(巻十三)映りたる顔のひらたき水の秋(森田征子)

11月14日月曜日

月曜日8時にはTBSラジオの竹中直人の対談番組をよく聴く。先週までは伊吹吾郎さんが出演していい話を聞かせてくれました。ところが今晩は太鼓持ちのような若い俳優が出てきた。若い俳優には気の毒な面もあった。何しろ竹中氏に目をかけられている若い俳優ようだから“よいしょ”しかなかろう。若い人との対談大いに結構であるがもう少し相手を選んでもらいたいものである。聞き苦しかった。

幇間の道化窶れやみづっぱな(太宰治)

続いて、NHK第二のアーカイブ西條八十を聴いた。詩は解らないし詩人は知らない。東京音頭の作詞家だそうだ。大村彦次郎氏の解説で初めて江戸、東京には盆踊りはなかったということを知った。その盆踊りのなかった東京に昭和8年、東京音頭で盆踊りが広まったとのことだ。
西條八十氏の品のいい江戸・東京風の話し振りは耳に心地好い。ソルボンヌ留学の早稲田大学教授であったとは恐れ入りました。

美しき言葉遣ひや菊日和(若杉朋哉)