2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

(巻十一)なにほどの男かおのれ蜆汁(富士真奈美)

6月29日水曜日 広島カープの11連勝くらいしか思い浮かばない平穏無事な一日を過ごしました。ありがたいことでございます。 谷に鯉もみ合う夜の歓喜かな(金子兜太) 行き掛かり上聴いている埼玉球団は借金8まで落ち込んでいるそうです。更に悪いことに、…

(巻十一)化けさうな傘かす寺のしぐれかな(蕪村)

6月28日火曜日 農水省の植物検疫ご担当に電話でご教示をいただきました。親切な対応をいただきましたのでご紹介させていただきます。 市民課に朱肉を借りる五日かな(大畑善昭) 農水省のホームページに新千歳空港でも出国旅客のための検疫カウンターを設置…

(巻十一)群れて生き群れて干さるる目刺かな(石井いさお)

6月27日月曜日 向こう6ヶ月分の通勤手当が支給されましたので今朝定期券を購入いたしました。もう半年は群れて生きて行けるのかもしれません。 高速道路の反対側なので気がつきませんでしたが、帰宅すると天王洲アイル付近の運河でスーツケースに入った…

(巻十一)五人扶持とりてしだたる柳かな(志太野坡)

6月26日日曜日 午前は細君と一緒に義母を施設に見舞い、その後アスターで昼食をいただきました。細君は酢豚をメインとしたセット、私はアスター麺と餃子三個をいただきました。 三伏や弱火を知らぬ中華鍋(鷹羽狩行) 外出した日は夕食の支度が大変なので、…

(巻十一)ワガハイノカイミヨウモナシススキカナ(高浜虚子)

6月25日土曜日 今日の俳句は、高浜虚子が夏目漱石に送った弔電だそうです。亡くなったのは夏目家にいた猫とのことです。 イギリスがEU離脱を決定しました。 マフラーの裏に小さき英国旗(太田うさぎ) NHK俳句7月号の“太田和彦さんの「俳句的日常」(…

(巻十一)置き場所に困る五月の心かな(清弘真紀子)

6月24日金曜日 今日は社内研修でなかなか宜しい講話をうかがいました。その中で、「若者が離れていったもの」というお話がありました。 以下、離れていったものだそうです。 酒離れ、外食離れ、お茶離れ、ガム離れ、煙草離れ、 野球離れ、スキー離れ、自…

(巻十一)セーラー服帳場にかかり鮎の宿(井本農一)

6月23日木曜日 昨晩、文化放送でお天気ノリさんの馬鹿馬鹿しい番組を堪能いたしました。年に一度、四回目を迎えた“顔だけ総選挙”という特別企画で、AKBの総選挙に合わせての女子アイドルの美貌コンテストです。 ラグビーの馬鹿丸出しの十ヤード(佐藤真…

(巻十一)夏草や兵どもが古団地(宮本悠々子)

6月22日水曜日 芋虫二匹が健在であることを見届けて家を出ました。 句帳から芋虫の句を拾おうといたしましたが、ございませんでした。自作に 蝶々の子若葉のうえで糞を真似(潤) がございますが、ネットで探しましたら素十の句がございました。 沈黙の掟に…

(巻十一)冬晴れのとある駅より印度人(飯田龍太)

6月21日火曜日 朝、出がけに細君が蜜柑の葉っぱの上にいる蝶々の幼虫を教えてくれました。(写真) 世の中に出てしまいこれからどのような苦労をなさるのでしょうか? When we are born We cry that we are come to this great stage of fools リア王 歯の…

(巻十一)野分にもなべけば残る芒かな(松井紹巴)

6月20日月曜日 総選挙ということで指原さんですか?ところで前田敦子さんと大島優子さんのその後に違いが出てきましたかねえ? 少なくとも車内広告では大島優子さんのご活躍の方が前田敦子さんを上回っているように思いますがいかがでしょうか? 雑用の中…

(巻十一)噴水の眠りし後の池袋(横井定利)

6月19日日曜日 朝日俳壇: 抜け道の柵守りたる蛇苺(友井正明) 朝のスーパーで西瓜を買いました。ネーミングは“ひとりじめ”となっておりました。 品種改良で西瓜の皮が随分と薄くなったことが切り分けて解りました。直径15センチの小ぶりの西瓜ですが、…

(巻十一)それぞれに名月置きて枝の露(金原亭世之介)

6月18日日曜日 三島由紀夫の「作家論」は途中棄権しましたが、伊藤整が展開する作家論「近代日本人の発想の諸形式(岩波文庫31ー096ー1、新橋駅前の古本市(写真)で百円で購入)」はなんとか読み続けております。 知の森に迷ひて涼し古書の市(山崎茂晴…

(巻十一)悪女かも知れず苺の紅つぶす(三好潤子)

6月17日金曜日 本日の午前中は成田におりました。昼休みに事務所の近くある航空科学博物館に飯を食べに行って見ました。入館料金が500円、カレーセットが720円です。あまり賢いお金の使い方ではありません。それでも展示内容が充実していればよしと…

(巻十一)言い出して後には引かず古団扇(吉井よしを)

6月16日木曜日 昨晩の飲み会は座敷でした。前期高齢者の集いでしたので椅子か堀炬燵がよかったな。「座敷かよ!膝が悪いんだよな。」とか、「腹が邪魔して座れねえよ。」とか泣きが入っておりました。私も久し振りの胡座でしたので今日は尻と股関節に張を…

(巻十一)長袖を離さずにいる走り梅雨(馬場美智子)

6月15日水曜日 過日古い家計簿の細断を頼まれ、破っておりましたら、25年ほど前の今頃の家族旅行の費用明細メモが出てまいりました。 息子が三才くらいで、8月から私が比国に単身赴任する前の思い出作りの家族旅行でした。行き先は鎌倉で、私学共済の…

(巻十一)目隠しの中も眼つむる西瓜割り(中原道夫)

6月14日火曜日 3ヶ月に一回のエックス線撮影で千葉西総合病院に参りました。小便小僧のご利益を賜りたいところでございます。 今日はエックス線撮影の並びがいつもより短いように感じます。そして目の前をこれから手術に向かう入れ歯を外した老人たちを…

(巻十一)子雀や遠く遊ばぬ庭の隅(尾崎紅葉)

6月13日月曜日 梅雨入りが宣言されて暫くは雨のない天気でしたが、その降り始めが月曜日の朝というのは嫌になります。。 浜松町駅の小便小僧はすでにレインコートをお召しになっております。小僧の後ろ姿を写真に撮ろうと背後に周りましたところ、「寄贈 …

(巻十一)形代のたぶん男の沈みをり(舟まどひ)

6月12日日曜日 朝日俳壇: 雲の峰我が放尿の力かな(馬目 空) ずいぶんと家事を申し受けましたが、さすがに2日目の後半になると愚図ってしまいました。 まだまだ家庭人には成れないようですので修行せねば! 焦げ鍋を夫が磨くや秋の水(河野正子) ご町内で…

(巻十一)夜昼夜と九度の熱でて聴く野分(高柳重信)

6月11日土曜日 平成内科で大先生の診察をいただきました。腎臓については心配しなくてもよいとのことでした。ただし、3ヶ月に一回のエックス線はちゃんと受けるようにとのことでした。 回覧板は無事に戻って参りました。Oさんではなく、その前にN1さ…

(巻十一)裏側と言はるる眺山笑ふ(小林はるみ)

6月10日金曜日 先週の金曜日に回した回覧板三枚のうちA班のが戻って来ない。 A班の最後のO宅は我が家から最も遠いところであり、共稼ぎの子供有りのようで、平日に持ってくるのが面倒なのでしょう。 老鶯の隣家まで来て去りにけり(下村靖彦) 回覧板が…

(巻十一)死を遠き祭のごとく蝉しぐれ(正木ゆう子)

6月9日木曜日 衣紋竹片側さがる宿酔(川崎展宏) お役所の立ち入りがございました。ご指摘を戴きましたが、免許は安泰でございました。受験担当者一同一先ずはほっといたし、予ての手筈通り“和民”で一人あたり五千円近く呑んでしまいました。 御指摘ごもっと…

(巻十一)枝豆やこんなものにも塩加減(北大路魯山人)

6月8日水曜日 お台場に出掛ける用事があり、時間がありましたのでウッドデッキを散歩いたしました。外国人観光客、特に女性が大勢来ています。観光客は東アジアの方が多いのですが、結構ラテンの方も目につきました。 東アジアの方は自由の女神のところで…

(巻十一)甚平や一誌持たねば仰がれず(草間時彦)

6月7日火曜日 久し振りに新潟で単身赴任しているS氏に電話をしてみました。それなりに楽しんでいるようで、佐渡へ出掛けた話などをうかがいました。 罪もなく流されたしや佐渡の月(ドナルド・キーン) 今の会社には4年弱お世話になおりますが、結構人の出…

(巻十一)船頭の小言多くて鱚釣れず

6月6日月曜日 土日のご町内のお仕事も滞りなく終わりましたので、今朝は有楽町駅の大黒様に奮発して50円を献納いたしました。来年の今頃、全てがうまく運び老後の体制が整いました暁には五百円を献納いたしたく思っております。何でも金で済ますのではな…

(巻十一)ともすれば思はぬ方に移るかな心すべきは心なりけり(明治天皇)

6月5日日曜日 8時からNHKラジオで大林素子さんの講演を聴きました。やはり修羅場をくぐってきた方なのでお話もしっかりしていますねぇ。 幼少時代の長身の悩み、日本バレーボール界から排斥、イタリアセリエAへの挑戦、引退後の芸能活動。蜷川幸雄演出…

(巻十一)けふのことけふに終らぬ日傘捲(上田五千石)

6月3日金曜日 帰路の車中でちびちびやりながら岩波文庫で「谷崎潤一郎随筆集」を読んでおります。教養が足りないので解らない部分の方が多いのですが、その112頁には、谷崎潤一郎が永井荷風の小説「つゆのあとさき」を評論した「永井荷風氏の近業につい…

(巻十一)外国(とつくに)におとらぬものを造るまでたくみの業に励めもろ人(明治天皇)

6月2日木曜日 今日は成田空港で一日過ごすことになりました。 朝食は乗換駅の新鎌ヶ谷で生玉子定食にしましたが、ご飯の盛りがさみしいのでコロッケをサイドオーダーいたしました。定食は360円ですがコロッケを追加したので都合520円になりました。…

(巻十一)それ以上月昇り得ずとどまれり(阿波野青畝)

6月1日水曜日 まだ鬱が抜けません。ネットでも暗い記事を読んでおりました。老後破産、下流老人、それから緩和ケアーです。 緑なす松や金欲し命欲し(石橋秀野) 肺癌がmost likely ですのでよく読みましたが、死を早めず、遅らせず、そして最後はモルヒネの…

(巻十一)一日にして老婆は成らず百日紅(名和未知男)

5月31日火曜日 何かと心の落ち着かない日々がつづいており、暫くは表題の句のみのブログが続くかもしれません。 会社で家庭のことを考えてしまったり、家で仕事の段取りを悩んだり、良くないメンタルモードでございます。