句歌控帳「立読抜盗句歌集」
秋なれや木の間木の間の空の色(也有ーやいう)
朝の車内天気予報は雪と言っているが、有楽町界隈はまだ雨だ。
雪はいやだが、
やわらかに 積れる雪に 熱る頬を 埋むるごとき 恋してみたい (石川啄木)
こういう寒い夜にはおでんが恋しくなる。
上野駅構内の店に寄ってみたが、満席で断念する。
串抜いておでん分け合う二人かな(岩村昌司)
昨今のコンビニおでんの隆盛は、おでんと串との関係を破壊し、チビタを古典の人物にした。
それでは、餃子で一杯と方針を切り替え、南柏のラーメン屋に入った。
隣のテーブルに後期高齢者のじいさんが二人いて、話し込んでいた。
聞きたくもないが、耳に入ってくる話は、友達の臨終から葬儀、そして遺品の整理と香典をめぐるいざこざだ。
現実は厳しい。
冬蜂の 死にどころなく 歩きけり (村上鬼城)
断酒1日目成らず。
但し、酒量は五尺、半分近く残した。
2130時就寝