2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」 畑うつやうごかぬ雲もなくなりぬ(蕪村) 男は黙々と、であれば 動くとも 見えで畑うつ 男かな (去来) も好きな句です。 大晦日定めなき世のさだめ哉(西鶴) いつもの休日と同じ、8時半に就寝。 天国と思ふ布団の中にいる(高橋とも…

平成二十六年自選二十句

官を辞し大黒さまに初詣 重ね着や更に重ねて二重足袋 銘酒より冬の真水の酔いざまし 春雨や十色の百の傘交じり まっつぐに舗装の継ぎ目草の筋 春の月なにに怯えて寝付かれず 雨が打ち堀に追われし桜かな 質草やみどりは淡し初鰹 二十日ころあいさつなしにつ…

本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」 煮大根煮かへす孤独地獄なれ(久保田万太郎) 幸か不幸か、細君がおりますので、孤独ではありません。 しかし、うるさい。 今日は正月の煮物の手伝い。 「言われた通りにしていれば、人生、間違いないの!」が常套句の細君の指示で…

本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」 好きな子に好きな子の居り星今宵(松沢季?) 昼食に早速、磯辺焼きを食べた。今年は歯の具合が良いので、餅も海苔も美味しい。 次男のところの次女が二十歳になったそうで、おめでとうございます。 初蝶の危ふき重さもて飛べり (…

本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」 ゆるやかに非凡の湯気や茸飯(神谷米子) 俳壇、歌壇 俳句: 金賞:待つていし今日の寒さでありにけり(ほりもとちか) 銀賞:気構への一歩遅れし寒さ急(蔭山一舟) 銅賞:手袋を失せはせぬかとそればかり(松永朔風) 覚悟のできていた…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 しぐるるやしぐるる山へ歩み入る(種田山頭火) 風邪が抜け切らないので用心のため、感冒薬をいただきに柏駅東口にある、内科医院へ行く。 大先生は筆者と同齢くらいであろう。患者を心配させない話ぶりで、町医者として人気がある…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 思はざる山より出し後の月(福田甲子男) 車内広告に、紅白と駅伝の番組広告が増えた。 テレビでお正月と言うのも、しみじみとしていて悪くはないのでしょうが、いい番組がない。 小津映画流れるままの寝正月(小沢昭一) 午後、税関…

本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」 下町は雨になりけり春の雪(正岡子規) 周囲の師走の忙しさをよそに、 「片時雨」が詠まれている句を探していたら、 森村誠一氏監修の「写真俳句サークル」に出会った。 氏のプロフィールを拝見したところ、熊谷市のご出身とのこと…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 しぐるるや駅に西口東口(安住敦) 新橋駅烏森口、有楽町駅日比谷口、神田駅西口をよく利用する。 新橋駅と有楽町駅は、未だに煉瓦アーチ型の様式を残しているが、神田駅は改良工事で趣を無くした。 大塚駅の駅舎は都電荒川線と馴…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 遠くまで行く秋風とすこし行く(矢島渚男) 天皇誕生日で、お休みでした。 息子も、珍しく一日中に家にいました。 そこで、今晩は、手巻き寿司、サーモンチャウダー、コールスローに果物のヨーグルトかけで、 我が家としては、豪勢…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 初雪にひとり出てゆく夜の町(太田和彦) こう言う句が出ると、寄り道したくなる。 でも、我慢できた! 忘年会も働いていればこそですから、ありがたいと感謝しなくてはいけませんが、 酒は生活習慣ですから、旨さの記憶が戻ると、…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし(在原業平) 俳壇、歌壇、 俳壇金賞 自転車に戻れば篭の落葉かな(西やすのり) 歌壇金賞 木枯らしにブランコすこし揺れて鳴り気分はつまりゴンドラの唄(相原法則) 断酒2日目達…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 おでん酒酌むや肝胆相照らし(山口誓子) 恋人、伴侶の欲しい方には、ちょっと寂しい季節でしょうか? しかしながら、 「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ(俵万智) 甘いことば言ってとねだるつれあいの…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 夫の恋見て見ぬふりの破れ傘(佐藤文子) 意味深な句の順番となった。 長い人生と言っても、高々六十年余であるが、色事を端居して観察したところでは、 プライドを持った方と付き合う方が、怪我はない。 端居(はしい)して 濁世な…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 まさをなる空よりしだれざくらかな(富安風生) 昨晩帰宅すると、細君から柏高島屋の様子についてのお話しがあった。 広告を打った、一万円の防寒コート特売コーナーには長い行列ができていたそうだ。 細君はセーターをもとめに行…

(巻四)立読抜盗句歌集

一言の 賛辞は重し 寒卵 (岩崎正子) 去年今年 断ちたきものも 連なりぬ (山本碩一) セーターの 色ほど若く なかりけり (上村敏夫) 更衣 駅白波と なりにけり (綾部 仁喜) 渡りかけて 藻の花のぞく 流れかな (凡兆) 冬の水 一枝の影も 欺かず (中村草田男) 先…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 戒名を故人は知らず草の花(中村栄一) 朝、路面が凍結していた。バス停までの70メーターほどの坂道をやや前傾姿勢で、いつでも手が着けるように歩いた。 この歳で骨折すれば、一生を、いや七分の一生くらいを棒に振ることになる…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 夕焼けを肌に写して歩きけり(加賀有紗) 車内広告の効果に疑問を持っていたが、上手く落とされた。 風邪が治らないので、薬局に寄った。 店員が特に何も薦めないので、車内広告にあった、ルルアタックEX顆粒を買った。 同輩の中…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 初詣風強き世に出でにけり(福井隆子) フランスのロリオ氏からたよりをいただいた。 My dear Jun How are things? How time flies ! The year 2014 is passing Although I am retired I am very busy Maybe I am also more tired.…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 掛軸の滝を浴びいる鏡餅(中村和弘) 俳壇:金賞 マフラーを借りて返さず十五年(柿坂伸子) 俳壇:銀賞 学問はどこまでも恋夜長かな(福沢義男) 歌壇:金賞 恋文は遂に縁無く八十路の身ポストマンだった職歴寂し(青木武明) 断酒1日…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 透けるともなく冬瓜の煮上がりし(高田正子) 大根、蕪、冬瓜と歯応えのない食品を好むようになった。 がっくりと抜け初むる歯や秋の風(杉山杉風) とまで、状態は悪くないが、先日、マーチャンで注文したくらげには手を焼いた。 歯…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 冬瓜を割って途方にくれにけり(大年廚) やはり、体調を崩した。風邪引きです。 上司は5日連夜の忘年会に出撃して行った。 筆者は今晩の登板はないが、明日は参宮橋界隈で忘年会だ。 体のことを考えれば、自制すべきなのだが、制…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 別人の如き乙女の祭笛(黛衛和) 今晩は第二回目の忘年会である。 1日空けたとは言え、酒を飲んで、遅く帰宅した分の負担が十分に回復されていない。 しかし、酒宴には体調不良で臨むほうが無難である。 体調が良いと、結果、飲み…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 女湯の暖簾駆け抜け夏来る(川里隆) 昨晩は、二つ目の忘年会に出た。 7時開宴なので、かつて通った品川駅港南口の「マーチャン」で風待ちした。 この店のバイトは伝統的に水産大(現海洋大)の学生である。 カウンターに座り、店主…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 端居してだだ居る父の恐ろしさ(高野素十) 平安の歌よりも、時間的な隔たりを感じる句である。 「恐ろしさ」を「疎ましさ」に直せば、今の時代感覚に合う。 筆者:「そろそろ、週三日にしていただこうかと思うのだがね。」 細君:…

本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」 四捨五入すれば還暦されど吾に子なし妻なし癌ふたつあり(石島正勝) これも、歌壇の入選歌です。 何となく、気分の重い月曜日の出勤だが、薄い水色の朝の空に満月が白く浮いた。 東の野にかげろひの立つ見えてかへり見すれば月か…

本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」 初しぐれ猿も小簑をほしげ也(芭蕉) 夢でそのひとに会った。まだ師弟関係のころの夢で、お勉強を教わっている、ドロドロしていない、清純な夢でした。 そのひとのあと、もう一人、別の女性の夢も見た。大きな文房具屋で一緒にいる…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 桜花散りぬる風のなごりには水なき空に波ぞ立ちける(紀貫之) 水なき空に波ぞ立ちける 千年読み継がれて当然ですよねぇ! さて、 忘年会シーズンの幕開けです。 付き合いはほどほどにして帰途につきますが、それでも南柏に着いた…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 傘(からかさ)の上は月夜のしぐれ哉(召波) イギリスの友人、ダグラスから赤ちゃん誕生の知らせが入った。 彼は同い年だから、まことに快挙である。 >Dear all >Kyoko and I are very happy to announce that our beautiful baby s…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 冷房に熱き一人の加はりぬ(山本幸子) 細君は洗濯はしてくれますが、整理箪笥への収納は筆者の分担です。 靴下の数が合いません! でも、そんなことでクレームをつけたら、洗濯をしてくれなくなりますので、我慢です。 洗濯を三度…