2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「知らなきゃよかった -   土屋賢二」文春文庫不要不急の男から

「知らなきゃよかった - 土屋賢二」文春文庫不要不急の男からアリストテレスは「人は本性上、知ることを好む」と言った。事実、赤ん坊は何でも口の中に入れて味を知ろうとするし、世界のあらゆる事象を知るために数え切れないほどの学問がある。浦島太郎は…

(巻三十四) 通り雨妻は霙と言い張りて(中村伸郎)

(巻三十四) 通り雨妻は霙と言い張りて(中村伸郎) 9月29日木曜日 細君が駅前まで買い物に出かけていった。以前は眼医者と歯医者に月一くらいで通院していたが、最近は三月に一度くらいになったので気晴らしの機会が減っていた。(亀有)銀座通りをブラブラし…

「詩の翻訳について(抜書) - 萩原朔太郎」日本の名随筆別巻45翻訳 から

「詩の翻訳について(抜書) - 萩原朔太郎」日本の名随筆別巻45翻訳 から宮森麻太郎氏の英訳した俳句は、外国で非常に好評ださうであるが、その訳詞を通じて、外国人が果して何を感銘したものか疑問である。おそらくは歌劇ミカドを見物して、日本人を理解し…

(巻三十四) 離着陸はげしき中に蝶もつれ(檜紀代)

(巻三十四) 離着陸はげしき中に蝶もつれ(檜紀代) 9月28日水曜日 本日は秋晴れ。 細君が生協に行き、ついでに前の花屋さんで「ポンポン菊」と「カボチャ」を買ったところおまけに「シンフォリカルポス」をくれたそうだ。そのシンフォリの名前が覚えられずジダ…

(巻三十四) さみだれや船がおくるる電話など(中村汀女)

(巻三十四) さみだれや船がおくるる電話など(中村汀女) 9月27日火曜日 TEDから今週の推奨番組のお知らせが届いた。朝っぱらからではあったが、その中からPsychology of narcissismという5分ほどの番組を見てみた。 https://www.ted.com/talks/w_keith_ca…

(巻三十四) 酔浅くまだ行儀よし秋扇(中村伸郎)

(巻三十四) 酔浅くまだ行儀よし秋扇(中村伸郎) 9月26日月曜日 血圧計の電池を交換した。今朝の数値は116-80。前回の交換が7月18日だから2ヶ月もつのか。 箪笥の衣類を竿に掛けて風を通す。この季節いつもの事だが礼服にクリーニング出すほどではない…

(巻三十四) 淡雪やBARと稲荷と同じ路地(安住敦)

(巻三十四) 淡雪やBARと稲荷と同じ路地(安住敦) 9月25日日曜日 台風が去って快晴。洗濯をして、毛布を干して、布団も干す。ドラッグストアに買い物に行き、花屋の前を通ると仏花の花盛り。彼岸は明日までだそうだ。稼ぎ時の金曜日、土曜日を嵐に邪魔され…

Why does cooked food taste so good? TASTE & FLAVOUR The SCIENCE of COOKING - Dr.Stuart Farrimond

The SCIENCE of COOKING - Dr.Stuart FarrimondTASTE & FLAVOURWhy does cooked food taste so good?Taste is a surprisingly complex process.In 1912, French medical researcher Louis-Camille Maillard made a discovery that would leave a lasting imp…

(巻三十四) わたり来し橋をかぞへて夜寒かな(久保田万太郎)

(巻三十四) わたり来し橋をかぞへて夜寒かな(久保田万太郎) 9月24日土曜日 今朝の2時過ぎにこのあたりにも大雨洪水注意報が出たとFM葛飾が顔本で伝えている。7時に起きたが雨音がしっかりと聞こえる。 家事は、台所の換気扇のフィルター交換、エアコン…

「質屋について - 永井龍男」日本の名随筆別巻18質屋 から

「質屋について - 永井龍男」日本の名随筆別巻18質屋 からこの年になるまで、私はとうとう質屋というものの味を知らずに過ごした。今後も、もうそういうことはないだろうが、振り返ってみると、このことは私という人物にとって案外意味を持つように考えら…

(巻三十四) 両国といふ駅さびし白魚鍋(大牧広)

(巻三十四) 両国といふ駅さびし白魚鍋(大牧広) 9月23日金曜日 降るでもなく晴れるでもなく。エキサイト・ブログの方に随筆筆写を400余本を載せた。半分までもう少し。 昼寝して、本を捲っていて寝そびれて、散歩がてら図書館へ行く。返して借りてきた…

「英語脳によって日本語も豊かになる - 茂木健一郎」最強英語脳を作るから

「英語脳によって日本語も豊かになる - 茂木健一郎」最強英語脳を作るから現在、親御さんの間で子供の英語習得に対する関心がものすごく高まっているのは、社会的なパスポートだと思っているからだと思います。英語を話せるか話せないかで、これから先の子…

(巻三十四) 去年今年井筒春日野二子山(芥川比呂志)

(巻三十四) 去年今年井筒春日野二子山(芥川比呂志) 9月22日木曜日 週末に台風が来るとのことで、それ備えての買い物となった。例えば鳥ももは最低でも25日まで賞味期限とかパンは26日とかの注文である。 で、生協に参る。鳥ももは23日までで見送り…

(巻三十四) 除夜の鐘おれのことなら放つといて(中村伸郎)

(巻三十四) 除夜の鐘おれのことなら放つといて(中村伸郎) 9月21日水曜日 長袖、長ズボンに衣更え。細君は朝から結露、結露と騒いでいる。 生協から戻った細君が云うに台風明けの今朝はいつもより混んでいたいたとか。行ってみたら混んでいた。買い物リス…

(巻三十四) 葛飾の大堤防を焼く日かな(高野素十)

(巻三十四) 葛飾の大堤防を焼く日かな(高野素十) 9月20日火曜日 6時に起きる。雨音は聞こえるが強雨ではないようだ。新聞が配達されていたが防水カバーはしてなかったから、明け方の雨も大したことはなかったのだろう。 10時ころから雨瀟瀟となる。家…

(巻三十四) 検見衆の若きを混じえ五、六人(木原房子)

(巻三十四) 検見衆の若きを混じえ五、六人(木原房子) 9月19日月曜日 エキサイト・ブログの「随筆筆写」には昨日5人が訪れ、183-viewしてくれたらしい。今朝もお一人お見えになったようだ。いつ頃から筆写を始めたか見てみたら初掲載の漱石の『入社の辞』…

(巻三十四) 検見衆のまとめて置きし鞄かな(中原道夫)

(巻三十四) 検見衆のまとめて置きし鞄かな(中原道夫) 9月18日日曜日 九州は大変らしいが、こちらは小雨。 掃き掃除だけで他に家事はなし。 午後になり、しっかりと降り始め雷鳴も聞こえる。香取神社の祭りも一日だけはできたが、今日は無理だろう。 昼寝…

How do we TASTE? The SCIENCE of COOKING - Dr.Stuart Farrimond

The SCIENCE of COOKING - Dr.Stuart FarrimondTASTE & FLAVOURHow do we TASTE?Taste is a surprisingly complex process.A multisensory experience, taste involves aroma, texture, and heat, all combining to create an overall impression.As you lif…

(巻三十四) 田の鷺の思惟か祈りか冬に入る(羽根嘉津)

(巻三十四) 田の鷺の思惟か祈りか冬に入る(羽根嘉津) 9月17日土曜日 家事なし。自分用の買い物に生協に出かけて、納豆、牛乳、ヨーグルトの他に自分の台風対策用に割れ煎餅二袋、一口和菓子10個入り一袋を買う。和菓子は在庫が一袋あるから備えは十分だ…

「死の比喩(抜書) - 細川亮一」現代哲学の冒険①死 から

「死の比喩(抜書) - 細川亮一」現代哲学の冒険①死 から我々はその特異性故に「死ぬ」という語を避け、「死ぬ」の比喩を用いる。「死ぬ」は「死去」として、「世を去る」として表象される。「去る」は他界することであり、「この世を去る」はこの世に別れを告げるこ…

(巻三十四) 妻と買ふ妻にキャベツの重ければ(仲村青彦)

(巻三十四) 妻と買ふ妻にキャベツの重ければ(仲村青彦) 9月16日金曜日 家事は布団カバー洗濯、布団・毛布干し、買い物。 布団カバーの洗濯はよいのだが、乾いたカバーに布団を入れ直すのが一苦労だ。 昼飯はオープン・サンド。たまにはよろしい。値上げの…

「噺家の出囃子と枕 - 立川談志」遺稿立川談志から

「噺家の出囃子と枕 - 立川談志」遺稿立川談志から噺家というものはおなじみのフレーズから始まるのは皆さん御承知で、出囃子に乗って出てくる。ま、上り囃子である。それは個人個人違う、いまでいやあテーマソングだ。文楽は「野崎の送り」、志ん生は「一丁…

(巻三十四) てのひらにある運勢と花の種(青木澄江)

(巻三十四) てのひらにある運勢と花の種(青木澄江) 9月15日木曜日 細君は3回目から5ヶ月が経ち、そろそろ射つつもりでいたのだが、迷いに迷って遂に新ワクチンが始まるまで待つことに決めたらしい。 家事多発。掃除機掛け、洗濯、買い物。 昼飯喰って、…

(巻三十四) 虫を聞く痛いところに手を当てて(岩佐四郎)

(巻三十四) 虫を聞く痛いところに手を当てて(岩佐四郎) 9月14日水曜日 家事は特に無し。洗濯物はよく乾く。生協に買い物に行き、青みかんほかを買い、アイス・モナカを噛りながら帰宅。 昼寝して、散歩。都住2ではパトロン婆さんと友達婆さんが階段下で…

(巻三十四) 万緑や四人姉妹喪に入れり(橋本美代子)

(巻三十四) 万緑や四人姉妹喪に入れり(橋本美代子) 9月13日火曜日 家事は洗濯。買い物は米と茶。鴬パンがワゴンに出ていたので買う。 昼飯喰って、昼寝して、散歩。図書館で返して借りた。4冊全外れ。外れの中から「詩の翻訳について-萩原朔太郎」を読ん…

(巻三十四) すぶ濡れとなれば走らず大夕立(渡辺萩風)

(巻三十四) すぶ濡れとなれば走らず大夕立(渡辺萩風) 9月12日月曜日 起こされて十六夜の月の入りを拝す。 掃き掃除のあと、生協にお使いに行き、備蓄用パック御飯も買う。期限は来年の9月になっていた。 インベントリーしたが水は15本、白飯も15食、…

(巻三十四) 潮時と思ふ一事や髪洗ふ(渡辺萩風)

(巻三十四) 潮時と思ふ一事や髪洗ふ(渡辺萩風) 9月11日日曜日 明け方、毛布にくるまる。特に家事なし。生協に自分の納豆、牛乳、ヨーグルトを買い行き、ついでに郵便局の前のポストに大家への封筒を投函した。 昼飯喰って、昼寝して、散歩。呑みたくも、…

The SCIENCE of COOKING - Dr.Stuart Farrimond

The SCIENCE of COOKING - Dr.Stuart FarrimondTASTE & FLAVOURWhy do we cook?To think of cooking as purely functional would be to look at just one aspect of it. There are various reasons to cook food, but essentially our very existence pivot …

(巻三十四) 五年超しの海運株と夏に入る(今井聖)

(巻三十四) 五年超しの海運株と夏に入る(今井聖) 9月10日土曜日 快晴。先ず洗濯物を干す。続いて部屋の掃き掃除。家主に提出する居住者名簿をしたためる。 洗濯物が乾いた頃を見計らって次の洗濯をして外に干した。中二日成立。 昼寝して散歩。白鳥生協で…

「秋草 - 島崎藤村」日本の名随筆19秋 から

「秋草 - 島崎藤村」日本の名随筆19秋 から過日、わたしはもののはじに、ことしの夏のことを書き添えるつもりで、思わずいろいろなことを書き、親戚から送って貰った桃の葉で僅かに汗疹[あせも]を凌いだこと、遅くまで戸も閉められない眠りがたい夜の多…