2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 あきくさをごつたにつかねて供えけり(久保田万太郎) 月末のせいか、夕方のコンビニは公共料金などの支払いで混んでいた。 明日も、支払いの人が多いかも? けふのことけふに終らぬ日傘捲く(上田五千石) そうだ、細君の誕生…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 春の月良書に出会ひたるごとく(友岡子郷) イギリスのドギーからメールが届いた。 返信したら、メールしていない。気を付けろ! と返事がきた。 ITCの世界は何が何だか分からない。 成りすまして、メールを開けさせて、…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 手花火の闇を小さく使ひけり(村越陽一 ) 一日成田で過ごし、空港駅から電車に乗った。 早めに海外旅行をした方々の帰国と重なったようで、海外ビーチ風のお召し物の方も多い。 水着とはどこかが足りぬやうに着る(後藤立夫)…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 手に一つ鶯餠のひかり載す(愛川弘文) 朝も夕も少し電車が空いているように感じる。 ラッシュアワー押し屋に押さえしあの頃は電車は運びき人でなく夢(西出和代) という歌もあるが、この季節は隙間が欲しい。 一つJR様に提…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 はらわたの熱きを恃み鳥渡る(宮坂静生) 冷房のあるのは、居間兼食堂で台所に続くおよそ12畳ほどの空間である。 冷房は気持ちいいのであるが、細君が何かとうるさい。ひとの顔を見れば喋りっぱなしである。 言い出して後…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 一円も使わない日を過ごしおり介護施設に夫と移りて(佐野洋子) 梅雨明け十日は好天と言われている。 我が家ではこの時期に、カーテンの洗濯を一機に済ます。それが、今日となった。 洗濯を三度する日や心太(鈴木ゆみ) 俳壇…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 大きな木大きな木陰夏休み(宇多喜代子) お仕事で東西線の木場駅に降りた。折しもどしゃ降りで、出口横にある珈琲店に入り待ち合わせまでの時間を潰した。 改札の先に道なし大夕立(丸山清子) その珈琲店は、チェーン店では…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 叱られて目をつぶる猫春隣(久保田万太郎) 今日は土用だそうだ。必ずしもウナギの日ではないが、 遣り過す土用鰻といふものも(石塚友二) ということになる。我が家も遣り過ごしています。 車内の雑誌吊り広告に“ウナギ密…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 長閑(のどか)さや叱られている犬の貌(かお)(阪田昭風) 昨日は成田方面に出向き午後の暑い盛りにバス停で五六分待つはめになりました。 照り返しも強く、ぼーとしてしまう暑さでしたが、 おそるべき君等の乳房夏来る(西東三…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 日向ぼこ徳の少なき者ぬける(小笠原信) 車内のビデオニュースが、ダイヤモンドの輸出額が新記録と報じていた。 バブル期に購入したダイヤモンドを高齢者が手放しているのが、その理由だという。 子雀や遠く遊ばぬ庭の隅(尾…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 雨蛙そっと握れば緑濃き肌やわらかに初夏(はつなつ)の雨 NHK俳句8月号を新柏の書店で、このくそ暑い日の午後1時半ころ買う。 その添削教室で、 原句:春愁や箪笥の上の薄埃 が 行く春や箪笥の上の薄埃 と 添削されて…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 紅梅の紅の通へる幹ならん(高浜虚子) 細君と義母を見舞いにホームに出掛けた。心掛けのよかった方なので、助かる。 無駄遣いせずに、最悪の事態に備えておかないと迷惑を掛けることになる。 ホームの最寄りバス停前の田ん…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 横笛にわれは墨する後の月(北園克衛) 細君と朝の買い物でスーパーに入った。 店内の第一列に桃が並べられていて、その甘い匂いに釣られた。 まだ誰のものでもあらぬ箱の桃(大木あまり) 柏の名医のところで定期検診。124…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 それぞれに憧るる星冬芽どち(板坂寿一) テラスでサンドイッチを食べていた、こわもてのお兄さんが雀さんに少し分け与えていた。 ここでは、蝉時雨が雀の囀ずりより大きくなってきた。 死を遠き祭りのごとく蝉しぐれ(正木ゆ…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 高校の予餞会にて屋根裏で雪を降らせし友との再会(夏目たかし) 高校のときの友人が群馬の富岡市で蕎麦喫茶「そばCafeつどい」を開店した。 退職後の道楽? 否、都内の家を引き払っての事業であるから、覚悟のうえのことで…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 あの人を古い上衣とぬぎ捨てて死ぬ程恋しと死んでも言へぬ(大寺和美) 7月15日(水) 午後ズル休みを取ろうと思えば取れたのだが、この暑さでは外を歩きたくはない。 人と影足でつながり夏深む(桜井ゆか) サウナでゴロゴロ…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 手袋を失せはせぬかとそればかり(松永朔風) 7月14日(火) 夏の高校野球が始まった。 母校の初戦は17日に神宮球場で行われる。 次があるかどうかはわからないが、 いなくなるぞいなくなるぞと残る虫(矢島渚男) とあって…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 岩はなやこゝにもひとり月の客(去来) 7月13日(月) 腹の調子が戻らない。昼はポテトサラダのサンドイッチとパンケーキにした。それでも珈琲は飲んでしまうし、煙草も吸ってしまう。 釣堀の 四隅の水の つかれたる (波多…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 明けきらぬ東の空の満月を仰ぎバス待つ一月の朝(愛川弘文) 7月12日(日) お使いの途中で、大きな青虫を発見した。青虫は公園通りの道の真ん中を道の方向に動いていた。 踏み殺されるか、鳥さんに食べられてしまうか、い…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 古本によき帯残る四温かな(内田恒生) 7月11日(土) 気候変化に付いて行けず、下痢し、ぐったりとした一日を過ごした。 体内の迷路も夏か水いそぐ(山川蝉夫) 時鳥厠半ばに出かねたり(漱石) 俳壇歌壇も共感なし。
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 生きかはり死にかはりして打つ田かな(村上鬼城) 夕方の浜松町駅に浴衣姿の若者が増えてきた。竹芝からの納涼船に乗るのかな? 早乙女や帯でまとめし渋浴衣(潤) 着こなし方も時の流れに任せてで宜しいのでしょう。多分、今…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 コップ酒飲み干す時のしばらくを逆さのままに宙に届むる(伊倉邦人) NHKカルチャーラジオ金曜日の「人類進化の歴史」でこの分野の展示についてご紹介があったので、昨日は国立科学博物館に行ってみた。 JR上野駅公園口…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 弔いに気負ふ老いどち寒四郎(三方元) 「荷物と責任は持たない」を基本としている。 因って、ジャケットを羽織っている季節は鞄は持たない。 また、雨だ。この季節は傘と鞄を持つことになる憂鬱な季節だ。 物なくて軽き袂や…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 虫程の汽車行く広き枯野かな(森鴎外) 昨日の広告評論で餃子に話題が及んだが、句歌控帳の巻十に餃子の歌を控えていた。 肩並べギョーザのヒダを作りつつさりげなく訊くききにくいこと(杉山はるみ) さて、前の会社の定期人…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 み空行く月の光にただ一目相見し人の夢にし見ゆる(安都扉娘子) たまたま、恋歌。 好きな子に好きな子の居り星今宵(松沢季?) よくある話を見事に詠んでおられます。 お名前についてのご無礼、ご容赦ください。 NHKラジ…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 春眠の時も含めて一生涯(高橋将夫) 「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日 (俵 万智) 文月や六日も常の夜には似ず(芭蕉) 今晩も明日の晩も天気よくないようです。 添付は「たま駅長」のエコノミスト…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 それぞれに浮き名のありて敬老日(佐藤村夫) 俳壇: 我以外みな師とおもふ涼しさよ(竹内空夫) 夏草や兵どもが古団地(宮本悠々子) ふるさとをきつぱり捨てて暑に耐ふる(吉田かずや) 歌壇:なし たまちゃんが、世界的著名人に…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 それぞれに浮き名のありて敬老日(佐藤村夫) 俳壇: 我以外みな師とおもふ涼しさよ(竹内空夫) 夏草や兵どもが古団地(宮本悠々子) ふるさとをきつぱり捨てて暑に耐ふる(吉田かずや) 歌壇:なし たまちゃんが、世界的著名人に…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 四面楚歌なり掌の雨蛙(須佐薫子) 第三四半期、金曜日夜のNHKカルチャーラジオは「人類700万年の歴史」である。 講師は国立科学博物館名誉研究員の馬場ひさお氏です。相当な回数講演をされているようで、初回から淀み…
句歌控帳「立読抜盗句歌集(巻七)」 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ(山口誓子) 先ずは、敬意を表して、 初恋や燈籠によする顔と顔(炭太祇) 昨日の午後はサボり、エコノミスト誌でも紹介された、巣鴨のとげぬき地蔵に行ってみた。 お地蔵さまのご利益の中にピン…