2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧
「薔薇連想(一部書出) - 渡辺淳一」集英社文庫 短編アンソロジー 患者の事情 から氷見子が自分の病名を聞いたのはそれから一週間後である。その時、氷見子は白地のワンピースに黒い羊革のベルトをつけていた。病院は午後で、待合室には買物籠をさげた婦人が…
(巻三十五)廻されて電球ともる一葉忌(鷹羽狩行) 11月29日火曜日 一葉忌は11月23日だったのか。時雨忌はもっと前のようだ。漱石忌が12月9日だからもうすぐだな。 一葉忌舞妓の通ふ英語塾(荒井書子) あと五分すれば半額一葉忌(あらゐひとし) 朝は曇…
「編者の事情 - 山田裕樹」集英社文庫 アンソロジー患者の事情 から人の人生を変える一冊、という本があるそうな。私には、なかった。というより、人生変わったと思ったけれども別の本を読んだらまた変わってしまい、結局、なにがどうなったのかわからんうち…
(巻三十五)音のして電球きれし花の冷え(麻田すみえ) 11月28日月曜日 明治から150年と云うと身近なところでは亀青小学校が創立150年だ。次いで亀有駅で鉄道開業150年か。100年から140年あたりまでお世話になったあのお役所も今日が150…
「ぼくのマスターピース & のんびりいくさ - ムッシュかまやつ」日経BP ムッシュ! からぼくのマスターピース最近も、オリジナル曲を相変わらず作ってみたりするんだけれど、どうもうまくいかない。血液の流れとか、パッションとか、そういうポイントがあ…
(巻三十五)今も猶柳散るなり山谷堀(正岡子規) 11月27日日曜日 穏やかな朝である。気温もまだ12、3度はあるようで蒲団から出ていくのに決心はいらない。 朝家事は毛布干しと買い物。いつも買う二キロ1130円の佐渡のコシヒカリが1030円で買えた‼小さな…
「ビートルズとの共演を断った、突然のGSブーム&アッというまにタイガースに追い抜かれる - ムッシュかまやつ」日経BP ムッシュ! からビートルズとの共演を断った一九六六年の六月、ビートルズが来日した。ぼくたちは武道館の客席にいた。ステージには…
(巻三十五)吉原の廓見えたる冬田かな(正岡子規) 11月26日土曜日 朝から雨である。朝家事は掃除機がけと洗濯で部屋干し。 机に戻り昨日借りてきた本の中から、 『ムッシュ! - ムッシュかまやつ』 を読み始めた。こういうときのFM葛飾の音楽流しっぱなし…
(巻三十五)唐人も見よや田植の笛太鼓(一茶) 11月25日金曜日 細君が聞きかじったラジオ蘊蓄によれば「小春日」は新月だった昨日までで今日はもう小春日ではないとのことだが、今日は小春日だ。風もない。 そんな天気で朝家事は息子の蒲団カバーと毛布カバ…
(巻三十五)散らかして僕の行方や胡桃割る(いそべ恒基) 11月24日木曜日 何かが少しずつうまくいかない話の夢を見て目が覚めた。人生、まあそんなものだろうと思っていたところへ細君が入ってきて「勝っちゃったわよ!」だそうだ。 “オフサイド”教えてもら…
「ツイッター投稿記事削除請求事件 - 上智大学教授 巻美矢紀」法学教室2022年10月号最高裁令和4年6月24日第二小法廷■論点逮捕歴に関するツイッターの複数の投稿記事につき、プライバシー侵害を理由に、運営者に削除請求しうるか。〔参照条文〕憲1…
(巻三十五)ねる前にまねしたと書く日記帳(森家裕美子) 11月23日水曜日 5時半ころ目が覚めた。6時に起き上がり体温を測ると37.0°。節々の痛みはなくなった。7時にカロナールを服用する。 天気は予報通りの雨。今日は一日中雨との予報。 朝家事は拭き掃…
(巻三十五)目覚めるといつも私が居て遺憾(池田澄子) ☆☆☆☆☆ 今日の句は名句十傑の中の一句だ‼ 11月22日火曜日 コロナ接種に反応してしまったようで熱が出た。朝7時で38度ちょうど。血圧は130-80あたりだから普通だが、脈拍が100ある。カロナールを服…
「『うらなり』創作ノート(抜書) - 小林信彦」文春文庫 うらなり からdぼくが研究書『漱石作品論集成第二巻』(桜楓社)をとりよせたのは、その中の有光隆司氏の「『坊つちやん』の構造-悲劇の方法について」という短い論文を読むためであった。この小論文のこ…
(巻三十五)血圧のくすり一生地虫鳴く(一民江) 11月21日月曜日 血圧の薬を飲み始めて3年経った。あと何年飲まねばならないのだろう。 まだ少し雨の残る中を細君は眼科の定期診察でお出掛けになり、11時過ぎにご自分のサンドウィッチと私の餡パンを買っ…
(巻三十五)凧きのふの空のありどころ(蕪村) 11月20日日曜日 この辺りの朝7時半の気温は13度らしい。そのようにエッジの画面に出てきた。 今日の句の解釈をネットで調べたら、「ゆく河の流れは絶えずして元の水にあらず」と同じだとする解釈があった。…
「不法領得の意思の肯否 - 中央大学教授 高橋直哉」法学教室2022年10月号名古屋高裁令和3年12月14日判決令和3年(う)第300号窃盗、威力業務妨害、信用毀損被告事件■論点直ちに清算する意思で、店舗内に陳列されている商品を、清算する前に食べ…
(巻三十五)さくらんぼあればお菜は貧しとも(久保晴子) 11月19日土曜日 やや涼しい朝で、パソコンを開けたら10度となっていた。今日は区の健康診断を受けに行くので下着も靴下もおNEWを卸した。 時間通りにクリニックに到着し、受付。直ぐに採尿。で…
(巻三十五)花冷の本屋に本の無かりけり(江良修) 11月18日金曜日 清々しい朝である。細君は生協に出かけ、私は洗濯物とシートを干す。昼飯を喰って、ネットに投稿してから散歩に出た。先ず、図書館で予約していた『うらなり-小林信彦(文春文庫)』を借り…
「『うらなり-小林信彦』の解説 - 夏目房之介」本デアル から『孫が読む漱石』という本を書き、その中で『坊っちゃん』について〈表層的には痛快かもしれないが、じつは暗い話の気がするなあ〉と書いた。若い頃はもちろん、その後何度か読み返したが、別段…
(巻三十五)長き夜やもう半分の酒かなし(古厩林生) 11月17日木曜日 写真は昨日訪れた高木神社。 長き夜やまだ半分も酒楽し(拙句) と混ぜ返しては失礼か。 Man only likes to count his troubles; he doesn't calculate his happiness. Fyodor Dostoevsky …
「二塁の曲り角で - 梅崎春生」怠惰の美徳 中公文庫 からうちにはエスという名の犬がいる。昭和二十三年頃、何となくうちの縁の下に住みつき、子供がめしなどを与えているうちに、とうとううちの飼犬になってしまった。正式に登録し、犬税も滞納せずに、きち…
(巻三十五)秋ふかし何しに二階へ来たのやら(矢野美与子) 11月16日水曜日 今日の句もよくぞ書き留めておいたと思う。 最近、 ここ迄はまだ物忘れ山笑ふ(笠井由起子) を書き留めたが、これもよろしい。 俳句を書き留めているが、警句も書き留めている。今…
(巻三十五)日盛や窓拭く人の命綱(斎藤マキ子) 11月15日火曜日 時雨というのだろうか、起きるとしとしと雨が降っている。昨日より気温は5度ほと下がるとのことだが、今のところ体感では違いを感じない。 世中に老の来る日や初しぐれ(許六) 昨日、顔本友…
(巻三十五)あの父にしては良き子でかなぶんぶん(火箱ひろ) 11月14日月曜日 今日の句のようなことになり、よかった!よかった‼である。別に良い子ではないが、少なくとも先行き40-75問題は無さそうだ。 朝家事は特になし。細君の買い残しを買いに生…
(巻三十五)雑草と言う草あらず仏の座(宇吹冬男) 11月13日日曜日 特に朝家事はなし。昨日、酢豚を食ってしまったら、もう食いたいものを思い付かない。無理をして食いたいものを絞り出そうにも食が貧しかったから美味いものが出てこない。ステーキとかを…
「第十二章 東京へ帰ったことと航海のこと(抜 書) - 北杜夫」中公文庫 どくとるマンボウ医局記 からさて有給助手になって一年が経とうとしていたころ、やはり医局へ帰ってきたナリタさんが、水産庁マグロ調査船「照洋丸」の話を持ちこんできた。私がその前に…
(巻三十五)春風や見えて登らぬ山ばかり(柴田佐知子) 11月12日土曜日 昨日も相当の歩数を歩いたので朝方足がツルかと思っていたが、無事起きられた。よかった!よかった‼ 朝の空は曇だ。↓だが、9時過ぎには青空になった↑朝家事は掃除機がけ、洗濯、毛布…
(巻三十五)耳すこし遠くなりしか蚯蚓鳴く(中塚久恵) 11月11日金曜日 穏やかな秋の朝です。耳は少し遠くなっているようです。イヤホンの音量が右と左とでちがい、右耳の方が衰えている。話すときの声も大きくなってきたようだ。 パソコンにも携帯にもパソ…
(巻三十五)レース編むすごく綺麗でいらぬもの(杉田久子) 11月10日木曜日 今朝の秋は秋晴れの好天の無風です。 さて、今日の句の季語はやはり“レース”だろうかと調べたら、“レース”は夏の季語で“レース編む”は夏の副季語とネットのある解説に出ていた。副…