(巻十五)悪玉が笑へりかがやき盆の月(石原八束)

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7月11日火曜日

我輩の一日は特記する出来事もなく終わる。
敢えて探せば、この強烈な性愛短歌と出逢ったことであろうか。

二度終へてまだきほいたつたくまきの尺八すればいよいよ太しき(湯浅真沙子)

今晩も寝苦しいに夜になりそうだ。“熱帯夜”と云うシリーズをご存知の方もいようが、汗も分泌液と云えば分泌液なのでセクシーに見えるのだろう。

おそるべき君等の乳房夏来る(西東三鬼)

大きな波があるわけではないが、鬱になったり躁になったりする。発情期があるわけではなかろうが、スケベ心にもサイクルはあるようだ。

原罪はりんごを食べし喉仏(望月宣子)