不健康 朝晩腕に巻いて測り始めた。 2017年4月27日の日記を見ると柏の名医のところで測った記録が書いてある。 128-94だ。以前から下は高かったようだ。 散歩と買い物: …

「偏奇館漫録(冒頭) - 永井荷風」中公文庫 麻布襍記 から

「偏奇館漫録(冒頭) - 永井荷風」中公文庫 麻布襍記 から庚申の年孟夏[もうか]居を麻布に移す。ペンキ塗の二階家なり。因って偏奇館[へんきかん]と名づく。内に障子襖なく代ふるに扉を以てし窓に雨戸を用いず硝子を張り床に畳を敷かず榻[とう]を置く…

(巻二十六)言霊を吐いてエンピツ削られる(南澤霧子)

(巻二十六)言霊を吐いてエンピツ削られる(南澤霧子) 9月15日火曜日 健康・不健康: 区の検診で血圧が高いと出たので細君が強く奨める内科医院で診ていただくことにした。 その医院は8時半に受付開始だそうで、細君によれば8時前から門前に行列ができる…

「検査は身体に悪い - 土屋賢二」文春文庫 紅茶を注文する方法 から

「検査は身体に悪い - 土屋賢二」文春文庫 紅茶を注文する方法 から 人間は、自分がどんな人間であるかに強い興味を示すものだ。自分の容姿を鏡や体重計で仔細に点検したり、自分にどんな才能があり、どんな運命をたどるが、などを知りたがるが、それも若い…

(巻二十六)蝉の屍の鳴き尽くしたる軽さかな(大倉郁子)

(巻二十六)蝉の屍の鳴き尽くしたる軽さかな(大倉郁子)9月14日月曜日今日は義母の命日だ。うるさいことは言わない、いい姑さんだった。その娘とは思えない。細君は歯科へお出掛けになり、静かな午前を過ごしている。写真は鶏頭だそうだ。私も花があるのも…

「樟の森 - 立松和平」エッセイ’ 91 から

「樟の森 - 立松和平」エッセイ’ 91 から山口県豊浦町小串の海岸には風と波とが吹き寄せていた。秋もそろそろ深まってくる頃である。日本海は日一日と荒れ、漁にでられる日も少なくなってくる。漁港には漁船が舫[もや]ってあったが、人の影はない。今日…

(巻二十六)ホスピスや行くかもしれぬ半夏生(柴田節子)

(巻二十六)ホスピスや行くかもしれぬ半夏生(柴田節子) 9月13日日曜日 散歩: ハイスクール・コースを歩いた。コースの終盤の住宅街で庭先からはみ出た柿の木に気付いた。よく見ると青い柿がたわわに生っていた。 渋柿の滅法生りし愚かさよ(松本たかし) 本…

2/2「庭のことば - 近藤正雄」文春文庫 01年版ベスト・エッセイ集 から

2/2「庭のことば - 近藤正雄」文春文庫 01年版ベスト・エッセイ集 から-根まわし根まわしということばが政界や財界の常套語になったのはいつごろのことであろうか。あの世界で根まわしのしていない会議がひらかれたなら、それは踊るはかりか蜂の巣をつつ…

(巻二十六)熱燗や掴みどころのなき男(松永幸男)

(巻二十六)熱燗や掴みどころのなき男(松永幸男) 9月12日土曜日 昨夜は寝はぐってしまい払暁まで寝床で悶々と過ごした。 そこから寝込んだので定刻には起きられず。 寝はぐったのは耳鳴りがひどかったためだ。 何故耳鳴りがするのだろう?今もしている。年…

(巻二十六)鮪より分厚く降ろす初鰹(上田信隆)

(巻二十六)鮪より分厚く降ろす初鰹(上田信隆) 9月11日金曜日 昼頃、突然の雷鳴と雨で洗濯物を慌てて取り込んだ。 それが今日の出来事で、ほかは特になし。 散歩はコンビニから生協で絵になる物はなし。 買い物リストに鶏肉があり、指定の部位で賞味期限内…

1/2「庭のことば - 近藤正雄」文春文庫 01年版ベスト・エッセイ集 から

1/2「庭のことば - 近藤正雄」文春文庫 01年版ベスト・エッセイ集 から-裏切り密告や寝返りなどと同じく日常「裏切り」ということはたいへんよろしくない行為ということになっている。けれども庭づくりにたずさわる私どもには、耳なれたことばであり、庭…

「花子のいる風景 - 平岩弓枝」ベスト・エッセイ2011 から

「花子のいる風景 - 平岩弓枝」ベスト・エッセイ2011 から 子供の頃から我が家には必ず犬か猫が居た。素性の正しい生まれの仔[こ]もいたが、大方は出所不明であった。要するに捨て犬、捨て猫である。今はそんなこともなくなったが、私の子供の頃は神…

(巻二十六)己が身の始末を問はる鳥雲に(神埼忠)

(巻二十六)己が身の始末を問はる鳥雲に(神埼忠) 9月10日木曜日 長生きはしたくないしたくないと言いながら、今日の午後は区の無料健康診断を受けた。今日の句ではないが、始末は難しい。 健康診断はくそ暑い日の午後にノコノコ出掛けて行ってやるもんじゃ…

「日程表 - 藤沢周平」文春文庫 周平独言 から

「日程表 - 藤沢周平」文春文庫 周平独言 からこのごろ、いやに日が短くなったような気がする。俳句の冬の季語に短日というのがあり、短日や不足をいへばきりもなき、などという久保田万太郎の俳句があるが、それではなく気持の中のことである。気味がわる…

(巻二十六)飲み干せし水の全部が汗となる(黒田千賀子)

(巻二十六)飲み干せし水の全部が汗となる(黒田千賀子) 9月9日水曜日 今日も9時に区役所から熱中症の注意が配信されてきた。しかし、少しずつ季節は変わっていくようで、今朝は扇風機を使わずに眠ることができた。 散歩: コンビニから生協へのコースを歩…

Watch out! A cat at work

The cat digs a shit hole just in front of a car door. It doesn’t want to be watched while it does it. It glares at me and sneaks into the under belly. I think a driver steps on the trap sooner or later. Mind a mine!

3/3「病気ジマンもいいかげんにします - 友川カズキ」ちくま文庫 一人盆踊り から

3/3「病気ジマンもいいかげんにします - 友川カズキ」ちくま文庫 一人盆踊り からまぁ、そういうわけで、あっけらかんと生きてますよ。「もう死ぬんだろうな」と思ったことも何回もありますが、基本的に楽観的な人間ですし、そういう性分もカラダにとっては…

(巻二十六)ぬく飯に落して円か寒玉子(高浜虚子)

(巻二十六)ぬく飯に落して円か寒玉子(高浜虚子) 9月8日火曜日 泣く虫や泣いて出てきた道化の世(駄楽) そんな気持ちの今朝の秋でございます。 本日はそう言うわけで、顔友の皆さんからお祝いのメッセージを頂いた。 ドギーからは「何か面白いこと見つけたか…

Mantis the peeper

Ants, Butterflies, Cicadas and dragonflies are alright. No fear. Mantes are different and they frighten me. Not being able to flight from and much less fight against. So when I spotted this mantis in this afternoon, what I could do was jus…

2/3「病気ジマンもいいかげんにします - 友川カズキ」ちくま文庫 一人盆踊り から

2/3「病気ジマンもいいかげんにします - 友川カズキ」ちくま文庫 一人盆踊り から その後、七~八年前には腸閉塞もやりましたね。これはホントに突然。急にポコンと腹が膨らんで来て。汚い話で恐縮ですが、ウンコもオシッコも出ないし、「なんか変だな」と…

(巻二十六)ここにいる不思議つくづく冬紅葉(前田弘)

(巻二十六)ここにいる不思議つくづく冬紅葉(前田弘)9月7日月曜日散歩:ハイスクール・コースを歩いた。葛飾野のフェンス沿いの小路ではほぼ毎日二人の作業員が落葉の掃除しているが、今朝は濡れ落葉にやや手こずっているようにお見受けいたした。雲が走っ…

1/3「病気ジマンもいいかげんにします - 友川カズキ」ちくま文庫 一人盆踊り から

1/3「病気ジマンもいいかげんにします - 友川カズキ」ちくま文庫 一人盆踊り から二十年ほど前から、コンスタントに面倒な病気に見舞われてまして。こうやって酒呑みながら喋ってるぐらいですから、大概克服して来てるんだけど、よくよく考えて見ると、どれ…

(巻二十六)五分高の賃に惹かれて夜業かな(吉良比呂武)

(巻二十六)五分高の賃に惹かれて夜業かな(吉良比呂武) 9月6日日曜日 散歩: 駅前まで往復して本を返し、本を借りてきた。 今日はバスには乗らないぞと気合いを入れていたので迷いはなかった。 何のことはない、歩いてみれば往復五千歩少々だった。 本日は…