2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Waterfront Weekly

Waterfront Weekly 関税局―2月末セーフガード対象品目通関済み数量公表 3月31日 CTB announces the safeguard items clearance volume by the end of February The volume of imported safeguarded items or Tariff Quota items, have been monitored and th…

巻二十八立読抜盗句歌集

巻二十八立読抜盗句歌集 夜長なほ長かれともの書きしころ(鷹羽狩行) 体型に合はぬ外套文語文(前田半月) 鳥雲に身は老眼の読書生(松本たかし) 糸電話古人の秋につながりぬ(摂津幸彦) ストレスは吐き出すものと鵙高音(物江晴子) 大正のロマンが好きと色の足袋(…

「『阿弥陀堂だより』を書いたころ - 南木佳士」03年版ベスト・エッセイ集 から

「『阿弥陀堂だより』を書いたころ - 南木佳士」03年版ベスト・エッセイ集 から 出版された自分の本を読み返すことはまずない。私の場合、小説を発表するのはほぼ「文學界」にかぎられている。その掲載までにゲラを二、三回直し、さらに本にする段階でお…

(巻二十八)真贋は知らぬが仏土用干(岩崎美範)

(巻二十八)真贋は知らぬが仏土用干(岩崎美範) 3月30日火曜日 本日の句をもちまして巻二十八の読み切りでございます。追って一挙掲載いたします。 午前中は細君が外出のため一人でゆっくりと過ごした。昼飯は備蓄飯の調整で済ました。 BBCはMoneyBox202103…

「ホームレスな生活 - 鷲田清一」感覚の幽[くら]い風景 から

「ホームレスな生活 - 鷲田清一」感覚の幽[くら]い風景 から ひとはなぜ「住まう」のか?無骨な言い回しではあるが、この問いにしばらく向きあいたい。 還るところ、(そこから)出かけるところ、休むところ、くつろぐところ、寝るところ、籠もるところ。他…

(巻二十八)古足袋の四十に足をふみ込みぬ(嵐雪)

(巻二十八)古足袋の四十に足をふみ込みぬ(嵐雪) 3月29日月曜日 家事は特になく、昨日洗濯した物をベランダに干し、毛布を干し、布団を干した。気温は24度まで上がるというが、花曇りである。 花曇りかるく一ぜん食べにけり(久保田万太郎) 昼飯は納豆、…

「ぽつんと「偏奇館跡」 - 井上明久」ベスト・エッセイ2005 から

「ぽつんと「偏奇館跡」 - 井上明久」ベスト・エッセイ2005 から 町を歩くのが好きで、年中、どこかを歩いている。ひとりでもいいし、気の合った仲間ともいい。けれど、東京を歩くのは楽しいとばかりは言えないのがつらい。というのも、東京の町を歩く…

(巻二十八)誰かもう通り過ぎたる雪の道(川上英泉)

(巻二十八)誰かもう通り過ぎたる雪の道(川上英泉) 3月28日日曜日 朝起きて、ちょうどその時刻ころだったので掌を合わせた。マリさんたちが命日の御詣りをしている。 家事:洗濯をしたが部屋干しとなる。 散歩:昼前から降り出した。出歩かず。 朝日俳壇:…

「「去年今年」は季語だった! - 大岡信」ベスト・エッセイ2005 から

「「去年今年」は季語だった! - 大岡信」ベスト・エッセイ2005 から 俳句という文芸形式を多少読み慣れてきたころ、「季語」というものがこれには付き物で、ときどきびっくりさせられる経験もする。ということを知った。私にとって記念的な事件は、現…

(巻二十八)無礼なる妻よ毎日馬鹿げたものを食わしむ(橋本夢道)

(巻二十八)無礼なる妻よ毎日馬鹿げたものを食わしむ(橋本夢道) 3月27日土曜日 家事:4部屋の掃除機がけ、シートと毛布干し、洗濯物干し、昼御飯の準備を致した。午前は大体のところ家事で終わる。誠に悦ばしいことです。 ベランダで干し物をしていると、…

「谷中、花と墓地 - E・G・サイデンステッカー」ベスト・エッセイ2005 から

「谷中、花と墓地 - E・G・サイデンステッカー」ベスト・エッセイ2005 から 昭和二十四年の春。東京で初めて日本の花見を味わった。 終戦直後に日本の地を踏んではいたものの、九州の、しかも秋冬の期間であったから、花には縁がなかった。東京の春が私…

(巻二十八)折込みのチラシの殖えて秋ふとる(郡司未津子)

(巻二十八)折込みのチラシの殖えて秋ふとる(郡司未津子) 3月26日金曜日 折り込みチラシの句を書き留めていた!火曜日あたりに思い出せれば挟めたなあ。 週末の家事のうち、新聞片付けをさっさと終わる。続いて洗濯を致した。今日は洗濯日和だ。風の出てき…

「五月雨、梅雨、栗花落、五月晴 - 倉嶋厚」ベスト・エッセイ2005 から

「五月雨、梅雨、栗花落、五月晴 - 倉嶋厚」ベスト・エッセイ2005 から 「本朝の毎五月、梅まさに黄ばんで落ちんとし、柘榴[ざくろ]の華ひらき、栗の花落ち、蟇[ひき]の児街を跳ぶころ霪雨[いんう](長雨のこと)あり、これを梅雨という」と江戸時…

(巻二十八)看板のぽつりと示す登山口(山内梓)

(巻二十八)看板のぽつりと示す登山口(山内梓) 3月25日木曜日 家事は4部屋の拭き掃除だけでした。 散歩:高校コースを歩く。葛飾野の野球部も練習再開だ。 今日のような天気を花曇りというのだろうか?背景が灰色だと桜は映えないな。今日もチューリップ…

「灰になれ - 森絵都」ベスト・エッセイ2020から

「灰になれ - 森絵都」ベスト・エッセイ2020から 先日、とある知人から手紙をもらった。後日に顔を合わせた際、その内容について触れたところ、「そんなこと書いたっけ」との返事。「eメールの場合は手元に残るから、下手なことを書くと、後から読み返…

(巻二十八)誰からも好かれね自由なめくじり(仲寒蝉)

(巻二十八)誰からも好かれね自由なめくじり(仲寒蝉) 3月24日水曜日 家事は洗濯だけでした。洗濯日和で夕方取り込んだときには全て乾いておりました。 散歩は駅前の図書サービス・カウンターまで徒歩で往復致した。長袖下着とタイツを着ているが、今日のよ…

「月ふたつ - 永井路子」日曜日の随想2007 から

「月ふたつ - 永井路子」日曜日の随想2007 から 炬燵にしがみついて原稿を書いていた。半世紀以上も前の三月の夜はひどく寒かった。 書いていたのは初めての小説、懸賞への応募である。もの書きになることなど、すっぱり思いすてていたのに突然の変心だ…

(巻二十八)甚平にとどめの駒を打たれけり(中澤昭一)

(巻二十八)甚平にとどめの駒を打たれけり(中澤昭一) 3月23日火曜日 細君は午前中歯医者へ出かけた。家事はなかったが、新聞の折り込み広告でゴミ袋を作っておいてくれと言われ、折紙をして角型の升状の容器を20個ほど作った。 小売り業が好調なのだろう…

「東京やなぎ句会 四十年の愉しみ - 入船亭扇橋」句宴四十年 岩波書店

「東京やなぎ句会 四十年の愉しみ - 入船亭扇橋」句宴四十年 岩波書店 東京やなぎ句会が始まったのは、昭和四十四年一月五日、新宿にあった銀八という鮨屋の三階の小部屋でした。その時は、永六輔・小沢昭一・江國滋・桂米朝・大西信行・柳家小三治・矢野誠…

(巻二十八)見当のつくこえ過ぎぬ秋簾(高澤良一)

(巻二十八)見当のつくこえ過ぎぬ秋簾(高澤良一) 3月22日月曜日 マイナンバー・カードの交付を受けた。日頃持ち歩くには住基カードの方が有り難いのだが、写真がカスレてきて分からんと言われても致し方ない状態になってきたし、有効期限も1年少々になっ…

「氷白玉 - 南條竹則」ベスト・エッセイ2020から

「氷白玉 - 南條竹則」ベスト・エッセイ2020から 以前、中華料理に関する随筆を書いていた頃、「史記」でも「唐宋八家文」でも、中国の古典を読んでいて飲食の話が出て来ると、そのたびに覚え書きを取った。それがいつしか癖になって、国籍を問わず、小…

(巻二十八)冬の日や獣の貌に檻の影(相子智恵)

(巻二十八)冬の日や獣の貌に檻の影(相子智恵) 3月21日日曜日 週末の家事は昨日までに大体終わっているし、洗濯は明日だ。外は雨で出歩く気にはなれない。 少なくと今は机に座ってボンヤリしていればよいという結構な身分ではある。が、それが精神的には大…

「北斎のたくらみ - 朝井まかて」ベスト・エッセイ2020から

「北斎のたくらみ - 朝井まかて」ベスト・エッセイ2020から 私にとって北斎は、“親父どの”である。 『眩[くらら]』(新潮社、二〇一六年)という小説で北斎の娘、葛飾応為[おうい]を描いたからだ。応為は北斎工房の弟子でもあり、時には助手を務めな…

(巻二十八)抽象となるまでパセリ刻みけり(田中亜美)

(巻二十八)抽象となるまでパセリ刻みけり(田中亜美) 3月20日土曜日 家事:洗濯と4部屋の掃除機がけ。曇り空なので部屋干しにしようかベランダに出そうか迷った末に、ベランダに出した。これは結果的に正解でありました。 散歩: 駅前まで図書の借り受け…

Waterfront Weekly

Waterfront Weekly 関税局―課税価格に含まれる運賃等の取扱いについて 3月19日 Customs and Tariff Bureau sets Insurance and Freight references when they are identifiable. Japan’s import duty base is Cost, Insurance and Freight (C.I.F) and princ…

「俳人荷風・序 - 加藤郁乎」岩波現代文庫 俳人荷風 から

「俳人荷風・序 - 加藤郁乎」岩波現代文庫 俳人荷風 から その生涯八十一年に永井荷風は八百句をこえる吐吟を遺している。作家の余技であれ、決してすくない方ではない。俳人荷風どあったといささかも疑わぬ筆者などは、その尺度で作家荷風を測り直すなどし…

(巻二十八)登場人物多く疲るる秋燈下(高崎公久)

(巻二十八)登場人物多く疲るる秋燈下(高崎公久) 3月19日金曜日 洗濯物を干していた細君が急いでベランダに来いと声を掛けてきた。虫でも出たかと行ってみると、「鶯の囀りが聞こえる!」と言う。耳を澄ませば確かにその練習啼きが聞こえてきた。 鶯や時を…

「「さようなら」の理由 - 竹内整一」ベスト・エッセイ2018から

「「さようなら」の理由 - 竹内整一」ベスト・エッセイ2018から 桜が咲いて散る季節は、別れと出会いの交錯する時節でもある。三月から四月にかけて、学校や職場で、どれだけの「さようなら」が交わされたことだろう。 一般に世界の別れの言葉は「神の…

(巻二十八)木枯や二十四文の遊女小屋(小林一茶)

(巻二十八)木枯や二十四文の遊女小屋(小林一茶) 3月18日木曜日 月に一度の泌尿器科受診でございます。まずいことに6時半ころ尿意をもよおし、それから二時間後再度排尿することになってしまった。これでは9時過ぎに採尿がくるしい。止もう得ず駅前でペ…

「無趣味のマナー - 高橋秀実」中公文庫 考えるマナー から

「無趣味のマナー - 高橋秀実」中公文庫 考えるマナー から ことさら自慢するようなことではないが、私は無趣味である。趣味を持たねばと、これまで「蕎麦打ち」「ヨガ」「鉄道」「ボウリング」、さらには様々なコレクションづくりなどを試してみたのだが、…