(巻十三)間断の音なき空に星花火(夏目雅子)

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1月7日土曜日

夏目さんが、慶応大学病院から神宮の花火を見て詠んだ句だそうです。

今日は忙しい息子を細君が口説いて三人での新年昼食会に持ち込んだ。遠出はしないが、ホテルのレストランを予約しての昼食会である。
三人で飯を食うのであるが、息子はただ黙々と飯を食い、細君が仕掛ける話題には乗っからない。

煮蜆の一つ二つは口割らず(成田千空)

彼女らしいのはいるようだが、予定された出張以外の外泊ということは全くない。遅いときでも、最寄り駅からの深夜バスが動いているうちに帰宅しているのであるから、都内は11時半には出ているであろう。
酒はたしなむ程度で、煙草は嫌悪している。体育会系ではない。音楽系かな。身長は180弱でやせ形、容貌は嫌悪感を催さない程度であり、幸い母親似である。(生後一ヶ月)

童貞や根岸の里のゆびずもう(仁平勝)

昼食会の義理を済ませた息子は金管を携えて他所へ急いで去った。親に見せる顔と別の顔を持っているのだろう。そちらの顔は世間さまに許容されているようだ。

父は子に家持という名を付けた旅人という名の錘のように(星ひかり)

夜となり、布団に潜り込んだ。寒に入ったと言うが、確かに冷えてきた。

足腰の固まつてゆく寒さかな(潤)

足軽のかたまつて行く寒さかな(井上士朗)