(巻十三)雨いるか雨いらぬかと遠き雷(赤澤皆子)

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11月13日日曜日

日陰者が咲いた。

一句得るまでは動かじ石蕗の花(阿部みどり女)

ズボンのボタンが取れた。そのままでも履けることは履けるがなんとなく締まりがよくない。細君に頼めば、「ボタン付けくらいできるようになってくれなくは困ります。」と言われる。息子は自分でやっているので、強くも出られない。
スーパーの一隅に繕い物の店があるので、お願いしたが三百円である。ズボンはヨーカドーの三千円のチノパンであるが、履かないで棄てるのはやはり勿体ない。

冬服着る釦ひとつも遊ばせず(大牧広)

11月7日の俳壇・歌壇から

証券に長けたる女西鶴忌(田島もり)

を書き留めた。

田島氏の句ではもう三年くらい前になると思うが、

カレーにも三河味噌入れ暑に耐ふる

を巻四に書き留めていた。お久しぶりでござる。

非常食に買い置いてある“赤いきつね”うどんがが賞味期限切れになるので夜食にいただいた。麺は旨くもないが、汁は美味い。料理は化学であり、ことに旨味はそのようであるが、あの顆粒状のものからこの味が出るのはやはり怪しいと思う。

油揚げ一枚だけであとは秘儀(木村聡雄)