(巻十三)某は案山子にて候雀どの(漱石)

1月1日日曜日

三人で雑煮をいただいて新年である。家族が揃って屋根の下で餅が食えることに感謝である。

どん底の暮しのときの雑煮椀(河崎初夫)

新年にこだわり、色々と用意するが、雑煮だけでよろしい。

年寄ればほかは省きて雑煮食う(潤)

賀状を六氏からいただいた。“まだ生きておる!”が大方の添え書きであるが毎年いただいている方からの一枚が届いていない。お元気であろうか?

12月26日の朝日俳壇から:

小説を書きたくなりぬ枯木宿(吉野佳一)


夕刻、雨戸を開けて三日月と金星を細君と見た。言いたい放題で人をこき使うが、“星見よう?”なんぞと言われると、もしかしたら良き伴侶を得たのかと勘違いしてしてしまう。

三日月にかならず近き星ひとつ(山口素堂)