(巻十五)最初から重さうな鍋社会鍋(名村早智子)

イメージ 1

7月2日日曜日

百歳の誕生日を突破した義母を施設に見舞う。つい先週までは風邪をこじらせて入院していたが、“これ以上の治療はない。”とのことで施設に戻った。随分と弱ったなあと云うのが客観的な印象であるが、頭はしっかりしている。
その義母の居る施設の最寄りバス停の前に御先祖さまへの申し訳のように田圃が残されていて、田植を終えたばかりのようだ。

風流のはじめや奥の田植歌(芭蕉)


今日は半夏生だそうだが、それまでに田植を終えておくのが農作業の目安であると昨晩の気象予報士さんが蘊蓄を傾けていた。

ホスピスや行くかもしれぬ半夏生(柴田節子)


見舞いのあとアスターで食事し、細君が帽子を買ってあげると云うので高島屋に入った。
帽子は亡失しやすいので安いものでよい。であるからスーパーで買った野球帽を愛用しているが、細君に云わせると“いい歳をしてみっともない!”そうである。二人で歩くときは“ちゃんとした帽子にしなさい!”と買い与えられた。
時と場所に依って帽子を替えるなど考えてもみなかった。

夏帽子替へて遊ぶ日働く日(安原春峰)