(巻十八)白梅や老子無心の旅に住む(金子兜太)

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5月31日木曜日

あの不条理な絵の展覧会があるようだ。

つじつまの合わぬ話や蜆汁(石田香枝子)

恩師は熊谷の出身で熊谷高校卒業だから兜太を尊敬しているらしい。
私の立読抜盗集(句歌)に兜太の句が少ないのが気に入らないようであります。確かに全然少ないし、このままで行けば今日の句で終わりだ。
年代は違うが、高橋将夫氏とか、仁平勝氏とか、中原道夫氏とか高野ムツオ氏とか山崎十生氏の句の方が好きだから遥かにこれら諸氏の句が我が控え帳には多い。
朝日俳壇の選者に誰がなろうが構わないが、デモ隊のシュプレヒコールみないなのばかりでは読むのも嫌になる。ここのところ数が月はそう言うのが少ないので結構なことであります。
反戦もあろうし反原発もよかろう。が、ヒネリとかフクミとかフムフムと云うものを選んでいただきたい。
まあ近年の朝日俳壇にはあまり期待していないが。

やはり戦争を経験された女流俳人の方々の句はグッと来ます。

八月のからだを深く折りにけり(武井清子)

などなど。