(巻三十)ゆるゆるとゆるゆる蛇に巻かれけり(佐藤文子)

(巻三十)ゆるゆるとゆるゆる蛇に巻かれけり(佐藤文子) 7月27日火曜日 朝方、毛布を手繰り寄せた。台風は進路を北に取ったとのことだが午前中は風雨ともに強し。 午後、歯医者へ行く。抜かれた!仕方ないか。三割負担で1090円で、他に薬が650円と一…

(巻三十)ふくろうに聞け快楽のことならば(夏井いつき)

(巻三十)ふくろうに聞け快楽のことならば(夏井いつき) なんとなく書き留めてみたが、理解できていません。教えてください。 細君は一人で内科に行き、ついでに牛の肉を買って帰ってきた。鰻の代わりに牛で、その方が嬉しい。夕飯旨し。お店で美味しいもの食…

(巻三十)物少し状ながながと歳暮かな(島田雅山)

(巻三十)物少し状ながながと歳暮かな(島田雅山) 7月25日日曜日 台風が来るとなると買い物と洗濯が忙しくなる。細君は今朝は一人で行ってみると生協へ出かけて、私は洗濯をした。細君は無事に戻り、すぐに洗濯を始めた。 洗濯を三度する日や心太(鈴木ゆみ)…

(巻三十)肉じゃがのほっこり煮えて春嵐(甲斐住子)

(巻三十)肉じゃがのほっこり煮えて春嵐(甲斐住子) 7月24日土曜日 まだ涼しいうちに昨日品切だった鶏肉を買いに出かけた。鶏肉の棚には200~400グラムの唐揚げ用が並べてあったが、やはりこの生協は生鮮が手薄である。 帰途、足元に蝉を見つける。裏…

「平気で夫を見限る女たち(抜書) - 小浜逸郎」死にたくないが、生きたくもない。から 

「平気で夫を見限る女たち(抜書) - 小浜逸郎」死にたくないが、生きたくもない。から 「遺棄」された男たち しばらく前に、テレビのドキュメンタリーで、千葉県松戸の築四十五年を迎える団地に千五百人もの中高年男性が独居し、仕事もろくろくないまま毎日…

(巻三十)輸出する和物の絵付梅匂ふ(稲垣光子)

(巻三十)輸出する和物の絵付梅匂ふ(稲垣光子) 7月23日金曜日 扇風機をつけて寝た。タイマーを二時間にセットしたので夜中には切れているが、それでも何か体調が良くない。幸い部屋にエアコンはない。 寝具のカバーやシーツが終わり、カーテンの洗濯が始ま…

「歯歯歯歯歯歯 - 富士正晴」日本の名随筆22笑 から

「歯歯歯歯歯歯 - 富士正晴」日本の名随筆22笑 から 片仮名でかくと、ハハハハハとなり、笑っているみたいだが、たしかに、自分の歯のことを笑っているのである。はなはだ面白い。 上顎の方には、歯が一本と、歯の根が一つ残っている。歯の根というのは、…

(巻三十)健康を酒量で試し三ケ日(笠原興一)

(巻三十)健康を酒量で試し三ケ日(笠原興一) 7月22日木曜日 窓を開けながら“朝から蝉の鳴き声がすごい!”と細君が云った。ミンミンもジージーも啼いている。 生協へお供した。休日のせいかパックランチ(つまみ兼用)と缶ビールという 親爺の一人買いが目立…

(巻三十)ここ残し秋刀魚の食べ方知らぬ妻(高澤良一)

(巻三十)ここ残し秋刀魚の食べ方知らぬ妻(高澤良一) 7月21日水曜日 明日は大暑だと細君が告げていた。 大暑には頭使わぬコツプ拭き(高澤良一) その大暑を前に布団カバーを2枚洗い、タンスの中身の風通しを致した。タンスには吸水容器を入れてあるが満タ…

(巻三十)古草や識らぬ木太り識る木失せ(富安風生)

(巻三十) 古草や識らぬ木太り識る木失せ(富安風生) 7月20日火曜日 写真は昨日買った菊です。鞠のような菊で弔いのイメージはない。 眼鏡屋さんに同行致す。手元用・読書用の眼鏡ができたようだ。 二人で駅下のマーケットを歩き、昼の弁当と夜の食材にさわ…

(巻三十)名月や月の根岸の串団子(正岡子規)

(巻三十)名月や月の根岸の串団子(正岡子規) 7月19日月曜日 今朝も布団カバーの洗濯を致す。生協へお供致す。細君は花屋さんで花を買っていた。生協では水2リットルボトルの箱を何箱もまとめて買う人が数人いた。作業現場での対策か。しばらく見かけなか…

(巻三十)有為転変母の浴衣が雑巾に(生出鬼子)

(巻三十)有為転変母の浴衣が雑巾に(生出鬼子) 7月18日日曜日 昨日は布団カバーを洗濯し、今日はシーツを洗濯した。とにかくよく乾いてくれる。 夕方、図書館に予約本を受け取りに出かけた。予約した本は「予約資料コーナー」に置かれている。他の人が借り…

(巻三十)エンゼル・フィッシュ床屋で眠る常識家(川崎展宏)

(巻三十)エンゼル・フィッシュ床屋で眠る常識家(川崎展宏) 7月17日土曜日 梅雨明けで好天で暑い。洗濯をして生協へお供した。生協の横の花屋さんは生協の開店時間までには花を店先に並べ終えているのだが、今朝は並んでいない。帰りに見ても並べていない…

「熱 - 古井由吉」ベスト・エッセイ2012 から

「熱 - 古井由吉」ベスト・エッセイ2012 から 熱中症という言葉はいつ頃から一般に使われるようになったのだろう。そう古いことではないように思われる。初めてこの言葉を目にだか耳にだかした時、私は胸を衝かれた思いがしたものだ。 そう血の気の多い…

(巻三十)コンビニのおでんの湯気や冬に入る(八木健夫)

(巻三十)コンビニのおでんの湯気や冬に入る(八木健夫) 7月16日金曜日 血圧検診で駅前クリニックに行く。下駄箱の上に花が飾ってあり、一撮致した。朝顔と半夏生だろうか。10人近くいる看護師さんたちのなかのどなたが活けたのだろう。 朝貌や惚れた女も…

「心身論と唯脳論(抜書) - 養老孟司」ちくま学芸文庫 唯脳論 から

「心身論と唯脳論(抜書) - 養老孟司」ちくま学芸文庫 唯脳論 から 心は脳から生じるか 「脳という物質から、心が出てくる。そんなバカな話はない。心というものは、もっと霊妙不可思議なものだ」。 哲学で言う心身論とは、もっとも素朴な形では、こうした疑…

(巻三十)主義主張異つてよき花見かな(宇多喜代子)

(巻三十)主義主張異つてよき花見かな(宇多喜代子) 7月15日木曜日 眼が治り、辺りが見えるようになると出歩きたくなるようだ。隣町の銀行のATMで記帳するだけなのだがついて来いと云うのでお供した。 9時過ぎの上り電車はかなり混んでいたが下りで行く隣…

(巻三十)手の平に転ろがす定年水割りグラス(鈴木正季)

(巻三十)手の平に転ろがす定年水割りグラス(鈴木正季) 7月14日水曜日 洗濯をして、生協へ同行し、昼飯を温めて、それを食って午前を終わる。 写真は生協の帰りに買った竜胆、蒲の穂、と、とある紫の花である。お盆の時季の花屋さんの店先は仏花ばかりだが…

(巻三十)秋簾女七つの隠しごと(田中恵子)

(巻三十)秋簾女七つの隠しごと(田中恵子) 7月13日火曜日 息子の依頼に応じて衣類や図書を送るためにとっておいた段ボール箱を廃棄した。生活も落ち着き、もう追送する品も無かろう。 昼飯のオープンサンドを食っていると遠くの雷鳴が聞こえる。午後の散歩…

(巻三十)句作りの文語不識や寒の梅(藤田湘子)

(巻三十)句作りの文語不識や寒の梅(藤田湘子) 7月12日月曜日 月曜日なので眼科に付き添いをいたしました。 もう一つ手元がよく見えて、字が読みやすい眼鏡を作ることにしたそうでお試しレンズの眼鏡かけて雑誌を読んだりしている。お試しが終わり検眼処方…

(巻三十)人に家を買はせて我は年忘れ(芭蕉)

(巻三十)人に家を買はせて我は年忘れ(芭蕉) 7月11日日曜日 細君が伊藤園のティバッグに載せてあった俳句を持ってきた。 水筒を垂直にして飲んだ夏(宮下?生14歳) 難しいお名前で読めず、すみません。書き留めました。 コップ酒飲み干す時のしばらくを …

(巻三十)桐一葉ふと好日を怖れけり(豊長みのる)

(巻三十)桐一葉ふと好日を怖れけり(豊長みのる) 7月10日土曜日 何年前に詠まれた句なのだろうか? 接種2回目の腫れは1回目より痛かったが、発熱はなかった。倦怠感はあるが今日の気温のせいかだろう。 接種とは関係ないが、前歯がユラユラと弛み始めて…

「路地 - 松山巌」日本の名随筆別巻44記憶 から

「路地 - 松山巌」日本の名随筆別巻44記憶 から 路地の中に、蹄の音を響かせて褐色の巨きな奴が、あえぎあえぎ入ってくると子どもたちは息をのんだ。夏の白い光の中、馬は荒い息を何度か吐いて私の家の前にある石置き場の横にとまる。馬は芝園橋脇の石材…

巻二十九立読抜盗句歌集

巻二十九立読抜盗句歌集 きつかけがあれば木の実は落ちてくる声をかけても笑いかけても(阿部芳夫) 衣食住足りて小犬の糞ひろう(深沢明雄) 四十雀拝観料をとらぬ寺(麻香田みあ) 逃げていてくれし狸や狸罠(鶴丸白路) 胆石の写つていたる初写真(土井田晩聖) 早…

(巻二十九)二枚舌だからどこでも舐めてあげる(江里昭彦)

(巻二十九)二枚舌だからどこでも舐めてあげる(江里昭彦) 7月9日金曜日 本日の句をもちまして巻二十九の読み切りでございます。追って一挙掲載いたします。 細君もだいぶ調子が出てきたようで家計費仮払いの精算をした。5月初旬から2ヶ月間で住民税や健康…

「死の不安・恐怖への対処法は死について語りあうこと - 西部邁」

「死の不安・恐怖への対処法は死について語りあうこと - 西部邁」 かつてルクレティウス(前九四~前五五、ローマの詩人哲学者)が宗教の発生を論じて、人間の不安・恐怖を緩和しようとして宗教が創られたのだといった。たしかに、人間の死をめぐって宗教的な…

(巻二十九)木枯でやはり女は来なかった(新宿転石)

(巻二十九)木枯でやはり女は来なかった(新宿転石) 7月8日木曜日 3ヶ月ぶりに美容院へ行くと云うので送り迎えを致した。一人でも行けないことはなさそうだが、安全第一である。 BBCをICレコダーに落として聴いている。ソニーとオリンパスのを一台ずつ持っ…

(巻二十九)無常迅速生死事大と萩咲けり(高澤良一)

(巻二十九)無常迅速生死事大と萩咲けり(高澤良一) 7月7日水曜日 「この天気では乙姫さまたち逢えないわね。」と朝一でボケをかまされた。 好な子に好な子の居り星今宵(松沢季?) コメントせずに様子を見ていたら“彦星と織姫”に治ったので大丈夫だろう。 午…

(巻二十九)新米や妻に櫛買ふ小百姓(正岡子規)

(巻二十九)新米や妻に櫛買ふ小百姓(正岡子規) 7月6日火曜日 寝ている間に非通知電話が携帯に入り細君は苛々している。非通知の拒否設定を忘れていたので急いで設定していた。兎に角相手の方が一枚も二枚も役者が上なのだから、電話に出ないのが一番である…

(巻二十九)この話初めてすると生身魂(成光茂)

(巻二十九)この話初めてすると生身魂(成光茂) 7月5日月曜日 雨ながら細君の眼科診察に同行致す。今日の診察は簡単で弁当を買って戻ったら、もう待合室で帰りを待っていた。 眼科が終わり、続いて眼鏡屋さんに寄る。字が読めるようになると針に糸通しをした…