(巻十四)街路樹の影黙々と保税地区(榎島砂丘)

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5月9日火曜日

昨年の暮れに式を挙げたKさん夫妻が新婚旅行に出かけ、お土産のチョコレートをお持ち下さった。婦唱夫髄型なので大丈夫だろうと思っていたが、ハネムーンも奥さんが仕切ったのであろう。夫婦の関係をおまわりさんと泥棒に例えれば泥棒の立場にいた方が結果的に楽である。
引っ越し準備疲れが出てきた躰にはチョコレートの甘味は当にお薬である。

チョコレートひとつ含みて日向ぼこ(古舘和夫)

神田コーラクで今宵も呑んだが、店内は神田祭ムードである。大将は半纏を戴いているので御輿を担げる。その半纏を借りて担ぎたいと云う常連が多い。御輿を最初から最後まで担ぐ輩いない訳で駅伝よろし町内毎につないでいくようである。その町内の名前がまた“こたえ”られないのである。
司町、多町、須田町、鍛治町、美土代町、などなどである。上野や浅草では“西”だ“東”だと頭に付けた面白くもない名前が行政・郵便配達の合理化のために旧町名に取って替わったが神田はさすがである。

しかし、各御町内とも高齢化で御輿を担げないので御輿同好会が活躍するらしい。であるから大将の半纏を借りて御輿を担ぐのはなんら問題ないし、ポスターも“参加歓迎”と唱っている。

神輿いま危き橋を渡るなり(久米政雄)

コーラクでは専ら煮込みと冷酒であったが、この陽気に合わせて瓶ビールと冷奴と焼き物二本にパターンを変えた。ビールとレバーのあとにザイロックを飲んで四月馬鹿である。

コーラクや今年は煮込みと二合まで(潤)