(巻十四)去る社員残る社員や大石忌(竹田元生)

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4月2日日曜日

引越屋さんを探しはじめた。月末・月初の土日と大安吉日は混むとのことである。大安吉日が影響するとは思わなかった。引っ越しに伴って人生の廃棄物を処理していただかなくてはならないが、こちらの方を併せて受けてくれる引越屋さんを探している。

死支度致せ致せと桜かな(一茶)

その人生の初めの頃買った十枚ほどのLPレコードも処分することにし埃を払った。そのほとんどは映画で見たミュージカルのレコードだが、ほかに“ベラ・リン”のアルバムが二枚あった。二十代前半に買ったもので英語と英国に憧れていたころのことである。
“ベラ・リン”は第二次大戦中に“Forces sweethert”と言われた歌手で苦境にあった英国本国の市民や世界各地の戦線の兵士を癒す歌を歌った。
先月、ロンドンのウエストミンスターでテロがあったが、そのニュース番組もエンディングに“ベラ・リン”の“ロンドン プライド”を流していた。未だ英国の国民的歌手のようである。

マフラーの裏に小さき英国旗(太田うさぎ)

“ベラ・リン”のLPの写真も副葬することにした。