(巻十六)点滴の落つ先に見ゆ夏の雲(坂東彌十郎)

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10月13日金曜日

今日は13日の金曜日だ。雨は降ってきたし、気を付けて行動することにしよう。
そんなことを考えながら、午後お役所に届け出にうかがった。
出来の悪い書類をなんとか受理していただいたあと、ちょっとした雑談に及んだが、ご担当のKさん曰く、「13日の金曜日だから事故などに気をつけましょう!と言っても、ある世代以下は理解できないようだ」とのことである。13日の金曜日は大安・仏滅よりも先に死語になるのかもしれない。

菜の花や仏滅といふしづかな日(豊長みのる)

昼休みの文章修行でコチコチして植村直己さんの「青春を山に賭けてー文春文庫」の序盤、明治大学山岳部の頃の回想の文章を勉強させて頂いた。
新入部員として狼狽えていた頃の回想は、それが伝わってくるようなオロオロした文体であるが、上級生になり単独山行をする頃の書きぶりは自信に満ちた力強い文体に変わっている。
いずれ、ご紹介いたしたい。

みはるかす全円の空紛れなし槍よ穂高よ木曽の御岳(来嶋靖生)

ほかに、NYTで“Still looking for more inflation”と云う記事を読んでいる。2パーセントのインフレ・ターゲットが米国でも達成できていないようで、その事についての是非、原因を論じた記事である。
我輩の感覚では以下のコメントに共感いたす。2パーセントのインフレが続けば、20年で三分の一の目減りだ。
Most people don't like inflation. They would prefer that a dollar tomorrow be worth the same as a dollar today.

A little inflation can brighten the economic mode, causing wages and corporate profits to rise more quickly. Economists like to point out that this is an illusion. If everyone is making money, then no one can buy more stuff. Prices just go up.

色々な食品の物価もジワジワと上昇している。

足袋の値に驚くことも現世(このよ)かな(尾崎迷堂)

値段を上げずに量を減らす手口も横行しているようだ。カニかまも小さくなったし、柿の種パックの内容量もだいぶん減った。

十団子も小粒になりぬ秋の風(許六)

これで、鉄道やバスなどの交通機関が値上げを始めたらいよいよ暮らしにくくなるなあ。(メメントモリ)

NHKラジオ第二放送カルチャーアワーの科学、電気エネルギーの話は物理になった。もう解らないが、解ろうと思わずに拝聴した。