2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「ネコはどうしてわがままか - 日高敏隆」新潮文庫 ネコはどうしてわがままか から

「ネコはどうしてわがままか - 日高敏隆」新潮文庫 ネコはどうしてわがままか から ライオン、トラ、そして、ネコなど、世界にネコ族のけものはたくさんいるが、共通しているのは単独性の動物だということである。ネコ族で群れをつくるのはライオンぐらいし…

(巻三十九)着ぶくれしわが生涯に到り着く(後藤夜半)

2月28日水曜日 (巻三十九)着ぶくれしわが生涯に到り着く(後藤夜半) 電源コードを挿したまま枕元に置いてある携帯の電池残量が回復していなかった。ついに寿命かと思ったが、念のため仕事用の鞄に入れてある予備の電源コードで試してみたらすぐに100%に回復し…

「御坂峠の碑(太宰治) - 井伏鱒二」現代日本のエッセイ井伏鱒二 から

「御坂峠の碑(太宰治) - 井伏鱒二」現代日本のエッセイ井伏鱒二 から 甲州の御坂峠に太宰君の碑が出来た。一昨日、その除幕式があったので私も参列した。場所は、山梨県南都留郡河口村御坂峠上、天下茶屋前方の尾根、バス道路からすぐ近くである。ここの風景…

(巻三十九)人事と思ひし河豚に中りたる(稲畑汀子)

2月27日 (巻三十九)人事と思ひし河豚に中りたる(稲畑汀子) 晴れ。強風。朝家事は洗濯。強風のため部屋干し。細君が昨日買いきた肉マンと餡まんをレンチンし、ほかにシュウマイをレンチンし、昼食と致す。肉マンはカタナカで餡まんは平仮名で出てきた。 昼飯…

「断腸亭日乗(抄) - 永井荷風」おいしいアンソロジーお弁当 から

「断腸亭日乗(抄) - 永井荷風」おいしいアンソロジーお弁当 から八月十五日。陰[くもり]りて風涼し。宿屋の朝飯、鶏卵、玉葱味噌汁、はや 小魚 つけ焼、茄子香の物なり。これも今の世にては八百善の料理を食するが如き心地なり。飯後谷崎君の寓舎に至る。…

「劇団の旅 - 芥川比呂志」芥川比呂志エッセイ選・ハムレット役者 から

「劇団の旅 - 芥川比呂志」芥川比呂志エッセイ選・ハムレット役者 から 私たちの劇団は、東京で、年五回、芝居をする。それを、そのまま、京阪公演にもってゆく。神戸や名古屋へまわることもある。そこで、多い人は年に五回少ない人でも年に一回は、京都・大…

(巻三十九)ポケットに手を入れ冬を確むる(鈴木すすむ)

2月26日月曜日 (巻三十九)ポケットに手を入れ冬を確むる(鈴木すすむ) 晴れ。細君は外出。独居不善を為す。風が強くて洗濯物は出せず。昼はパック赤飯とカップ麺をいただく。 昼過ぎに細君がシュウマイなどを買って無事帰宅。 亀有駅からの風景を描いた不出来…

「稽古場の三島由紀夫氏 - 芥川比呂志」芥川比呂志エッセイ選・ハムレット役者 から

「稽古場の三島由紀夫氏 - 芥川比呂志」芥川比呂志エッセイ選・ハムレット役者 から 三島由紀夫氏が稽古場へ入って来ると、たちまち、芝居の稽古をするのに持って来いの明るいリラックスした雰囲気が現出した。アロハシャツ姿で、黒革の小型の事務用鞄を提げ…

(巻三十九)毛見の日のおしろいぬりし娘かな(高浜虚子)

2月25日日曜日 (巻三十九)毛見の日のおしろいぬりし娘かな(高浜虚子) 雨。冷たい雨。朝家事は掃除機がけと洗濯。それも10時までには終わり、その後は読書と英聴。 昼飯喰って、一息入れて、お絵描き。 胸肉を焼いて、鰤を焼く。 寒い。 願い事-ポックリ御陀…

「過ぎにしかた恋しきもの - 澁澤龍彦」河出書房新社 暮らしの文藝ー片づけたい から

「過ぎにしかた恋しきもの - 澁澤龍彦」河出書房新社 暮らしの文藝ー片づけたい から もしも私の手もとに、去年の夏のさかりを思い出させるドライフラワー、色あせた麦藁帽子、旅行記念の押し花、あるいは幼年時代に愛玩した縫いぐるみの動物の人形、すりき…

(巻三十九)風鈴の鳴らねば淋し鳴れば憂し(赤星水竹居)

2月24日土曜日 (巻三十九)風鈴の鳴らねば淋し鳴れば憂し(赤星水竹居) 晴れ。朝家事は特になし。お米ほかを買いに生協へ参る。 昼飯喰って、一息入れて、散歩。図書館で返却と貸出。稲荷のコンちゃんと都住のクロちゃんに会いに行く。一週間のご無沙汰だった…

(巻三十九)鶯の枝ふみはづす初音かな(蕪村)

2月23日金曜日 (巻三十九)鶯の枝ふみはづす初音かな(蕪村) 今日も雨。朝家事は洗濯。結露がひどく始終窓拭きだ。 昼飯喰って、一息入れて、お絵描き。税務署へ行ったついでに集めた画題の中の本奥戸橋に挑戦したが手に負えない。上手く描けるはずがないのだ…

「エントロピーとの闘い - 柴田元幸」河出書房新社 暮らしの文藝ー片づけたい から

「エントロピーとの闘い - 柴田元幸」河出書房新社 暮らしの文藝ー片づけたい から エントロピーに関する入門書を読んだとき、数式を使った本格的な説明の部分は歯が立たなかったが、「机の上を片付けるには多大なエネルギーが必要だが、散らかすには何のエ…

(巻三十九)眼つむれば若き我あり春の宵(高浜虚子)

2月22日 (巻三十九)眼つむれば若き我あり春の宵(高浜虚子) 雨。朝家事は特になし。 昼飯喰って、一息入れて、会社からお召しがあったので出掛けた。青砥から行こうか亀有にしようかと新道に出ると亀有行きのバスが見えたので亀有方面のバス停に急いだ。 亀有…

「芸は異なもの味なもの - 美空ひばり」日本の名随筆別巻63芸談 から

「芸は異なもの味なもの - 美空ひばり」日本の名随筆別巻63芸談 から 歌とお芝居との二筋道を歩きはじめて丸八年になりました。いまではお芝居の魅力にすっかりとりつかれてしまったわたしです。わたしのお芝居を見ていただいて、本命の歌を聞いていただいて…

(巻三十九)麗[うるわし]や野に死に真似の遊びして(中村苑子)

2月21日水曜日 (巻三十九)麗[うるわし]や野に死に真似の遊びして(中村苑子) 小雨。朝家事は洗濯。雨が続くということで買い物に出掛け、豚ももを買うところをロースを買って帰って文句を云われた。 昼飯喰って、一息入れて、座椅子で一休み。散歩はなし。…

(巻三十九)おほかたは一会の名刺鳥雲に(鷹羽狩行)

2月20日火曜日 (巻三十九)おほかたは一会の名刺鳥雲に(鷹羽狩行) 曇り。8時前に家を出て確定申告に向かう。8時半開門と聞いたのでそれに合わせて税務署に着いたが、既に100人を超える列ができていた。EーTAXとかネットで予約とかがあるようだが列には高齢者が…

自画自虐:2月20日

自画自虐: 馬を後ろ姿を上の方から描くのは難しい。 Own-creation, self-deprecation: Drawing a picture of a horse from the back and above is very difficult.

(巻三十九)パンにバタたつぷりつけて春惜しむ(久保田万太郎)

2月19日月曜日 (巻三十九)パンにバタたつぷりつけて春惜しむ(久保田万太郎) 曇りのち雨。雨水だそうだ。それぼど寒くはないが曇り空の寒々としたという雰囲気の一日であった。朝家事は洗濯。終日部屋干し。昼飯喰って、一息入れて、散歩はなし。 税務署に電…

「「羅生門」 - 黒澤明」日本の名随筆別巻63 芸談 から

「「羅生門」 - 黒澤明」日本の名随筆別巻63 芸談 から その門は、日ごとに、私の頭の中で大きくなっていった。「羅生門」を京都の大映で撮影するために、京都へ行った時の事である。大映の首脳部は、「羅生門」の企画を取り上げたものの、その内容が難解である…

(巻三十九)秋袷着て晩年を軽くゐる(仲元新)

2月18日日曜日 (巻三十九)秋袷着て晩年を軽くゐる(仲元新) 晴れ。朝家事は掃除機がけ。 俳壇が届き、 万巻の棚の沈黙山眠る(土井岳毅) 生き死のおまけような日向ぼこ(新井高四郎) 大寒の塵から生まれ七十三(川辺酸模) を書き留めた。 昼飯喰って、一息入れて…

自画自虐:2月18日

自画自虐: 小さな家が建て込んでいるこの町には遠景を愉しめる場所は少ないが、高校のグランドを垣間見るとそこには百メートルを超える視野がある。画はよろしくない。線が強すぎる。 Own-creation, self-deprecation: Weblio translation This town which …

(巻三十九)熱燗や言はぬと決めし愚痴ひとつ(三村純也)

2月17日土曜日 (巻三十九)熱燗や言はぬと決めし愚痴ひとつ(三村純也) 曇り。朝家事は洗濯。昨日借りた本の中の「日本の名随筆別巻63芸談」の中に「「羅生門」-黒澤明」があり、20頁ほどの随筆だが、筆写を始めた。 昼飯喰って、一息入れて、散歩。画題を求めて…

自画自虐:2月17日

自画自虐: 昨日はゴテゴテと描き込み過ぎて失敗した。反省して淡泊を目指した。遠景、広い視野で自分としては良い出来だと思っている。 Own-creation, self-deprecation: Yesterday, I tried to draw too meticulously and failed. I reflected and tried t…

「あととさき - 室生犀星」鶴見俊輔編 老いの生きかた から

「あととさき - 室生犀星」鶴見俊輔編 老いの生きかた から 人間は余り長期に亙って患うていると、飽かれて邪魔物にされるものだ。私の義父は七年間病床にいるあいだ、継母から粗末な扱いを受けて亡くなった。義父が小用のために母親を呼び、母親は春先のこ…

(巻三十九)焼酎や儲かりもせぬ顔ばかり(三村純也)

2月16日金曜日 (巻三十九)焼酎や儲かりもせぬ顔ばかり(三村純也) 朝4時、風のうなりに目覚める。窓の金枠に掛けておいた傘がエアコンの室外機にぶつかって音を立てている。 晴れ。強風。朝家事は掃き掃除だけ。彼奴は腹をこわしたとかで不機嫌。 昼飯喰って…

自画自虐:2月16日

自画自虐: 階段を描いてみようと葛飾区役所庁舎玄関の階段に挑戦したが無残な結果に終わった。未熟は承知のうえである。未熟なるが故に遊びとして成立するのだとハーバード大学の教授も19分あたりでおっしゃている。 Prof. Ellen Langer: Reimagining aging…

(巻三十九)こときれてゐればよかりし春の夢(上田五千石)

2月15日木曜日 (巻三十九)こときれてゐればよかりし春の夢(上田五千石) 晴れ。3ヶ月に一度の検診に平成ペンギンクリニックへ行く。CTの予約時間が9時半で、余裕をもって8時20分に家を出て、8時半の区役所行きバスに乗った。 バスはスイスイと走って10分弱で…

自画自虐:2月15日

自画自虐: 今日は定期検診で病院へ行ったので作画はせず。画中に人影を描きたく、その練習をした。 Own-creation, self-deprecation: I went to the hospital for a regular checkup today, so I didn't draw any pictures. I want to draw human figures i…

(巻三十九)春雨の糸の操る男女かな(京極杞陽)

2月14日水曜日 (巻三十九)春雨の糸の操る男女かな(京極杞陽) 晴れ。朝家事はなし。細君は美容室に出掛けて、画など描いて独りの午前を楽しむ。昼飯は久しぶりの赤飯パックとカップ麺(坦々)。昼過ぎに細君帰宅。お土産はバレンタイン・デーとかでチョコパン。…