(巻十七)自己流に生きぬと一と筆雪の果(真夏出来男)

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1月12日金曜日

明け方詐欺師からメールが入った。矢鱈と長文のメールでよく読んでいないが遺産噺のようである。詐欺師さんは別のブログにフォロワーの申請をして来た方で、承認したら礼儀正しくお礼のメールを寄越した。そして第二弾で早速お仕事に取り掛かったわけである。

黄沙降る街に無影の詐欺師たち(馬場駿吉)

職場では温かいメールを姐さんから戴いた。嬉しく、一杯いたしたい心持ちで浜松町まで来た。

親方の親切に泣き夜なべかな(高浜年尾)

しかし、毎日毎日加賀廣と云うのも芸がないので、電車賃を400円使って青砥の安い飲み屋に回った。亀有の店も何軒か覗いてみたが、青砥のこの店の方が居心地がよい。
この店にも若い女性だけの二人連れが入ってくる。女の人同士で赤提灯というのは「あるある」のはなしなのかな?因みに、写真のつまみと酎ハイ二杯呑んで821円でした。(酎ハイはやや薄い)

木枯の着いたところが地下酒場(東金夢明)

社会や世界の出来事にコメントしても仕方ないし、何処かをうろついたわけでもないのでどうしても読んだものの話になる。
今日は和久峻三氏の「法廷生態学」の中の故西東三鬼氏に対する名誉毀損賠償請求訴訟裁判を噛み砕いた一編を途中までコチコチした。民法のカタカナ混じりの条文をコチコチするのは面倒であるが、法律家の文章だからコチコチの進みは早い。

判決の軽きを怒る残暑かな(竹内柳影)

そう云えば、木村治美さんの文章は人気がなかったですねえ!今までに50本近くのコチコチを貼りつけましたが、一番低調な閲覧のようです。

俳句の方では、俳誌閲覧サイトで柴田佐和子さんの俳誌に発表されていた、

界隈はむかし闇市冷奴(吉田葎)

を書き留めた。

吉田葎氏の句はもう一句

一心に見上ぐる子猫貰ひけり

を巻三十五に書き留めている。最近存じ上げるようになった俳人さんですが、これからも楽しませてくださいませ。