(巻十七)冬服着る釦ひとつも遊ばせず(大牧広)

イメージ 1

1月8日月曜日

細君はエアコンの異音がどうしても気になるようで電気屋さんとメーカーに電話を入れていた。逆止弁が有効であることは分かったが、エアコンも外壁に固定した硬質パイプの排水管もUR資産であるから勝手なことも出来ない。URの管理事務所でどのように対処しているのか、どう対処してよいのかを確認するところまで煮詰まった。

夜の音生む蛇口締めなほす(福永耕二)

エアコンの異音は蛇口のポタポタ音よりは軽微であり、換気扇を止めれば、異音も止むのだから、気にするほどのことではないのだが。

昼食は三人で昨日三越で買っておいた肉まんと餡まんを頂いた。
冷凍ではないので蒸し上がりもふっくらとしていて旨し。

肉マンを転んでつぶす二月かな(井川博年)

午後は図書館に出掛けた。書架をうろつき、

「火事場 ー 別役実」都市鑑賞法ー大和書房刊 から

「政子夫人 ー 大西峰子」 09年版ベスト・エッセイ集 文藝春秋刊から

をコピーした。
政子夫人とは、彼の名優志村喬氏の夫人のことであった。

夕食を終え、布団など整え始めたら、今度は結露、結露と騒ぎ始めてリビングほかのガラス窓を二度も点検することになった。

雪降るや人行き交ひて相触れず(山田露結)

結露なし。なんのかんのとうるさいが、うるさいことを除けば良妻であり、ありがたい。予報によれば明日は大分気温が上がるようだ。

がみがみとぶつぶつ共に着ぶくれて(彦根伊波穂)