2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻十一)二十二にして慰謝料貰ひ青すすき(木綿)

7月30日土曜日 本格的に暑くなりました。そんな中クリーニングのアップ、スーパーへの買い物デート、歯医者と三回も駅前まで歩きました。その度にテイシャツを換えました。 洗濯を三度する日や心太(鈴木ゆみ) 7月25日の朝日俳壇から一句書き留めました…

(巻十一)あらそわぬ種族はほろびぬ大枯野(田中裕明)

7月29日金曜日 今日はあちこちと歩き回りました。昼休みに有楽町の交通会館三階の北海道観光プラザを覗いてみました。 ネットの案内では、営業時間が平日の午前10時から午後5時半となっていて、お役所の出先機関にしてもやる気のないプラザだなあと思…

(巻十一)鍋焼ときめて暖簾をくぐり入る(泊雲)

7月28日木曜日 天王洲アイルではカナル・ガーデン・パーティーですが、沁々とさくら水産で職場の歓迎会までの時間調整をいたしております。IT化はこの低価格の飲み屋まで及んでいてタブレットのような端末機で注文を入れるのでございますよ! 鰯の刺身…

(巻十一)枯るるもの枯るるならひに石蕗枯るる(阿波野青畝)

7月27日水曜日 ご町内の祭や都内を彷徨いたので今日27日で31万歩を達成いたしました。 ほか、特になしの1日でした。何もないのはありがたいことです。時間があるので、ものを読みます。ものを読むと目が疲れます。 永き日や目のつかれたる海の上(炭…

(巻十一)涼しさは葉を打ちそめし雨の音(矢島渚男)

7月26日火曜日 朝食は電気ビル裏のプロントでいただきますが、放送局の明番スタッフが飯を食いながらブレインストームをしています。 今朝は、高校野球のネタ探しをしています。坊主頭の減少、野球だけではだめで勉強にも励む野球部が増えてきて朝練廃止…

(巻十一)悪相の魚は美味く雪催(ゆきもよい)(鈴木真砂女)

7月25日月曜日 月末となり、NHK俳句、角川俳句の発売日となりました。両方買う気にはなれず、NHKについては“立読抜盗句歌集”の基本に戻ることにいたしました。 盗めよと盗んでみよと薔薇真紅(神野志季三江) 捲っておりましたら、一句書き留めたい句…

(巻十一)五十歳より七十歳羨(とも)し白上布(しろじょうふ)(片山由美子)

7月24日日曜日 宅地開発が進むまでは東京近郊の農村であったこの地には地主となり地元の名士となった方々がおり、祭りとなると寄付を出すようです。 とはいっても、二万円が最高額でございましたが。(写真) この程度の祭にも地元選出の女性衆議院議員が顔…

(巻十一)秋風や書かねば言葉消えやすし(野見山朱鳥)

7月22日金曜日 今週は4日だったこともあり余力が残りましたので、丸の内盆踊りに寄り道することにいたしました。 寄り道も我が道もなし酉の市(長谷川栄子) 日比谷方向から丸の内仲通りを歩いて盆踊り会場である東京駅前の行幸通りに向かいました。 仲通…

(巻十一)南風や化粧に洩れし耳の下(日野草城)

7月21日木曜日 今朝のプロントは四人で切り盛りしていた。昨日も四人でやっていたと思う。二人も少ないのだからてんてこ舞いになるのも尤もだ。 一人静二人静より華やげる(河合清) 歯の具合が良いと勘違いして昼にカツカレーを食べたが、粗悪な堅い肉で歯…

(巻十一)白鳥や空には空の深轍(高野ムツオ)

7月20日水曜日 大橋巨泉さんが亡くなられたと報じられました。 巨泉は俳号とのことですが、在庫にはございませんでした。ネットでもみつけられませんでした。 芸が身を助けずしかも好きで下手 身は立てもせで浮名のみ立つ(原武太夫盛和) の逆でしたねえ。…

(巻十一)風呂敷をひろげ過ぎたる秋の暮(橋間石)

7月19日火曜日 長野県と高知県では観光立県の施策として優良公衆トイレの基準を設けて認定証を交付しているそうでございます。 認定後も定期的に検査して予備のロール、臭さ、明るさ、など清潔さと快適さをチェックするそうです。洋式が一つあることは要…

(巻十一)雨はじく傘過ぎゆけり草餅屋(桂信子)

7月18日月曜日 無ければ無しで済ませる玉葱を買いによせばよいのに午後の暑いなかスーパーまで買い物に出かけました。 玉葱の産地は北海道、佐賀県、そして淡路島が上位だそうですが、今年は佐賀県の玉葱が病気だそうで、玉葱の価格が上昇しているそうで…

(巻十一)死にぎはの恍惚おもふ冬籠(森澄雄)

7月17日日曜日 今日はミンミン蝉が啼き、私にもしっかりと聞き取れました。 古里や蝉鳴く位置の高きこと(鶴田直孝) この句は10年以上前に財務省の俳句大会に入選した作品で、確か税関の方の句であったと記憶しております。 夜はNHKの文化講演会を聴…

(巻十一)足伸べて開くあしゆび夏休み(小澤實)

7月16日土曜日 細君が昼食のときに蝉の初啼きを聞きました。私には聞こえず聴力でも差がついてきたようです。 朝日歌壇: 次々とコンテナ列車の下りゆくブルトレゆきしこの時間帯(武田軍治) JR貨物と国交省は海上運送用コンテナの鉄道輸送を推進してい…

(巻十一)大空の見事に暮る暑哉(あつさかな)(一茶)

7月15日金曜日 午後、親分にお供して横浜まで出掛けましたが東海道線が川崎を出た辺りで線路冠水とかで徐行運転となりました。これしきの雨で情けないと思いましたが、桜木町に着いたときは 改札の先に道なし大夕立(丸山清子) でございました。 お仕事が…

(巻十一)手花火が昼間は見えぬもの照す(辻田克巳)

7月14日木曜日 オフィスのランチ会がございまして、天王洲運河沿いのTY Harborで食事をいたしました。お店はニューヨークの同種のお店を意識した意匠が施されておりまして、お洒落なお店です。 主婦のランチ会らしきグループやオフィスの女子会ら…

(巻十一)雨宿りさつと飛び立つ雀の子(さと子)

7月13日水曜日 朝の車中にスタイル抜群の女子がタンクトップを御召しになって乗車しておりました。ただ蚊に喰われたのか赤い腫れが肩甲骨の上の辺りとうなじの下にはっきりとございまして、色白美人の雪の肌にポツポツととても目立ちました。 月おぼろ痒…

(巻十一)転がったとこに住みつく石一つ(大石鶴子)

7月12日火曜日 奥歯右下の痛み(滲みる)が安らぎました。隣の歯を抜いた際につられて少し浮き上がったようで、側面の神経が露出した為かと思います。 憂きことを海月に語る海鼠かな(召波) すぐに歯や神経を抜きたがる歯医者さんですが、今回は少し様子を見…

(巻十一)酒さかな揃えて台風待つとせる(川名将義)

7月11日月曜日 永六輔さんが亡くなったと報じられました。 猫八が虫を鳴く夜の寄席を出る(永六輔) 我が母校、墨田工業高校が夏の大会東東京大会の一回戦を11対1で勝利いたしました。 良くて三回戦までのチームですから、兎に角一勝できておめでとうご…

(巻十一)徳久利も猪口も上げ底山笑ふ(菊田一平)

7月10日日曜日 この暑いなか細君と用事のついでに宿場町を二ヶ所歩きました。 一つは日光街道の千住宿で、JR常磐線、東武鉄道、営団地下鉄が3線、つくばエクスプレス、が乗り入れている北千住駅のそばです。 かつては江戸から舟で隅田川を上り、千住か…

(巻十一)品川のビルの向かうの夏の潮(戸松九里)

7月9日土曜日 洗濯機の横に仕掛けておいた家形の罠に今朝ゴキブリが一匹かかりました。 くらがりに悪を働く油虫(山口波津女) 我が家のなかを相当数のゴキブリたちが徘徊しているはずですが、引っ越して来て以来20年今朝まで一匹もかかりませんでした。 …

(巻十一)ふたりとも煙草の切れて夜長かな(角川春樹)

7月8日金曜日 別のブログで貿易に関する官庁からのお達しなどを、拙い英語ではございますが、情報提供しております。 栗鼠を呼ぶなんと貧しき英語にて(対馬康子) 今朝は経産省が企画した夏休みキッズデーのお知らせも案内させていただきました。 貿易に関…

(巻十一)干し布団して暇らしや余花の茶屋(渡辺淑子)

7月7日木曜日 今日も句を書き留めました。暑さのせいかボールペンの滑りが良すぎるくらいです。 うららかや文具売場の試し書き(大杉文夫) いつまでこのブログを続けられるのかわかりませんが、 趣味だけが残つた余生春来る(小川正純) で巻二十五を閉じ、 …

(巻十一)冬ぬくし地蔵に尋ねる分かれ道

7月6日水曜日 入谷鬼子母神の朝顔市をのぞいてみました。朝顔市は今朝の5時から金曜日の夜にかけて鬼子母神前の言問通りの歩道で開催されています。 通勤の途中で南千住から日比谷線に乗り換え2駅目の入谷で下車し、入谷交差点出口を出ると会場は目の前…

(巻十一)孤高とは雨中の噴水かと思ふ(千田百里)

7月5日火曜日 車内広告で気になる役者さんがいました。米倉涼子がの宝くじの宣伝ビデオでは珈琲店のマスターを演じ、名刺のコマーシャルでは部長を演じていた強面の役者さんで、“三の線”も上手い方です。 今朝山手線のドアの広告でお名前が分かりました。“…

(巻十一)炎天の赤子は吾子ぞ退院す(今瀬一博)

7月4日月曜日 台風が発生したと報じておりました。 台風の一号生まるる二月かな(宮原みさを) 2月の台風一号が珍しいのかよく存じませんが、7月の台風1号は珍しいのてはないでしょうか。 日曜日の夜は寝床に入って9時からNHKラジオ第二放送で文化講演…

(巻十一)冷奴隣に灯先んじて(石田波郷)

7月3日日曜日 この町の駅前にも元首相と立候補者ご一行が遊説においでになりました。どうせ5分くらいの素通りと思っておりましたら、45分もいて握手会までするサービスです。(45分間聴いていたわけではありませんよ。歯医者に入って、治療を終わって…

(巻十一)地に悪しき父いて聖夜さ迷へり(堀井春一郎)

7月2日土曜日 うどんの日だそうですが、息子がたまたま香川県に出張中です。 さて、蕎麦かうどんのどちらの方が好きかかと言えば、駅構内の立ち食いではうどんの方が“より嫌いではない”になります。 駅蕎麦のホームに届く葱の束(塩川祐子) かき揚げと卵を…

(巻十一)人と影足でつながり夏深む(桜井ゆか)

7月1日金曜日 札幌のサッポロビール園が開業50周年だそうです。30周年のころ御供で札幌に出張した際御相伴に預りました。受け入れ側の実務者は「今週これで三回目ですよ。」とぼやいておりました。予算的には此処しかないし、手間掛かんないし、だけど…

(巻十一)春雨を髪に含みて人と逢ふ(岸田今日子)

6月30日木曜日 前の組織を卒業してからちょうど4年が過ぎました。 農に生れ長じて小吏秋袷(猿橋統流子) 心太ですから、4年後輩は明日突き出されるわけです。 心太 雲の翳りが 野を移る (瀧 春樹) 次に行く組織は巡り合わせの運命(さだめ)ですから上手く…