(巻十四)老い手に水を束ねる晩夏かな(浅井一郎)

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5月11日木曜日

今朝、車内で美人を見かけたので写真に納めた。なかなか聡明そうな美人である。
中学の級友Wに言わせると「お前は頭のいい女の子が好きだったからなあ」だそうである。偏差値という物差しでは、細君は10以上我輩に差をつけていたそうだ。年の差と偏差値の差は縮まらないが、フランス大統領選挙結果から細君の態度が一層大きくなったように感じる。

いつまでもひとつ年上紺浴衣(杉本零)


午後はNYTの紙面一面を割いたリポート記事“Inside VW's campaign of trickery”をゆっくりと読んだ。
“It should first be decided whether we are honest,” Mr. Schmidt wrote a colleague, according to the criminal complaint against him.
がある意味核心であろうか?
大学院生たちの実験が引き金となり、排ガス異常値が発覚、VWには偽装ソフトウェア装着を白状する機会があったにも拘わらず嘘の上塗りを重ね、カリフォルニア大気資源局の追及を受けてVWとしての違法行為を認めるに至るまでの経緯と、経営者たちの追及逃れが小説のように読みやすく、そしてスリリングに書かれている。

スケールにおいては月とスッポンで比較にならないが、法令遵守(コンプライアンス)に携わり場合によってはお役所に不始末を白状しに行く立場の者として学ぶところが多い読み物である。おそらく一万字を超えるが、コチコチして覧に供したいと思います。

“It should first be decided whether we are honest,” Mr. Schmidt wrote a colleague, according to the criminal complaint against him.

嘘ばかりつく男らとビール飲む(岡本眸)