2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

句集

令和二年(前半) 死たがる句ばかり読みて桜桃忌 起承転結生老病死梅雨深し 新緑や半径二キロに共生す 肉マンを二つ列べて四月馬鹿 春愁や貰つたものの遣いかね 小春日や見下ろす影の濃さ淡はさ 老人の日々縮みゆく寒さかな 仕事なく仕事初めもなかりけり 初夢…

「わがアンチ・グルメの弁 - 林望」ちくま文庫 あさめし・ひるめし・ばんめし-アンチ・グルメ読本- から

「わがアンチ・グルメの弁 - 林望」ちくま文庫 あさめし・ひるめし・ばんめし-アンチ・グルメ読本- から だいたいが、テレビなどに掃いて捨てるほど出てくる括弧付きの「グルメ」というのが嫌である。そこでは、とっておきの逸品やら絶品やら、箸で切れる…

(巻二十六)時雨忌や自販機並ぶ宿場跡(八幡より子)

(巻二十六)時雨忌や自販機並ぶ宿場跡(八幡より子)6月29日月曜日散歩と買い物パジャマとTシャツを買いに白鳥生協の二階の島村に出かけた。胸ポケットの付いている外衣に分類されるであろうTシャツを探し、三枚購入、パジャマは綿長袖を一着購入した。締め…

「本のある光景 - 出久根達郎」文春文庫 漱石を売る から

「本のある光景 - 出久根達郎」文春文庫 漱石を売る から 本というものは、あるべき場所にあって本の尊厳を保ちうる。本に限らない、物のすべては、元来そういうおもむきで作られているはずである。夜ふけの弾丸道路を走っていたら、ヘッドライトが捕らえた…

(巻二十六)水洟や押して事なき盲判(西島麦南)

(巻二十六)水洟や押して事なき盲判(西島麦南)6月28日日曜日家事:風呂場の排水口の掃除。上蓋、中蓋を外して湯アカを洗剤をつけて除去し、排水口にパイプ洗剤を流し込んだ。近々設備会社の定期排水管掃除があるので改善されるだろうが、今は流れが大変悪…

「自虐のユーモア - 東海林さだお」文春文庫 青春の一冊 から

「自虐のユーモア - 東海林さだお」文春文庫 青春の一冊 からその昔、新宿の紀伊国屋書店は二階建てだった。いまから、二十年以上前のことである。紀伊国屋が二階建てで、ぼくが二十代で、昭和が三十年代だった。当時の紀伊国屋は、いまのように通りに面し…

(巻二十六)押し分けて行かば行かるる萩の原(正岡子規)

(巻二十六)押し分けて行かば行かるる萩の原(正岡子規)6月27日土曜日雑事:ミカンの鉢をベランダから、反対側の通路の室外機置場に移した。ベランダでは直射と照り返しで土が熱くなる。雑事:偵察しておいた湯屋の隣の千円の床屋さんに行く。店に入ると御…

BBC:6 Minute English

6 Minute English https://www.bbc.co.uk/programmes/p08hvj31Millennials and businessRob and Sam discuss the new generation's desire to make the world a better place.私としてはあまり興味のない話であります。

「遠く仰いで来た大詩人 - 川端康成」岩波文庫 荷風追想 から

「遠く仰いで来た大詩人 - 川端康成」岩波文庫 荷風追想 から「テレビで亡骸を見たときの、あのチイズクラッカアを思い浮べますと、涙がとめどなくこみ上げてまいります。」と、関根歌さんが書いているのを今読んで、荷風氏の「亡骸」はテレビにもうつされ…

(巻二十六)弱引のコツを翁の鯊ならむ(秋元不死男)

(巻二十六)弱引のコツを翁の鯊ならむ(秋元不死男) 6月26日金曜日 読書: 角川俳句七月号が昨日発刊され、今日から六月号が貸出し可能になる。 早速図書館に行き蓋を開けたら残っていた。 帰宅し、つらつらと書き留めた句は以下の通りです。 十五分待つな…

BBC:Smart Consumer

Smart Consumer https://www.bbc.co.uk/programmes/p07nxkt9 Second-Hand ClothesSmart Consumer with Simon Hoban on the boom in second-hand clothes 0025:cast-offs放棄したもの、脱ぎ捨てたもの、0004:“Hello. Welcome to SmartConsumer. I am Simon …

「価値について - 岸田秀」中公文庫 続ものぐさ精神分析 から

「価値について - 岸田秀」中公文庫 続ものぐさ精神分析 からわたしは本書で書いているようなことを大学の講義でもしゃべっているのだが、受講している学生たちからときどき、「そのような考え方をしていてむなしくないのか」と質問されることがある。わた…

(巻二十六)年金を木椅子の冷えにたしかめる(松尾火炎樹)

(巻二十六)年金を木椅子の冷えにたしかめる(松尾火炎樹) 6月25日木曜日 医事: 月に一度の検診とお薬を頂きに駅前クリニックに伺う。 看護師も事務方も暇そうにしている。私の後に患者なし。 細君のところにセールスを掛けてきた歯科といい、このクリニッ…

BBC:Money Box

Money Box https://www.bbc.co.uk/programmes/m000b0c5 How To Retire Young A US movement called FIRE – Financial Independence Retire Early – urges millennials to save their income and budget so much they can retire before they're forty. Is it…

「一人でも二人、二人でも一人で生きるつもり - 河合隼雄」新潮文庫 こころの処方箋 から

「一人でも二人、二人でも一人で生きるつもり - 河合隼雄」新潮文庫 こころの処方箋 から平均年齢がのびて長生きができるようになったが、またそれだけに老後をどう暮らすかということも、人間にとっての大きな課題になりつつあるようである。ただ生きてい…

(巻二十六)あらかたは二番煎じに初時雨(加藤郁乎)

(巻二十六)あらかたは二番煎じに初時雨(加藤郁乎)6月24日水曜日散歩と買い物降りだしそうな空模様なのでいつでも逃げ帰れる範囲をうろついた。麦の秋さもなき雨にぬれにけり(久保田万太郎)新道を一本裏に入った風呂屋(銭湯か湯屋の方がよいかな)の通りに…

BBC:The Why factor

The Why factor https://www.bbc.co.uk/programmes/p048qwnxAssisted Death Is it ever right to take a life? Mike Williams explores the ethical dilemmas of assisted death.0520:physician assisted death 0500:“The case of Brittary Maynard, who w…

「遊戯良寛(抜書) - 上田三四二」新潮文庫 この世この生 から

「遊戯良寛(抜書) - 上田三四二」新潮文庫 この世この生 から 漱石のいわゆる修善寺の大患を私は自分の体験をとおして見直すことがあったが、その「思ひ出す事など」三十三章のうち、私の眼をもっともつよく惹きつけたのは第十九章末尾のこんな個所であった…

(巻二十六)雨欲しき国に日は入り蚊食鳥(室積徂春)

(巻二十六)雨欲しき国に日は入り蚊食鳥(室積徂春) 6月23日火曜日 梅雨空のなか、細君は歯医者に出かけて行った。歯医者さんも客足が止まってしまったようで、向こうから予約が取れると電話がきたそうだ。 そういうわけで昼食は備蓄白飯と即席担々麺といた…

BBC:CrowdScience

CrowdScience https://www.bbc.co.uk/programmes/w3cszv5sDo animals have consciousness?Animals can’t simply tell us about their thoughts and feelings – so can we ever find out about their inner worlds?consciousnessの定義がないようで、そこのと…

3/3「寺じまの記 - 永井荷風」岩波文庫 荷風随筆集(上) から

3/3「寺じまの記 - 永井荷風」岩波文庫 荷風随筆集(上) から呼ばれるがまま、わたくしは窓の傍らに立ち、勧められるがまま開戸[ひらきど]の中に這入[はい]って見た。家一軒について窓は二ツ。出入[でいり]の戸も二ツある。女一人について窓と戸が一ツ…

(巻二十六)ふるさとの天に唾吐く雪降ろし(小森清次)

(巻二十六)ふるさとの天に唾吐く雪降ろし(小森清次) 6月22日月曜日 一日中雨で、外出せず。 昼寝、読書、BBCのpodcast、懐かしの昭和歌謡で一日終わる。 研ナオコで“かもめ”も聴いた。大橋純子も聴いた。五輪まゆみも聴いた。このICレコーダーは持ってい…

BBC:The Bottom Line

The Bottom Line https://www.bbc.co.uk/programmes/m000k32hConsumer habits after lockdownMore take-away orders, a surge in bike sales, and flour flying off the supermarket shelves. Just some of our buying habits during lockdown. But which co…

2/3「寺じまの記 - 永井荷風」岩波文庫 荷風随筆集(上) から

2/3「寺じまの記 - 永井荷風」岩波文庫 荷風随筆集(上) から車から降りて、わたくしはあたりを見廻した。道は同じようにうねうねしていて、行先はわからない。やはり食料品、雑貨品などの中で、薬屋が多く、、次は下駄屋と水菓子屋が目につく。左側に玉の井…

(巻二十六)性格の悪きを選ぶ囮鮎(蒲康裕)

(巻二十六)性格の悪きを選ぶ囮鮎(蒲康裕) 6月21日日曜日 寝事 缶チューハイで寝酒をいたしたが、一本だけなのにトイレに行きたくなり目が覚めた。何となく損をした気分である。 ひぐらしや尿意ほのかに目覚めけり(正木ゆう子) 散歩と買い物 細君は雨がま…

BBC:6 Minute English

BBC:6 Minute English https://www.bbc.co.uk/programmes/p08h6cv0Is being thrifty a virtue?Neil and Sam talk about being a saver in a consumer culture and teach you vocabulary. BBCの6分間英語は“倹約と貯蓄”です。どの番組も流行り病に関連した…

1/3「寺じまの記 - 永井荷風」岩波文庫 荷風随筆集(上) から

1/3「寺じまの記 - 永井荷風」岩波文庫 荷風随筆集(上) から雷門といっても門はない。門は慶応元年に焼けたなり建てられないのだという。門のない門の前を、吾妻橋の方へ少し行くと、左側の路端[みちばた]に乗合自動車の駐[とま]る知らせの棒が立ってい…

(巻二十六)わがくらしいよいよ素なり根深汁(深川正一郎)

(巻二十六)わがくらしいよいよ素なり根深汁(深川正一郎) 6月20日土曜日 わがくらしは質素でありそれでよいのだ。静かであればなおよろしい。 しかし、衣食住のいずれも育ったころに比べれば雲泥の違いであり、随分と贅沢に暮らしているとも言える。(六畳…

「宿命について(後半抜書) - 福田恆存」ちくま文庫 私の幸福論 から

「宿命について(後半抜書) - 福田恆存」ちくま文庫 私の幸福論 から 今日、宿命論というと、たいていのひとがそういった因果物語を連想します。ことに日本人の血のなかには仏教的宿命観が根づよく植えつけられているので、それからようやく這いだして、ほっ…

(巻二十六)そろそろという時があり青梅落つ(松岡耕作)

(巻二十六)そろそろという時があり青梅落つ(松岡耕作) 6月19日金曜日 この季節らしい雨の一日で、句の巡り合わせもよろしい。 家事 四部屋の掃除機掛けと洗濯をした。 整理箪笥の上に安置してある“守本尊”のインドネシアのお面の埃を払い“ポックリ”を祈願…