「葬儀学習会!? - 日比野敏」文春文庫 10年版ベスト・エッセイ集 から

「葬儀学習会!? - 日比野敏」文春文庫 10年版ベスト・エッセイ集 から 葬儀学習会に行ってみようかと家内に言われて「エッ?」と思った。お墓の販売や互助会の勧誘などはたまに電話が掛かってくるけど、このごろは葬儀そのものまでもが「営業活動の対象…

(巻二十七)鷹鳩と化して男もピアスする(漁俊久)

(巻二十七)鷹鳩と化して男もピアスする(漁俊久) 11月30日月曜日 細君は午前中歯医者へ出かけて、私は賞味期限が迫る災害用非常食で昼飯とした。何しろ3月からラーメン屋に入っていないので即席チキンラーメンでも嬉しく美味しく頂ける。早く餃子で熱燗…

「趣味 - 室井滋」福武文庫 ブキミな人びと から

「趣味 - 室井滋」福武文庫 ブキミな人びと から 私は大のタクシー好きです。 お金が無く、仕方なしに駅を目指してトボトボ歩いている時でも、目尻でタクシーを発見してしまうや否や、ついつい路上にかけ出し、映画『グロリア』のG・ローランズ張りに、高々…

(巻二十七)日盛りの一個の鞄軽からず(八木實)

(巻二十七)日盛りの一個の鞄軽からず(八木實) 11月29日日曜日 細君が生協に出かけて生鮮物を提げてきた。その買い物のご説明を伺うに、秋刀魚は三陸沖で二尾で298円だそうだ。鹿児島産の黒豚が四割引きだそうだ。鶏肉は青森産で炊き合わせる大根は三…

「庭の生き物たち - 和田貞男」93年度新鋭随筆家傑作撰から

「庭の生き物たち - 和田貞男」93年度新鋭随筆家傑作撰から 私が現在の場所に移り住んだのは、約三十年前のことである。 東京郊外の私鉄の駅から、歩いて十五分ほどの新興住宅地の中にある。駅付近を過ぎると、我が家までの中間は畑地が主で、民家はまば…

(巻二十七)この世にし楽しくあらば来む世には虫に鳥にも我はなりなむ(大伴旅人)

(巻二十七)この世にし楽しくあらば来む世には虫に鳥にも我はなりなむ(大伴旅人) 11月28日土曜日 毛布など干そうとベランダに出たが風が強く木の幹まで揺れていたので止めた。恐らく風速8メートルは超えているだろうから、これは木枯しだ。 木枯らしにブ…

WATERFRONT NEWS

WATERFRONT NEWS 関税局―通関士試験結果発表 11月27日 Customs Specialist Examination results. Customs and Tariff Bureau announces the examination passers 2020 exam ,which was carried out Oct 4. 1140 out of 6745 test takers, 16.9%, succeeded. …

4/4「水・渡船 - 永井荷風」岩波文庫 荷風随筆集(上)

4/4「水・渡船 - 永井荷風」岩波文庫 荷風随筆集(上) 江戸城の濠はけだし水の美の冠たるもの。しかしこの事は叙述の筆を以てするよりもむしろ絵画の技[ぎ]を以てするに如[し]くはない。それ故私は唯代官町の蓮池御門、三宅坂下の桜田御門、九段坂下の牛…

(巻二十七)薄雲は月のうしろを通りけり(正岡子規)

(巻二十七)薄雲は月のうしろを通りけり(正岡子規) 11月27日金曜日 効果があるのかないのか分からないが、ベランダにキンチョールを散布して亀虫などの虫除けにしている。その殺虫剤の朝夕の散布も冬季休止にすると細君のお達しが出た。 細君が生協の買い…

3/4「水・渡船 - 永井荷風」岩波文庫 荷風随筆集(上)

3/4「水・渡船 - 永井荷風」岩波文庫 荷風随筆集(上) 以上河流[かりゅう]と運河の外なお東京の水の美にに関しては処々の下水が落合って次第に川の如き流れをなす溝川[みぞかわ]の光景を尋ねて見なければならない。東京の溝川には折々可笑しいほど事実と…

(巻ニ十七)いまどきのはやり唄聴くそぞろ寒(藤平寂信)

(巻ニ十七)いまどきのはやり唄聴くそぞろ寒(藤平寂信) 11月26日木曜日 今時の流行り唄も、流行り病にもかかわり合いを持たないように致しております。私にとっての最新の流行り唄はスピッツのロビンソンでございますよ。過日、細君が今年の紅白の出場予…

2/4「水・渡船 - 永井荷風」岩波文庫 荷風随筆集(上)

2/4「水・渡船 - 永井荷風」岩波文庫 荷風随筆集(上) 私が十五、六歳の頃であった。永代橋の河下[かわしも]には旧幕府の軍艦が一艘商船学校の練習船として立腐れのままに繋がれていた時分、同級の中学生といつものように浅草橋の船宿から小舟を借りてこの…

(巻二十七)みみず鳴く日記はいつか懺悔録(上田五千石)

(巻二十七)みみず鳴く日記はいつか懺悔録(上田五千石) 11月25日水曜日 日記と言えばここのところ数日、 「「老い」の見立て - 川本三郎」岩波現代文庫 荷風と東京(上)-『断腸亭日乗』私註 から を読んでいる。 この 「「老い」の見立て」では実際の年…

1/4「水・渡船 - 永井荷風」岩波文庫 荷風随筆集(上)

1/4「水・渡船 - 永井荷風」岩波文庫 荷風随筆集(上) 仏蘭西人エミル・マンユの著書『都市美論』の興味ある事は既にわが随筆『大窪だより』の中に述べて置いた。エミル・マンユは都市に対する水の美を論ずる一章において、広く世界各国の都市とその河流及び…

(巻二十七)梅雨の月傘をさす人ささぬ人(川崎展宏)

(巻二十七)梅雨の月傘をさす人ささぬ人(川崎展宏) 11月24日火曜日 昨日より8度下がって12月中旬の気温だそうだ。そんな今日、予定通りガス器具の安全点検でガス会社の方がお見えになった。ガス点検なりすまし強盗は二人組が多いようだが、本物は一人…

「ふたりで老いる楽しさ - 小田島雄志」ベスト・エッセイ2007

ひとりで老いるのはさびしいことだろう。そう思う。さいわいぼくは、同年生まれの妻といっしょに老いてきたし、これからももっと老いていくだろう。もちろん今まで、老いゆえにとまどうこともあったし、いらだつこともあった。だが七十代に入ってからは、老…

(巻二十七)焼さんま得手のものなる箸捌き(高澤良一)

(巻二十七)焼さんま得手のものなる箸捌き(高澤良一) 11月23日月曜日 本日も午前は晴天なり。が、昼を過ぎたあたりから雲が広がった。見れば桜木もすっかり葉を落とした。 掃き寄する桜落ち葉の香り立ち今日は午後より雨との予報(大下一真) 散歩: 駅前へ…

「『鍵-谷崎潤一郎』の解説 - 山本健吉」新潮文庫 鍵・瘋癲老人日記 から

「『鍵-谷崎潤一郎』の解説 - 山本健吉」新潮文庫 鍵・瘋癲老人日記 から 一 『鍵』の第一回は、昭和三十一年一月の『中央公論』誌上に掲載された。その後、三カ月中絶して、第二回は同誌五月号に、第一回分を再録併載して発表され、以後十二月号まで一回…

(巻二十七)物知の蘊蓄を聴く屏風かな(野中亮介)

(巻二十七)物知の蘊蓄を聴く屏風かな(野中亮介) 11月22日日曜日 秋晴れで無風で気温は20度近くまで上がりました。 今日の朝日俳壇から 村じゆうを巡りて秋を惜しみけり(北村純一) を書き留めたが、私は町内を一巡りして秋惜むであります。 日曜日の午…

「光の鱗 - 西村寿行」文春文庫 巻頭随筆3 から

「光の鱗 - 西村寿行」文春文庫 巻頭随筆3 から 昔、漁夫をしていた頃があった。 家が瀬戸内海で小さな網元をやっていた。敗戦後のことである。生家は名もないような島にあった。海のオデキのようにポツンと突き出た島だ。 島の段々畑の一面に桃の木の林が…

(巻二十七)かため置く雨月の傘の雨雫(長沼紫紅)

(巻二十七)かため置く雨月の傘の雨雫(長沼紫紅) 11月21日土曜日 風はつよく木の葉は舞っているが北風ではない。 柴又の落ち葉駆け込む荒物屋(清水二三子) 散歩: 高校コースを歩き、明日弦楽コンサートがひらかれる富士の湯の前を通ってみた。湯屋は3時…

WATERFRONT NEWS

WATERFRONT NEWS 東京税関-認定事業者(AEO)リストを更新 11月20日 Tokyo Customs updates its Authorized Economic Operators (AEO) Lists https://www.customs.go.jp/kyotsu/aeo/tokyo.htm Customs FAQ explains AEO Importers (1901, 1902, 1903), Expo…

「びっくり箱 - 荒川洋治」忘れられる過去 から

「びっくり箱 - 荒川洋治」忘れられる過去 から 「狭き門」「贋金つかい」の文豪アンドレ・ジイド(一八六九-一九五一)が亡くなって一〇年後、批評家ボワデーフルは書いた。ジイドは忘れられた、「煉獄にはいった」と。 没後一〇年で、母国で、母国フランス…

(巻二十七)渡り鳥近所の鳩に気負いなし(小川軽舟)

(巻二十七)渡り鳥近所の鳩に気負いなし(小川軽舟) 11月20日金曜日 いつ降りだすかわからない空模様のなか、月に一度の血圧の診察を受けに駅前へ出かけた。 受付で体温測定、36度4分。やはり客足は低調のようで30分待ちで診察して頂いた。先生の測定…

East-End Events Nov.20

East-End Events Nov.20 Katsushika Philharmonic Strings perform at a public bath Bathing house concert is held at Fujino yu public bath on Sunday at 1300hrs for one hour. The performers and audiences are supposed to be dressed in. Only for …

2/2「俳句になぜ季語を詠み込むか - 小澤實」ベスト・エッセイ2006から

2/2「俳句になぜ季語を詠み込むか - 小澤實」ベスト・エッセイ2006から 『連理秘抄』において良基は、連歌の会席にふさわしい時と場所とについて、考えている。「一座と張行せんと思はば、まづ時分を選び、眺望を尋ぬべし」。連歌の会を開こうとしたら…

(巻二十七)噴水やまこと短き昼休(枝澤聖文)

(巻二十七)噴水やまこと短き昼休(枝澤聖文) 11月19日木曜日 本日も好天なり、でありました。洗濯と排水口の掃除を致した。 散歩: 高校コースで三千八百歩階段は2回でした。 老銀杏散ずる快を貪れる(相生垣瓜人) 読書: 『 「びっくり箱 - 荒川洋治」…

1/2「俳句になぜ季語を詠み込むか - 小澤實」ベスト・エッセイ2006から

1/2「俳句になぜ季語を詠み込むか - 小澤實」ベスト・エッセイ2006から 短歌は俵万智以降、口語化が進み、現代のことばを用いた現代の詩という傾向を強めている。それに対して、俳句はあいもかわらず文語を捨てようとしない。文語の中の文語である「切…

(巻二十七)素足にて踏む人工の浜の砂(川村甚七)

(巻二十七)素足にて踏む人工の浜の砂(川村甚七) 11月18日水曜日 生協に買い物に出かけた細君が花も買ってきた。玄関脇の私の部屋にも花の香が漂った。ド派手なガーベラの香りかというとそうではないようだ。私の好みはその後ろの撫子だがこの香りが撫子…

「執事が見なかったもの(『日の名残り-カズオ・イシグロ』の書評) - サルマン・ラシュディ〔小野寺健訳〕」光文社知恵の森文庫 ロンドンで本を読む 丸谷才一編著 から

「執事が見なかったもの(『日の名残り-カズオ・イシグロ』の書評) - サルマン・ラシュディ〔小野寺健訳〕」光文社知恵の森文庫 ロンドンで本を読む 丸谷才一編著 から イシグロの『日の名残り』はすぐれた長篇小説である。執事を手がかりにしてイギリス社…