2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻六)」 恋ひ恋ひて逢へる時だに愛(うつく)しき言(こと)尽くしてよ長くと思(も)はば(大伴坂上郎女) 柿の若葉はすでに形をなしているので、心配していたが、やっとみかんの若葉が出てきた。 みかんの若葉には、蝶々が卵を産み付ける…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻六)」 秋晴や宙にえがきて字を教ふ(島谷征良) 蜂が藤の花でお仕事をしていた。 新柏駅高架したに燕が来たようだ。 燕来る時になりぬと雁がねは本郷(くに)思(しの)ひつつ雲隠(くもがく)り鳴く(大伴家持) 息子の朝食用意、クリーニ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻六)」 無造作にとられし面の一本があとあとまでも尾を引きにけり(山崎方代) お台場あたりをふらついてみた。高校生のグループが多い。連休の合間の課外活動かな。 すれていない高校生カップルが、手をつなぐ手前の距離感で仲良く…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻六)」 加留多歌老いて肯(うべな)ふ恋あまた(殿村とし子) NHKだけではない。TBSも文化放送もニッポン放送も、そしてFM各局もおもしろい番組を流してくれる。 昨晩のTBSは松本零士氏との対談を放送していた。 サルマタ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻六)」 「あとで言う」の後がないのよあなたには告知せぬまま日は飛んで行く(高橋のり子) 細君とデートする。駅までの道で、ハナミズキ、藤、を楽しむ。蝶々にも出会う。 山や谷あるが如くに蝶飛べり(青木千未子) 早めの昼食、本…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻六)」 こんなにも優しき雨があると知る君に抱かれて雨やどりする(大黒千加) 日経にガラケイの国内生産が2017年で終わると出ているのを横目で見た。 ブログへの投稿記事は携帯で書いている。 画面が小さく、行の字数が限られ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 錆鮎で転がす二合徳利かな(星野三興) 通勤の車中では、二十歳のころから英語を聴いて勉強してきた。 カセットテープと基礎英語がICレコーダーとNPRのニューストークショウまで進歩した。 うごくとも見えで畑うつ男かな(去来…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 夏蝉の響きを止めて夕立の雨音高く木々の葉を打つ(有賀すい至) 昨晩のNHKカルチャーアワーは落語で「江戸っ子の痩せ我慢」というテーマで、けっこうなお話をうかがいました。 志ん生(大志ん生の息子)が演じる「文七元結」を下…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 こんな日にやめたらいいと思へども氷雨に咲かうとしをり白梅(馬場あき子) ゴルフをした。楽しかったかどうか、と言えば楽しかったが、またどうしても行きたいというほどでもない。 筑波山渡りをせむとアサギマダラ秋空かきまぜ群…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 実朝の海あをあをと初桜(高橋悦男) NHK俳句5月号からの書き取り句で、 おい癌め酌みかはさうぜ秋の酒(江國滋) が、ズドンと響きました。 死への恐怖を、死を覚悟させられた人が、泣き叫んでいる! そのように解釈して読みま…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 自転車に戻れば篭の落葉かな(西やすのり) 西やすのり氏は朝日俳壇のご常連のようです。 昨日、筆者が書き留めた一句も同氏の作です。 最近、愛川弘文氏の句歌が入選していませんが、お元気でしょうか? ほか、長尾幹也氏、郷隼人…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 夕霧のプラットホームに敬礼す乗務車掌の旅の始まり(本永静義) 上野駅12番線から一階ホームを見下ろしても、人がいない。 線が繋がり、上野駅は消えていくのか。 俳壇・歌壇 俳壇: 甘藍に蝶の来ている八百屋かな(西やすのり) …

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 棄てるとも捨てられるともみづからを入るる無縁墓地人は購ふ(宮原勉) 昨日の女子中高生の歌から、身近な歌となった。 今日は、細君が縫い上げた上着をクリーニングに出した。 ゴールデンウィークころから初夏にかけて着る薄いブ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 文化祭無事に終って男子から恋の相談されている秋(松田わこ) 春愁やまた一人去りできる奴(潤) 転石苔をむさず、 いい意味の方です。 去ると言えば、愛川欽也さんが亡くなられた。 ロバ君を知る人も大分すくなくなったかな? 深夜…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 学問はどこまでも恋夜長かな(福沢義男) 車内広告ビデオの「一日頑張った脚にご褒美」 は秀作である。 脚の運びは綿密に練られた振り付けで、芸術性の高いダンスのステップである。 坂多き街に一日を吹きて来てすでに湿りを奪われ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 ひとりあれば身の愛(かな)しかり愛(かな)しきをありがいとして我はひとりいむ(窪田空穂) 細君から、柏は凄い雨が降っているとメールが入った。 メールをいただけるだけでも、空穂さんより幸せなのかな? 1830時の有楽町から…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 戸を引けばすなはち待ちしもののごとすべり入り来ぬ光といふは(宮柊二) お日様を見られませんねぇ。 春雨やうつくしうなる物ばかり(千代尼) 雨が上がると、さぞや美しくなっているでしょう。これだけ降ったのですから。 雨降りだ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 実るほど疲れあらはの案山子かな(芦田操) 一日雨で、一日ジィート座っておりました。 雑誌の記事を二編読み込みました。 ミルク、乳糖の消化酵素ラクターゼは離乳後無くなる人と、維持し続ける人がいるという。その有無が経済的…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 空蝉のそばなる蝉のむくろかな(高梨圭一) 歌壇は相変わらずのデモ行進なので、跳ばした。 俳壇では、 春愁や死は怖れぬと言ひつつも(松永朔風) 異国めく光も午後の彼岸かな(斉木直哉) 菜の花のどこに咲いてもさびしからず(飯塚柚…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 部屋という宇宙に棲む子秋の夜をUFOに乗って飯食いに来る(長尾幹也) 我が家の宇宙人は朝から味噌餡の柏餅づくりである。 手に一つ鶯餠のひかり載す(愛川弘文) どの山のさくらの匂ひ桜餠(飴山実) 縁側といふ草餅の置きどころ (…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 掃き寄する桜落ち葉の香り立ち今日は午後より雨との予報(大下一真) ちょっと、季節がずれましたが、さくらの紅葉(黄葉?)も捨てがたい美しさがあります。 さくらは三度楽しませてくれます。 葉桜の 中の無数の 空さわぐ (篠原 梵…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 とりわくるときの香もこそ桜餠(久保田万太郎) 久保田万太郎の句は結構書き留めている。 食い物の句が多いのか、筆者が食い物に弱いのか? ちなみに、 飲めるだけのめたるころのおでんかな 煮大根煮かへす孤独地獄なれ もち古りし…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 霧冷(きりびえ)や秘書のつとめに鍵多く(岡本眸) ベルトの穴がなくなったので、バックルを外し五センチほど切ってつめた。 体重も65キロを切ったのでBMIも23くらいであろう。 鏡に映してみると、左腕、左胸の筋肉が右のそ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 雷過ぎて猫やはらかくなりにけり(はやし碧) 昨晩のNHKラジオアーカイブスでは徳川夢声の声を聴かせていただいた。昭和26年ころの録音だそうですが、筆者の記憶にある夢声氏の声よりだいぶ若々しい声でした。 解説の大村彦次…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 川に沿いのぼれるわれと落ち鮎の会いのいのちを貪(むさぼ)れるかな(石本隆一) 熟年の行きずりの恋ですかねぇ? 落ち鮎のような女性とは、どのような方なのでしょうか。 錆鮎で転がす二合徳利かな(星野三興) という句を思い起こし…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 マフラーを借りて返さず十五年(柿坂伸子) ラジオAM放送のFM補完放送が秋から始まるそうである。 ラジオが唯一の娯楽になってきているので、音質が良くなるというのは、それはそれとしてありがたい。 小春日や歌謡曲など口ず…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 鈍るとて人に馴さず狩の犬(高田?路) あっけなく、さくらが終わろうとしている。 買い物の帰りに、新柏の桜をガラケイのカメラにおさめた。 花吹雪あびて振り切る恋もあり(平松うさぎ) NHK俳句、角川俳句いずれも巻頭で秀句を…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 省くもの影さえ省き枯木立つ(福永耕二) 明日が満月で月蝕だそうですが、昨晩の月も冴えたいい月でした。 ただ、今年の春の月は去年より遠くに感じます。 去年は、 外(と)にも出よ 触るるばかりに 春の月(中村テイジョ) のように…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 蚊屋釘の四隅に残る夏座敷(北村峰月) NHKカルチャーラジオの水曜日は「落語」です。 第一回は志ん生の録音などをはさみ、いつ落語が成立したのかというお話しでした。 そのころの人が簡単に笑うのか、志ん生の持っている雰囲…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 独り碁や笹に粉雪(こゆき)のつもる日に(中勘助) 昨晩は弁当ということになり、新柏のスーパーでかつ弁当を仕入れて帰宅した。 細君の薄味料理に馴らされているためか、やたらと塩辛く感じた。 ゆくゆくは、仕出し弁当や給食のお…