2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻三十八)とんぼ釣り今日はどこまでいったやら(千代女)

8月30日水曜日 (巻三十八)とんぼ釣り今日はどこまでいったやら(千代女) 晴れ。起きてパジャマ代わりのTシャツが汗でグッショリということは少なくなったように思う。そんなことが細君との朝の挨拶代わりの会話であった。 朝家事は掃き掃除、買い物。 買い…

(巻三十八)名月やうさぎのわたる諏訪の海(蕪村)

8月29日火曜日 (巻三十八)名月やうさぎのわたる諏訪の海(蕪村) 曇り。 朝の挨拶代わりにシャワーがポタポタと垂れていたと小言を言われた。 朝家事は洗濯・外干し。自分の朝食用品ほかを買いに生協へ。往きにトイちゃんを車の下から呼び出して一袋。 昼飯…

「吉行淳之介の死 - 遠藤周作」遠藤周作エッセイ選集1人と心 かなり、うまく、生きた 知恵の森文庫

「吉行淳之介の死 - 遠藤周作」遠藤周作エッセイ選集1人と心 かなり、うまく、生きた 知恵の森文庫吉行淳之介が死んだ。四十年のつきあいである。先に村松剛[たけし]を失い、今度は吉行に先だたれ、何ともいえぬ寂しさと、「とり残された」という感じ。新…

(巻三十八)すぐそこといはれて一里豊の秋(八染藍子)

8月28日月曜日 (巻三十八)すぐそこといはれて一里豊の秋(八染藍子) 曇り。朝家事はなし。細君が腹をこわしたときにスプーン一杯程度を整腸剤としている服用しているCHOYAの梅酒の200ml瓶はこの界隈では歩いて20分ほどかかる常磐線の北側のサミットにし…

「富める者と貧しい者 - 遠藤周作」遠藤周作エッセイ選集1人と心 かやり、うまく、生きた 知恵の森文庫

「 富める者と貧しい者 - 遠藤周作」遠藤周作エッセイ選集1人と心 かなり、うまく、生きた 知恵の森文庫 周知のように印度人の八〇パーセントを占めるヒンズー教徒は一生を四つの時期にわけるという。まず若い頃は学生[がくしよう]期と言って、聖典などを…

(巻三十八)一切を拒否して毛虫焼かれけり(小池義人)

8月27日日曜日 (巻三十八)一切を拒否して毛虫焼かれけり(小池義人) 曇り。幸い台風は沖を通るそうだ。 朝家事は洗濯外干し、台所の換気扇フィルター交換、掃除機がけ。 朝日俳壇に久しぶりに毒のある句が採られたので書き留めた。 知り尽くす男のすべて女…

「介護の日 年金の日 - 朝井リョウ」集英社文庫発注いただきました!から

「介護の日 年金の日 - 朝井リョウ」集英社文庫発注いただきました!から発注元 JA共済お題 介護の日、年金の日にまつわるエッセイ使用媒体 新聞各紙広告発注内容 ● 介護、年金を取り巻く現状について考える一助となるエッセイ。● 介護、年金というテーマで…

(巻三十八)草刈女爪の罅(ひび)まで草の色(中神萌子)

8月26日土曜日 (巻三十八)草刈女爪の罅(ひび)まで草の色(中神萌子) 晴れ。朝家事は洗濯、外干し。買い物等立替金清算書及びお小遣い請求書作成。お仕事関係の電話が入るので「会議中」の札を部屋の入り口に貼ることで合意。 携帯の待受画面を昨日一撮した…

(巻三十八)兎も片耳垂るる大暑かな(芥川龍之介)

8月25日金曜日 (巻三十八)兎も片耳垂るる大暑かな(芥川龍之介) 晴れ。会社からお呼ばれし11時半に家を出る。バスで青砥へ、そこから京成押上線都営浅草線を利用して日本橋に向かう。 途中、立石駅を通過したが、再開発が進んでいるようだ。荒川橋梁を渡…

「天空の城、ギンザ - 朝井リョウ」集英社文庫発注いただきました!から

「天空の城、ギンザ - 朝井リョウ」集英社文庫発注いただきました!から発注元 銀座百点お題 銀座にまつわるエッセイ使用媒体 銀座百点発注内容 ● テーマは自由だが、銀座にまつわる内容を希望。● タイトルは11字以内。● 分量は、原稿用紙6枚半。天空の城…

(巻三十七)二階より手を出してみる春の雨(溝渕弘志)

8月24日木曜日 (巻三十七)二階より手を出してみる春の雨(溝渕弘志) この句をもって巻三十七の読み切り。追って一括掲載いたします。 晴れ。朝家事は拭き掃除。そのあとお米を買いに生協へ出かけ、往きにトイちゃんに一袋。やりがいがある。 会社との電話…

(巻三十七)柿の花風の音して落ちにけり(新井高四郎)

8月23日水曜日 (巻三十七)柿の花風の音して落ちにけり(新井高四郎) 処暑、雲は多いが晴れにしておく。シャカシャカと鳴く蝉がいる。今朝はそのシャカシャカ蝉が主流派になって鳴いている。細君や義妹は熊蝉だと言っているか馴染みのない蝉である。 朝家事…

「正宗白鳥と珈琲 - 広津和郎」作家と珈琲 から

「正宗白鳥と珈琲 - 広津和郎」作家と珈琲 から大正二年の話である。その頃正宗氏は牛込の矢来町にいた。そこに自分は始めて訪問に行った。日頃から尊敬する氏をいつか一度訪ねたいと思いながらその機会がなかったところ、その自分は一年志願の費用を得るた…

(巻三十七)穏やかに持論を曲げず桜餅(柴田香女)

8月22日火曜日 (巻三十七)穏やかに持論を曲げず桜餅(柴田香女) 雲は多いが晴れにしておく。今夜が七夕だそうだ。 我星はどこに旅寝や天の川(小林一茶) 『高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選』を捲れば捲るほどコチコチしたい評論が出てく…

「単純系vs複雑系 - 池内了」高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選

「単純系vs複雑系 - 池内了」高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選これまでの科学は主として単純系を相手にして成功してきたのは事実なのだが、その方法(要素還元主義)では解決が困難として後回しにしてきたタイプの問題がある。それが複雑系…

(巻三十七)老いてゆく東京タワー風信子(永岡ひより)

8月21日月曜日 (巻三十七)老いてゆく東京タワー風信子(永岡ひより) 晴れ。郵便局へ特定記録郵便を出しに行く。キビキビしたおばさん局員3人とそうでもない局長さんの特定局。ま、普段は任せておけばよいのです。我が家もそうですが、「あたしが居ないと…

「科学の原理 - 山本貴光・吉川浩満」高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選

「科学の原理 - 山本貴光・吉川浩満」高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選 科学とはなにか? という議論にはさまざまな回答の試みがありますが、ここでは生物学者な池田清彦による整理が参考になります。池田によれば、科学は真理を目指すの…

(巻三十七)酒汲むや中華屋に食ふ冷奴(押野裕)

8月20日日曜日 (巻三十七)酒汲むや中華屋に食ふ冷奴(押野裕) 曇り。朝家事はなし。洗濯物を干す。細君は着るものがなくなったようで30代に着ていたワンピースのようなものを引っ張り出してお召しになっているが、やはり無理がある。体型はむしろ一層細…

(巻三十七)酢醤油の酢を効かせたる夏始め(伊藤伊那男)

8月19日土曜日 (巻三十七)酢醤油の酢を効かせたる夏始め(伊藤伊那男) 晴れ。高湿度でベチョベチョ。朝家事は掃除機がけ、洗濯、買い物。 昼飯を喰って、一息入れて、瞑想。起きると細君が神村学園が5点取ったと歓喜している。細君も私も彼の地に縁はない…

「科学者と頭 - 寺田寅彦」高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選

「科学者と頭 - 寺田寅彦」高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選 「科学者になるには『頭』がよくなくてはいけない。」これは普通世人の口にする一つ命題である。これはある意味でほんとうだと思われる。しかし、一方でまた「科学者は頭が悪く…

(巻三十七)夏浅し風のめくりし料理本(津川絵理子)

8月18日金曜日 (巻三十七)夏浅し風のめくりし料理本(津川絵理子) 晴れ。今日も熱中症アラート。細君は生協へ、私は行かず。 昼飯を喰って、一息入れて、瞑想いたす。 細君は昨日地方都市にいる息子になにかの同意確認のメールを送ったらしい。その返事が…

(巻三十七)浮世絵の団扇見ていて聞きもらす(久世幸子)

8月17日木曜日 (巻三十七)浮世絵の団扇見ていて聞きもらす(久世幸子) 昨日、8月16日の続き。 観光客でごったがえす銀座線上野駅から、観光客を満載した車両に乗り日本橋駅に到着。改札を出て「本日休業」の高島屋を抜けて会社の入っているビルに向かう…

(巻三十七)竜の玉予期せぬ方へ弾みけり(長谷川守可)

8月16日水曜日 (巻三十七)竜の玉予期せぬ方へ弾みけり(長谷川守可) 晴れ。今日もまた高温多湿。 今日は会社にお呼ばれいたした。日本橋まで往きは京成で青砥から上野に出て銀座線にしてみようか。復りは銀座線で浅草へ出てホッピー通り、尾張屋あたりを探…

「意識の不思議 - 渡辺正峰[まさたか]」高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選

「意識の不思議 - 渡辺正峰[まさたか]」高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選意識の仕組みを紐解くために、まずは極限にまでこれを還元しておくべきだろう。現在のコンピュータは意識をもたない。では、私たちにあってコンピュータにないも…

(巻三十七)朝寝して時代遅れの予感かな(中西恒弘)

8月15日火曜日 (巻三十七)朝寝して時代遅れの予感かな(中西恒弘) 雲は走っているが晴れ。線状降水帯が現れて大変だ!との予報だったが、幸い穏やかな天気。細君は停電を懸念して午前中に飯を炊き、洗濯を済ませていた。 「意識の不思議 - 渡辺正峰[まさ…

「人工知能と人間 - 羽生善治」高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選

「人工知能と人間 - 羽生善治」高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選 コンピュータ将棋で言われるのは、人工知能には「恐怖心がない」ということです。棋士がしばしば口にする感想に、「将棋ソフトが指す手には、人間から見ると、違和感を覚え…

(巻三十七)噴水の同じ変化を繰り返す(右城暮石)

8月14日月曜日 (巻三十七)噴水の同じ変化を繰り返す(右城暮石) 晴れ曇り。洗濯物が干せるかどうか不安な空模様。部屋着のTシャツの残りは3枚だ。親指の違和感はやや減ったようだがまだ感じる。 掃き掃除のあと、ドラッグストアに掃除用品などを買いに出…

(巻三十七)漣の均らしてゆける代田かな(中村襄介)

8月13日日曜日 (巻三十七)漣の均らしてゆける代田かな(中村襄介) 親指の違和感は変わらず。 曇り。涼しい東風が入ってくる。台風直撃ではないがこの先二、三日天気が良くないようなので、細君は今朝も買い物に出かけた。その買い残しを買いに私も出かけた…

「桃代の空 - 白石冬美」実業之日本社文庫猫は神様の贈り物エッセイ編

「桃代の空 - 白石冬美」実業之日本社文庫猫は神様の贈り物エッセイ編 桃代が和田誠さんの家にはじめてきたのは、三年ほど前のある金曜日でした。赤塚不二夫さんがもってきた籠の中から、灰色に黒のしま模様の、とんがり顔した仔猫が、細くて長いしっぽをふ…

(巻三十七)白菜を旨しと思ふ無位無冠(山尾かずひろ)

8月12日土曜日 (巻三十七)白菜を旨しと思ふ無位無冠(山尾かずひろ) 曇り。親指の小康状態に変化なし。ホッピーは悪影響与えていない。 生協へ細君の買い残しを買いに出かけ、5%引き券を使ってお米、お茶などと朝食用品を買う。ついでに毎日2リットル飲…