2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「「水曜日は狐の書評」の解説 - 植田康夫」水曜日は狐の書評ちくま文庫から

「「水曜日は狐の書評」の解説 - 植田康夫」水曜日は狐の書評ちくま文庫からタブロイド判の夕刊紙である『日刊ゲンダイ』に「新刊読みどころ」と題する書評コラムが、週に一回ないし二回掲載されるようになったのは、一九八四年七月のことである。五木寛之氏が…

(巻三十三)若葉して光は光影は影(今橋真理子)

(巻三十三)若葉して光は光影は影(今橋真理子) 4月29日金曜日 いつ降りだすか分からない空模様の朝である。洗濯をして一度は外に出してみたが、霧雨となりすぐに取り込む。 昼食に卵を茹でる。卵も、ハムも、焼売も賞味期限が来るので食べねばならず、計ら…

「地図『日和下駄』第四 - 永井荷風」日本の名随筆別巻46地図から

「地図『日和下駄』第四 - 永井荷風」日本の名随筆別巻46地図から蝙蝠傘を杖に日和下駄を曳摺りながら市中を歩む時、私はいつも携帯に便なる嘉永板[かえいばん]の江戸切図を懐中[ふところ]にする。これは何も今時出版する石版摺[せきばんずり]の東…

(巻三十三)紫陽花の疲れつぷりや夫の顔(川西ハルヱ)

(巻三十三)紫陽花の疲れつぷりや夫の顔(川西ハルヱ) 4月28日木曜日 午前は独り不善をいたしながら過ごす。 昨日、井上ひさし氏の『喜劇的猥褻論』 https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/entry/2020/07/25/084233 を読み直したが、公然猥褻が「法…

(巻三十三)普段着で来し葛飾の菖蒲園(松井水仙)

(巻三十三)普段着で来し葛飾の菖蒲園(松井水仙) 4月27日水曜日 洗濯と掃き掃除をして昼飯の温めをいたす。前線通過で荒れる天気との予報であったが、洗濯物を外に干せた。 午後の散歩は久しぶりに反時計回りで葛飾野高校、修徳学園、風呂屋、都住2、生協…

(巻三十三)手心を加へて秋の蚊を打てり(坂本昭代)

(巻三十三)手心を加へて秋の蚊を打てり(坂本昭代) 4月26日火曜日 今日の午後から明日にかけて天気が崩れるとのことで、細君は買い物に出かけ、私は細君が戻ってすぐに散歩に出かけた。雨が落ちて来そうななかを図書館から都住2と回り、太郎に挨拶した。…

(巻三十三)衣食足り団地布団の満艦飾(高澤良一)

(巻三十三)衣食足り団地布団の満艦飾(高澤良一) 4月25日月曜日 図書館ネットに角川俳句と法学教室の四月号の貸出し予約を入れた。どちらも二三人待ちで借りられそうだ。 午前は、洗濯の他にミカンの鉢植えの雑草・苔むしりを致す。 目に見えし結果が励み…

(巻三十三)鮎老いて水にさからふこともなし(菖蒲あや)

(巻三十三)鮎老いて水にさからふこともなし(菖蒲あや) 4月24日日曜日 午後からは雨との予報だ。細君は空模様を気にしながら生協に出かけ、帰りに花屋さんでカーネーションを買ってきた(一撮)。 私も雨の降りだす前にと10時半過ぎに散歩に出かけた。URの…

Advice sought after:

Advice sought after: I listen to and dictate BBC programs (podcasts) to deter and delay dementia. And oftentimes I come to words and phrases which I cannot catch. It would be appreciated if you can tell me what they are saying and also cor…

(巻三十三)紫陽花の色を奪ひて雨上る(三ツ木宗一)

(巻三十三)紫陽花の色を奪ひて雨上る(三ツ木宗一) 4月23日土曜日 0時05分ころ、昨日の日記をアップした。2000日連続投稿達成ということで一人悦に入ってショッツで祝盃をあげた。2000日前はまだ柏に住んでいて、まだ未練がタップリと残ってい…

「孤独力のベースはノルアドレナリン - 齋藤孝」孤独のチカラ

「孤独力のベースはノルアドレナリン - 齋藤孝」孤独のチカラ人は、ノルアドレナリンで不快、セロトニンで安定、ドーパミンで快感を感じる。多少のグラデーションはあるにせよ、基本的には人間の気分はその三つに大きく支配されている。リラックスした心地…

(巻三十三)先達のまむし拂ひの杖を持ち(坂本明子)

(巻三十三)先達のまむし拂ひの杖を持ち(坂本明子) 4月22日金曜日 朝一の8時半ころドアのベルが鳴り郵便屋さんが配達にきた。ドアを開ける前に念のため、どこからの郵便物かを尋ねたらマリさんからだとのこと。康さん七回忌のお返しを送ってくれたのだ。 …

「青酸加里(抜書) - 木々高太郎」日本の名随筆別巻78毒薬から

「青酸加里(抜書) - 木々高太郎」日本の名随筆別巻78毒薬から斯う言ふわけで、青酸加里は探偵小説にも盛んに用ひられてゐるが、では一体どう言ふ風な特徴のある薬物であろう。僕は青酸加里を専門に調べたわけではないが、昔習つた薬物学の記憶から、特に興…

(巻三十三)子規庵の素通しガラス冷まじや(高澤良一)

(巻三十三)子規庵の素通しガラス冷まじや(高澤良一) 4月21日木曜日 3ヶ月に一度の泌尿器科検診に平成立石病院へ行く。病院のシャトルバスだと診察予定時刻にギリギリなので路線バスで葛飾区役所まで行き、そこから歩いた。区役所正面の花壇はさすがに綺…

(巻三十三)老人の余るほどをり初薬師(吉沼等外)

(巻三十三)老人の余るほどをり初薬師(吉沼等外) 4月20日水曜日 細君は雨の降りだす前に生協へ出かけたが、昼頃には降りだした。 穀雨かな世の一隅に安らぎて(松本文子) ということか。 安らいでいると思えば安らいでいることになり、心配をしていれば憂い…

(巻三十三)見ぬふりをして気掛りな放屁虫(柴野志津子)

(巻三十三)見ぬふりをして気掛りな放屁虫(柴野志津子) 4月19日火曜日 寝床から立ち上がろうとしたら足がつった。昨日は散歩していないし、特に足腰は使っていないのだが。歳か? 散歩は都住1、図書館、二丁目桜通り、風呂屋、都住2の時計回りコース。都…

(巻三十三)小利口な世にダボと言う鯊を釣る(高尾秀四郎)

(巻三十三)小利口な世にダボと言う鯊を釣る(高尾秀四郎) 4月18日月曜日 はっきりしない天気の今日の始まり。ミカンの鉢植えに水を遣り蕾を眺めた。蕾の数だけ実がついてしまうことはなかろうが、いずれ実が付けば、いずれ間引きせねばならぬことになるな…

(巻三十三)ほどほどが口癖となる極暑かな(小川洋子)

(巻三十三)ほどほどが口癖となる極暑かな(小川洋子) 4月17日日曜日 細君が俳壇を届けてくれた。今朝は以下の二句を書き留めた。 囀りの森に濁世を遠くして(森木史子) 海を見て独りでゐたき卒業日(高野茂) https://nprtheeconomistworld.hatenablog.com/en…

BBC The Curious Case of Rutherford Fry: The shocking white hair

Advice sought after: I listen to and dictate BBC programs (podcasts) to deter and delay dementia. And oftentimes I come to words and phrases which I cannot catch. It would be appreciated if you can tell me what they are saying and also cor…

(巻三十三)厄介な妹が来る七日かな(川村智香子)

(巻三十三)厄介な妹が来る七日かな(川村智香子) 4月16日土曜日 細君が起こしにきて云うに体温は6度4分だそうだ。腫れの痛みあるが眠ることは出来たとの由。 午前中は掃除くらいで特に重い家事はなし。 午後は図書館とリハビリ病院横都住の藤棚(一撮)を…

「手続遅延による少年法不適用と量刑 - 明治大学教授黒澤睦」法学教室2022年2月号

「手続遅延による少年法不適用と量刑 - 明治大学教授黒澤睦」法学教室2022年2月号東京高裁令和元年11月26日判決【論点】手続遅延により成人に達して少年法52条の不定期刑が適用されなくなった場合、量刑にどのように影響するか。〔参照条文〕自動車…

(巻三十三)ビルになる大きな穴や初しぐれ(小野たけし)

(巻三十三)ビルになる大きな穴や初しぐれ(小野たけし) 4月15日金曜日 細君が起しにきたついでに接種副作用の程度について語っていった。夜中に痛みが強くなったそうで体温を測ると7度5分だったそうだ。頂いてきた頓服薬を飲んだら寝られたとの由。もし…

「日本英語は漢文のお化け? - 高島俊男」

「日本英語は漢文のお化け? - 高島俊男」五年前からやっていた新聞の書評をこの三月でやめた。その最後にとりあげたのが、伊村元道『パーマーと日本の英語教育』(大修館書店)、これはおもしろい本であった。パーマーはイギリスの言語学者である。文部省に招…

(巻三十三)餅に海苔餅に黄な粉や命惜し(越高飛騨男)

(巻三十三)餅に海苔餅に黄な粉や命惜し(越高飛騨男) 4月14日木曜日 僅かに雨の降るなかを細君は3回目の接種に出かけて行った。八割方の年寄りは接種が終っているらしいが、細君が接種を受けるクリニックは予約も要らないそうだ。 私に限らず、3回目の副…

BBC CrowdScience: Is a fungus intelligent

Advice sought after: I listen to and dictate BBC programs (podcasts) to deter and delay dementia. And oftentimes I come to words and phrases which I cannot catch. It would be appreciated if you can tell me what they are saying and also cor…

(巻三十三)気儘な日続く職なき懐手(芹沢一醒)

(巻三十三)気儘な日続く職なき懐手(芹沢一醒) 4月13日水曜日 靴裏に都会は固し啄木忌(秋元不死男) だそうだ。 細君は生協に出かけ、静な小半時を過ごす。細君の帰宅を待って洗濯を致す。長袖とタイツの下着が減って軽くなった筈だが洗剤の目盛は変わらず…

(巻三十三)税関を出て来し夫の日焼かな(千原叡子)

(巻三十三)税関を出て来し夫の日焼かな(千原叡子) 4月12日火曜日 今日の午後、排水管の清掃に来てくれる。ともなって午前中に洗濯機の排水口周りやホースの掃除をし、風呂場の排水口の蓋なども掃除を致した。普段掃除をしないものだがら塵が積もっていた…

(巻三十三)酒五合煙草二箱老の春(益子さとし)

(巻三十三)酒五合煙草二箱老の春(益子さとし) 4月11日月曜日 今日から巻三十三だが、この巻は2017年7月19日に巻上がったようだ。 今、巻四十五。 今朝は曇天、洗濯と掃除機掛けを致す。 散歩は都住1、図書館、笠間稲荷、二丁目の桜通り、風呂屋、都住…

巻三十二立読抜盗句歌集

巻三十二立読抜盗句歌集 素袷やそのうちわかる人の味(加藤郁乎) 居酒屋に席空くを待つ西鶴忌(岸川素粒子) 歳晩の脚立に妻の指図待つ(安居正浩) 船頭に浮巣も水の道標(江川虹村) 東北は上下に長し寝冷腹(松本勇二) 失言と一ト日気づかず餅腹(中戸川朝人) 鍵穴…

(巻三十二)一枝は薬の瓶に梅の花(正岡子規)

(巻三十二)一枝は薬の瓶に梅の花(正岡子規) 4月10日日曜日 本日の句をもって巻三十二の読み切りといたします。追って一括掲載いたします。 細君が朝日俳壇を持ってきてくれた。今日は、 春愁やあれやこれやの切れつぱし(上野景子) を書き留めた。 散歩は…