(巻十七)長寿税有るやも知れず亀鳴ける(伊藤杯紅)

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2月14日水曜日

結構なお酒とお魚をいただき、やや寝不足ではありましたが無事通勤いたしました。因みに昨晩のお代はお一人六千円也でございました。至極妥当なお値段で気持ち良くお支払いたしました。

割り算の余りの始末きうりもみ(上野遊馬)

朝の電車の座席にハンカチが広げてございまして、別段臭うわけでもなく、滴っているわけでございませんが乗客一同やや遠巻きに致しておりました。
当節、吊革を握るにも手袋という方もいらっしゃるのですから、便座同様に直接お尻がシートに触れるのが嫌だという方がいらっしゃってもよろしいのですが、便座シート同様に後始末を宜候。

ハンカチを小さく使ふ人なりけり(櫂未知子)

バレンタインチョコに関しては事務所内は無風状態でして一時代が去ったという実感でございました。

風やんでより放心の冬芒(村上君代)

そんなこんなの一日を終えて亀有駅前に至ると“4年2組”というストリートミュージシャンたちがパフォーマンスの準備をしていた。「路上から日本武道館へ」というキャッチコピーがよかったので褒めながら一撮したら“ご縁ですからどうぞ!”とチラシをくれた。文章もなかなか宜しいのでご一読ください。

バスカーや孵化(かえ)つてくれよ寒卵(潤)

とも思い、

音楽で食べようなんて思うな蚊(岡崎泰輔)

とも思う。