2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の句歌

句歌控帳「立読抜盗句歌集」 若鮎の二手になりて上りけり(正岡子規) 柏のクリニックで大先生の定期診察を受け、尿酸の薬をいただく。 数値を気にするので酒が旨くなくなったと愚痴る。 流石、大先生です。 「まあ、そういう数値が出ることもあるよ、水を飲ま…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 どんぐりやつないでいない方の手に(伊佐利子) イメージの広がる句ですね。三歳くらいの女の子とお母さんが見えてくるし、高校生のカップルも見える。六十五くらいの夫婦だって、ちょっと努力するればあり得る? 葉桜となりてくつ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 どんぐりやつないでいない方の手に(伊佐利子) イメージの広がる句ですね。三歳くらいの女の子とお母さんが見えてくるし、高校生のカップルも見える。六十五くらいの夫婦だって、ちょっと努力するればあり得る? 葉桜となりてくつ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 美しき思い出だけではないと笑い同窓会に彼女は来ない(石井かおり) ドラマ仕立ての車内ビデオ広告「プロミス編」も回を重ね味が出てきた。 くさい芝居をする出演者たちではあるが、キャラクターのバランスもいい。 大根引 大根で…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 顔見世の楽屋入りまで清水に(中村吉右衛門) 先週の坂崎幸之助さんの番組で、泉谷しげるさんの「旅立て女房」という曲が流れた。 なかなか鋭(と)き曲名である。 筆者の感覚では、「くたばれ女房」よりは強く、しかし「先立て女房…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 秋風や模様の違ふ皿二つ(原石てい) 今朝は雨音で目が覚め、雪ではないことに安堵した。 在庫に、この気持ちを歌ったものがないので、寝起きに一句捻った。 雨音に耳は起きけり寒の朝(潤) 寝惚けた一句です。 覚めきらぬ者の声な…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 これやこの冬三日月の鋭(と)きひかり(久保田万太郎) 昨晩は、昨晩もですが、減塩薄味のお料理をいただきました。 健康にはよいのでしょう。 子鰯も鯵(あじ)も一ト塩(ひとしお)時雨かな(山口瞳) しかし、ちょっと濃い味のものを美…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 暁闇(ぎょうあん)に褌(たふさぎ)代えて初日待つ(金子兜太) 今日も息子が外食となり、老人食となる。 カレイの煮付け、厚揚げの煮物、ほうれん草のおひたし。すべて薄味。 食後の皿洗いはさせていただきました。 気がつけば妻も縮…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 出あひたるマスクの上の憎悪の眼(松尾いはほ) 1月20日に 地球儀を回し夜長と思いけり(?) を紹介させていただいたが、作者を思い出せず、失礼申し上げている。 元帳である、句歌控帳「立読抜盗句歌集」をめくって探しているが…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 焦げ鍋を夫が磨くや秋の水(河野正子) 厚労省の発表では、昨年12月の時点で今年4月の新卒者の就職内定率は80.3%とかで、前年比3%よいという。 今朝のモノレール浜松町駅の改札口では、4月に入社すると思われる高校生二人…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 釣鐘にとまりて眠る胡てふ哉(蕪村) My dear Jun How are things? How time flies ! The year 2014 is passing Although I am retired I am very busy Maybe I am also more tired. I am studying history at the local universit…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 うつくしきあぎととあへり能登時雨(飴山実) あぎと=顎=あご 雄大な風景の中に白い犬が一匹のソフトバンクの写真、第二弾も素晴らしい! 犬に学生帽を被せたり、ランドセルを背負わせて、わけのわからない役者の中に座らせていた…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 山里は留守かと見えて冬構へ(諷竹) 成田から都心への戻りに、千円バスを使った。 東京駅を過ぎ、国際フォーラムから数寄屋橋あたりまでの車窓から眺める歩道は、あたかも、ロンドン・パリ・クラクフのそれのようで、気分は最高で…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 佐渡ケ島ほどに布団を離しけり(櫂未知子) 運河沿いのウッドデッキに東映プロダクションのロケハンが来ていた。 先ずロケハン(ロケーションハンティング)でロケ班ではないことを学ぶ! ロケーションはかつて、都市型恋愛ドラマの…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 寄るよりも散る華やぎの都鳥(石鍋みさ代) 歌壇・俳壇 歌壇:金賞 鮮やかな鴛(おしどり)三羽軽く浮き一羽の地味な雌に寄り添ふ(後藤進) 歌壇:銀賞 風の道元荒川に凛と佇つ鷺あり鴨は流れのままに(青木伸司) 歌壇:書き留め賞 文…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 線引けば敵と味方や秋の空(加藤静夫) 昨晩、blog後、坂崎さんの番組を聞いていたら、 高石トモヤさんの「時代は変わる」 が聞けました。50年くらい前の歌ですが、今の歌です。 録音できたので、マイベストアルバムの泉谷さ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 改札の先に道なし大夕立(丸山清子) マスクをしている人が多い。 必要以上に立体成形されたマスクをしている方がいる。 出あひたるマスクの上の憎悪の眼(松尾いはほ) こういう俳句もあるのかと、感心した一句です。 朝食処の向か…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 台風の雲二層なり明と暗(押野裕) 冷たい雨の降る嫌な天気でしたね。 地吹雪に 逆らい無口の 下校の子 (水澤栄一) という、厳しい冬を耐えている方々も大勢いるのですから、この程度のことでぶつぶつ言ってはいけませんね。 いつ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 人妻と濡れて歩くや京時雨(白濱一羊) 順番で、艶っぽい句となりました。 人妻というと、 人妻を うばはむほどの 強さをば 持てる男の あらば奪られむ (岡本かの子) が、在庫の中では一番強烈な歌です。 こんな怖い人、とりに行き…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 ぼろ市に買ふ気の膝をつきにけり(林八重子) オフィスの喫煙所から空を見ると鳶が十羽ほど乱舞していた。 お気楽そうに見えるが、彼等もそれなりに苦労はあるのだろう。 在庫に「鳶」がなかったので、掟やぶりではあったが、Googl…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 捨てられぬ本動かして年の暮(小島健) 歌壇・俳壇 歌壇: 金賞 いさぎよく一葉残さず落葉して朴の冬芽は天を向きたり(荻原葉月) 書き留め賞 ケータイに操られつつ店内に食品探す初老の男(小野寺健二) 書き留め賞 寒雷に若き巡査が…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 新雪に踏み込み絵馬を掛けにけり(戸恒東人) 受験シーズンの句が偶然本日の句なった。 本詰めたリックを背負い場に臨むあとは押せねど立ち待ち祈る(潤) 今年の歌会始めの詠題は「本」でしたので、作ってみた歌です。送ってはいま…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 貧乏に匂ひありけり立葵(小澤實) この四半期のNHK第二放送カルチャーラジオはおもしろい。 月曜日はラジオアーカイブで作家によって、失礼ではありますが、当たり外れがある。 火曜日は元シルクロード取材班団長のタクラマカ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 鯊(はぜ)日和 一度に三尾掛かりけり(上田尾義博) 元上司の訃報が入りました。 まだ、前期高齢者で、引退直後ですから、惜しまれます。 化学がご専門で、分析の権威でした。 売り込みとか、アピールとかは一切しない研究者タイプ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 存(ながら)へて人生その二天高し(岸田健) 昼飯は日比谷図書館地下のマイセンにしょうと思い公園に入りました。 西幸門横の噴水の水も、今日の陽気のせいか、温いようにさえ思えました。 噴水の 穂をはなれゆく 水の玉 (後藤夜半)…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 立ち飲みの店に芒の挿されある(物江里人) 昨晩は二合の酒のお陰で爆睡いたしました。 しかし、二合で出来上がりとは健全になったものです。 飲めるだけのめたるころのおでんかな(久保田万太郎) 元の上司が 「酒も女もニゴウまで…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 夏河を越すうれしさよ手に草履(蕪村) お土産のお菓子の追加。 Disneyland Parisのチョコレート ミルフィユ(目黒区) 我慢できず、神田駅西口のコーラクでテレビを見ながら一杯。 テレビでは、コロンビアで起こった、花火工場の火…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 味無きをよしといふなり蕪蒸(宮津昭彦) 初日が穏やかな天気で救われた気分です。 きびきびと 応ふる寒に 入りにけり (松本たかし) 何しろ、十日ぶりの出勤ですから、忘れ物のないようチェックして出掛けのですが、ハンカチを忘れ…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 柿一つ枝に残りて烏哉(漱石) 今朝は、冷え込みが少し緩んだのか、それとも、体が寒さに慣れたのか、つらい寒さとは感じずに目覚めた。 セーターに首入れ今日を始めけり(三浦善隆) さて、9連休も終わり明日からお仕事だ。 早朝の…

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句歌控帳「立読抜盗句歌集」 船よりも白き航跡夏はじまる(鷹羽狩行) 家族三人で柏のアスターで恒例の新年昼食会。例年、都心のホテルでランチをしていたが、 今年は細君が「遠くまで行きたくない。」と言い、柏までとなった。 空は冬晴れで空気は透き通って…